悲しみがもたらす心の成長
人間にはポジティブな人とネガティブな人がいます。
これは生まれ持った性格なのかもしれませんが、どんな人でも嫌なことが続けば、ついついマイナスな方向ばかりに物事を考えてしまい、不安定な気持ちになることもあります。
ペット葬儀屋のお仕事をしていると、ペットを喪って、まだ日が浅い飼い主さんから、亡くなったペットが夢に出てきたという話を、よく飼い主さんから聞くことがあるのですが、そんなときでも、ポジティブな人とネガティブな人では捉え方が変わってくるものであります。
どのように違うのか?
それは、夢に出てきた状況によっても多少、違いはあるのですが、ポジティブな人は「夢で会いに来てくれたんです」と嬉しそうにお話してくださるのに対し、ネガティブな人は「もしかして、まだ天国に逝けてないんですかね・・・」と、不安そうに言われるのです。
もちろん、普段はポジティブな人であっても、最愛のペットを喪った直後というのは、多少なりとも、塞ぎ込んでしまうもので、些細なことでも過敏に反応してしまい、ネガティブな解釈をしてしまうこともあります。
私がそのようにネガティブな解釈をされている人から相談をされたときは「考えすぎですよ^^ペットちゃんが会いにきてくれただけじゃないですか」と意識的に明るく答えるようにしてるのですが、それでも、人間、精神的に弱っているときは、なかなか前向きな思考になれないもので、すぐに納得できないときもあります。
それにネガティブモードになっている人の夢に出てくるペット達は、ほとんどが寂しげであり、悲しそうな顔をしているのそうなのですが、それも、不安になる要素になっているのです。
心理学的には、眠っているときに見る夢というのは、その人の精神状態を映す鏡でもあるそうなのですが、夢に出てきたペットが悲しげなのは、飼い主さん自信が、まだ悲しみが癒えていないことが原因であることも多く、見方を変えれば、悲しげなのはペットではなく、自分自身の心であり、悲しげなペットの姿は自分の姿でもあるのかもしれませんね。
いずれにせよ、どんな人でもネカティブな自分が好きな人はいないもので、クヨクヨしてる自分は嫌いなはずです。
私に相談される人も「どうにかできるものなら、どうにかしたいと」心底思われている方ばかりであり、そんな人達を見ると、こんな私でも何とか力になれることがあるなら、お力になりたいと思ってるのですが、心の問題だけに特効薬がないのも事実であります。
しかし、このような問題は特効薬があれば良いというのではないと、私は思うのです。
むしろ、心の問題が発生したとき、何かに頼るのではなく、自分と向き合ってこそ、初めて意味を持つものであり、それを乗り越えたとき、その問題が心の財産になるものであるとも思うのです。
ペットロスと一括りに言っても、ペットが亡くなった経緯や飼い主さんとの関係性によっても、その影響に個人差はあります。
当然ながら、悲しみが癒える期間にも個人差があって然るべきです。
だから、悲しみに直面したときこそ、自分に向き合う良い機会だと考えれば、それは貴重な期間でもあると私は思えるのです。
その時こそ、自分の弱さを見つめ、何が足りないのか、何が必要なのかを見定めることができるものであります。
もちろん、見定めることが出来たからと言ってすぐに克服できるものではありませんが、何事も進む方向性が見えないと前に進むことは出来ません。
だから、どんな人でも最初は自分と向き合うことからしか始まるのであり、それが心の成長への一歩目なのだと私は思うのです。
もし、今、あなたが、何かの悲しみに直面してるのであれば、その事を踏まえて自分と向き合って見ませんか?
そのようなスタンスで向き合ってみると、何か違うものが見えてくるかもしれないし、それは、今こそと言うよりうも、今にしかできない心のバージョンアップの機会でもあるのかも知れないのですよ。
心の問題の答えに理想はあるものの、完全に正解と言えるものはありません。
人間の心は成長期が終わると徐々に衰退してい身体とは違い、持ち方次第で成長し続けるからであります。
よって、人の心は、その時の自分にとっては理想と思える状態にはなれるものの、それは終わりではなく、成長と共に変化していくものでもあります。
人間死ぬまで勉強とは、まさしくこのことであり、私もそんな成長途上の一人であり、日々、勉強、日々、修行の身分であります。
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野村圭一
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