スタッフブログ―スタッフの日々、感じたことを発信します。

一層の事 自分の手で・・・

前回のブログで回復の見込みのない、病床のペットちゃんを持つ飼い主さんの切実な苦悩のお話を書かせてもらいました。

これだけは経験したことのない人にしか、わからない苦悩であると、私は思っています。

ある意味、死を待つだけのペットの介護は、勝ち目のない戦いを続けるのと同じで、飼い主さん側にも相当な忍耐力が必要になります。

 

ペットが痛みを伴う病気である場合、それは、なおさらであり、次第に、介護の日々が恐怖に感じてしまうほど、つらいものであります。

時に、飼い主さんは、精神的にも追い込まれていき、苦しむペットから目を背けたてしまいたくなるようなこともあるのです。

 

 

以前、ペットシッターの萬本さんから、末期癌のペットちゃんの介護の果てに、心が折れそうになられたAさんという飼い主さんの話を聞かせてもらったことがあります。

 

Aさんは病院の医師から、癌を患ったペットちゃんが今後、回復の見込みもなく、同時に激しい痛みに襲われることが予想される事を聞かされ、安楽死を示唆されたそうです。

しかし、Aさんは、安楽死はせず、最後の最期まで、自分の手でペットを介護する道を選ばれ、病院からペットちゃんを自宅に連れて帰りました。

 

Aさんはペットちゃんの介護を中心にした生活スケジュールを組み、どうしても、外せない用事があるときのために、ペットシッターの萬本さんと契約することに決められたのです。

 

萬本さんは、日頃から通常のペットシッティング(飼い主さんに代わってお散歩や食事のお世話をするような仕事)よりも、病気で介護が必要なペットのシッティングを優先するようにされているので、Aさんからご依頼があったとき、ペットちゃんの病状を聞いて、即答でお請けすることを決めたそうです。

 

Aさんのペットちゃんは末期の癌に侵されており、定期的に激しい痛みに襲われ、その都度、もだえ苦しむほど、見るに堪えない状態でありました。

それでも、Aさんと萬本さんは献身的な介護を続け、励まし合いながら、出来る限りのことをペットちゃんにしてあげたそうです。

 

そして、そんな闘病と介護の日を送っていた、ある日。

Aさんから「もう限界です・・・」と萬本さんに電話がありました。

ただならぬ、Aさんの声色に萬本さんはすぐにAさん宅に向かったそうです。

 

Aさんの自宅に到着した萬本さんが見たのは、疲れ果て、うずくまるAさんと、その傍らでもだえ苦しむペットちゃんの姿でありました。

「大丈夫ですか?」と、駆け寄った萬本さんに、Aさんは「もうこれ以上○○(ペットちゃんの名前)苦しむ姿を見たくない・・・」と力なく言った後、泣きながら、萬本さんに、あることをお願いしたのです。

 

その、あることとは「・・・萬本さんの手で楽にしてあげてください・・・お願いします・・・」という、思いもよらない言葉でありました・・・

 

萬本さんは、驚くより先に「何言ってるんですか!しっかりしてください!」とAさんを叱咤し、そして、「○○ちゃんが、こんなに頑張ってるのに、Aさんが支えてあげないでどうするんですか」と励ますように言ったそうです。

 

自分にそう言われ、泣き崩れたAさんを見て、萬本さんは、そのような心境になったAさんの気持ちも、痛いほどわかったそうです。

その後、萬本さんはペットちゃんの容態を看ながら、Aさんが落ち着かれるのを待ちました。

萬本さんが来られたことで、Aさんは、幾分かは、落ち着きを取り戻し、その後、自分を奮い立たせるように、再び、献身的に介護を続けられたのです。

 

数日後、Aさんのペットちゃんは天に召されたのですが、Aさんは最後の最期まで立派に介護をやり遂げられたそうです。

 

萬本さんから、壮絶ともいえる、そのお話を聞いたとき、私も、Aさんのペットを楽にしてあげたいと思うほど、追い込まれたお気持ちがわかるような気がしました。

事実、葬儀の席でAさんと同じような経験をされた飼い主さんは「苦しむペットを見かねて一層の事、自分の手で楽にしてあげようと思ったこともありました」と口にされたことがあります。

しかも、それは一人や二人ではなく、葬儀の席で、同様の言葉を私は幾度となく聞きました。

 

それほど、愛するがゆえのペットの介護というのは、つらいものであり、特に一人でペットの介護をされた人は、経験のない恐怖と不安の中、孤独感にも押しつぶされそうになりながら、その日々を送っておられるのであります。

 

これは何もペットに限った話ではなく、人間の介護でも社会問題になっていることであり、その結果、悲しい結末になってしまうようなたこともあります。

そのようなことはメディアでも頻繁に取上げられていることから、よく耳にする話であります。

ペットの場合、そのような結末になってもニュースで取り上げられることがないだけで、実際は世間が思っている以上に多いことなのかも知れません・・・

 

それをわかっているからこそ、私は、そんな飼い主さんから電話があったとき、葬儀屋の分際でありながら出来る限り、お話をして、少しでも飼い主さんの心の支えになるように努めているのです。

 

 

プレシャスコーポレーション

野村圭一



 

大阪 ペット葬儀・火葬に関するお問い合せはプレシャスコーポレーションまで

大阪本社 大阪府守口市菊水通3丁目7-9

ペット葬儀・火葬のご依頼はフリーダイヤル:0120-982-660

コメント:0

コメントフォーム
Remember personal info

トラックバック:0

このエントリーのトラックバックURL
https://www.precious-corporation.com/blog/archives/9273/trackback
Listed below are links to weblogs that reference
一層の事 自分の手で・・・ from スタッフブログ|ペットの訪問火葬のプレシャスコーポレーション

Home > 未分類 > 一層の事 自分の手で・・・

  • 亡くなったペットの遺骨で作るメモリアルグッズ
  • 永代供養
  • ペット火葬について日々のスタッフブログ
  • ペットロス 愛するペットの死を乗り越えるために
  • 訪問可能エリア 大阪・京都・兵庫・滋賀・和歌山・奈良 その近辺のエリアに関してもお気軽にお問い合わせください。

ページトップへ