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死に至った経緯と悲しき告白

「あの・・・そちらってペットの火葬をしてくれるとこですか?」と低く太い声色の男性から電話があったのは、その日の早朝6時過ぎでありました。

私は「はい。そうです」と返事した私に男性は、二、三の質問をされた後「昼以降、一番早くていつ(火葬)できますか?」と訊ねられたので、私は予定表を見ながら「本日は午後からのご依頼が重なっておりますので会館で葬儀をされるのなら一番早くても22時になります」とお答えしました。

少しの沈黙の後「じゃあそれで(予約)お願いできますか?」と言われた後、電話を切ろうとされたので、私は慌てて「あのすいません。お名前は?」と男性に名前を訊ねたのでした。

「ああ・・・すいません。Yと申します」と男性はお答えになられたので、私は予約に必要な連絡先とお立会いされる人数を訊ね、最後に「あの・・・ペットちゃんの種類は?」と確認をしたのです。

Yさんは一段と低い声になって「・・・仔猫です・・・」とお答えになられた後「じゃあお願いします」と言って電話をお切りになられました。

 

電話でのYさんは口数が少なめな印象であり、ペットの種類を訊ねたときの「・・・仔猫です・・・」と答えられたその口調から、仔猫の亡くなった経緯には、何か複雑な事情が存在するかもしれないと、私は直観的に感じたのです。

 

その日のお昼過ぎでありました。

Yさんから電話があり「あの朝はちゃんと聞けなかったのですが、これって他のペットと一緒に火葬するんですか?」と質問をされたので「いえ。当社では合同火葬は執り行っていません。すべて個別での火葬になります」と私は返答しました。

 

「ああ・・・よかった・・・」とYさんは溜め息を漏らすように言った後「あの、それから骨も自分で拾えるんですよね?」と訊ねられ、私は「はい。そのようにさせてもらっております」と答えました。

「わかりました・・・すいません。じゃあ22時に」とYさんは安心したような感じで電話を切られたのです。

 

電話を切った後、会館にはセレモニーの予約をされていた飼い主さん家族が見えられ、支配人はじめスタッフが出迎えていました。

私はご指名で訪問火葬の仕事が入っていたので、来館された飼い主さん家族にお悔やみを告げた後、会館を出てご依頼者宅に向かったのです。

 

私が訪問火葬のお仕事を二件、無事に済ませて会館に戻ったときは21時過ぎでありました。

 

Yさんの仔猫ちゃんのセレモニーの担当は私だったので、私はセレモニーホールの祭壇の照明をつけた後、玄関前でYさんの到着を待つことにしたのです。

 

そして、22時の少し前、Yさんとおぼしき背の高い30歳前後の男性が小さな首から下げた小さなバックを両手に会館に入ってこられるのが見えました。

 

私は歩み寄りながら「プレシャスコーポレーションの野村です」と挨拶をした後、Yさんを誘導するようにセレモニーホールへと案内をしたのです。

 

セレモニーホールにYさんをお通し、私は祭壇の前で仔猫ちゃんが安置されていると思われるバックを目にしながら「ペットちゃんを御預かりしても宜しいでしょうか?」とYさんに訊ねました。

 

Yさんは少し困惑した表情をされ「あの・・・ここは何をするとこですか?」とセレモニーホールを見上げられたので「人間で言う葬儀を執り行うところです。ご火葬をする前にここで飼い主の皆様にお焼香をあげてお別れをしてもらうようにしているんです。もちろん、そのことで別料金はかかりません」と私は補足するように説明をしました。

 

Yさんは無言のまま視線を宙に浮かさて考え込むような仕草をされたので、私は「すいません。お葬儀は必要なかったでしょうか?」と訊ねたところ「・・・まあ・・・葬儀は別に・・・火葬だけしてくれたらそれでいいと思ってたんで」と小さな声で言った後「でも、せっかくなんで焼香あげさせてもらいます」とバックを首から外しファスナーを開け生後三か月に満たないような仔猫ちゃんを中から出されました。

 

私はYさんから仔猫ちゃんを丁重に手渡され、優しく祭壇に寝かせてあげた後「この子のお名前は?」と聞いたところ、Yさんは首を傾げるようにしながら「名前っていうか・・・正式にはまだ名前らしい名前は付けてなかったんで・・・呼ぶときはミィとかミィーコって呼んでましたけど」と少しだけ照れくさそうに言われたのです。

「そうですか。お幾つだったんですか?」と仔猫ちゃんの年齢をき訊ねた私に「自宅のマンションの近くに捨てられていたんで、正確にはわからないんですけど、たぶん3か月くらいだと思います」とYさんは仔猫ちゃんを保護した経緯を教えてくださいました。

 

そして、私は仔猫ちゃんの艶のある毛を撫でさせてもらいながら「お病気だったんですか?」と訊ねたときでした。

Yさんは視線を足元に落とした後、黙り込まれてしまわれたのです。

 

そんなYさんを見て、私は(いけないことを聞いてしまったのではと)少し質問を反省し「すいません。無神経な質問をしまして」と頭を下げました。

Yさんも小さな声で「・・・いえ・・・」とだけ言われた後、私は焼香に火をつけ「どうぞお掛けください」と椅子のある方を手で示しながら言いました。

 

そして、少し気まずい空気を引きづりながら、私とYさんは仔猫ちゃんのセレモニーを始めたのです。

 

ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。

 

 

 

プレシャスコーポレーション

野村圭一

 



 

大阪 ペット葬儀・火葬に関するお問い合せはプレシャスコーポレーションまで

大阪本社 大阪府守口市菊水通3丁目7-9

ペット葬儀・火葬のご依頼はフリーダイヤル:0120-982-660

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