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何気ない行動に込められた優しさ

「この年齢で恥ずかしいんですけど、私って夜中に一人でトイレに行くのが苦手なんですよ」

そう言ったのは大阪市生野区のポメラニアンのチャラちゃんの飼い主さんのJさんでした。

肝臓病が原因で11歳で永眠したチャラちゃんの火葬の依頼があり、私はJさんと二人でJさんの自宅マンションの近くの公園脇で火葬を開始して10分ほど経ったとき、不意にJさんがそう仰ったのです。

「そうなんですか?僕も小学生の頃は夜中にトイレに行くの怖かったです」と私は返答しました。

Jさんが「子供は皆そうですけど、私は大人だから変ですよね?」と聞かれたので「まあJさんはお一人暮らしですし、女性ですから、わからないでもないですよ」と私は答えました。

愛犬の火葬のときの話題としては、少し不自然に感じた私は「あの、なぜそのお話をされたのですか?」と尋ねました。

Jさんは私の問いかけに「そうですよね。意味わからないですよね」と笑いながら答え、「私が夜中にトイレに行くとき、チャラは必ず着いてきてくれたんです」と言葉を詰まらせ涙を流しながら仰りました。

「ああ・・・そうだったんですか・・・」と言った私にJさんはハンカチで涙をふきながら頷きました。

Jさんは「私の部屋のトイレって玄関のすぐ隣にあるじゃないですか?だから、チャラが着いてくるのは散歩に連れていってもらえるって勘違いして着いてきてるんだと思ってたんですよ」

そこまで話してJさんは何かを思い出したように、しゃがみこむようにして泣き崩れました。

私はJさんを支えるように「Jさん・・・大丈夫ですか?」と声をかけました。

Jさんはハンカチで顔を隠すようにしたまま「すいません」と仰り、座り込んだ体勢のままで「でも、亡くなる一週間前は、ほとんど寝たきりの状態だったのに、私が夜中にトイレに行くときだけはパっと目を開けて立ち上がろうとするんです。私が『チャラ。着いてこんでいいから。トイレいくだけだから、ここで寝とくんやで』とチャラの体を抑えながらそう言ってトイレに行くんですけど、終わってトイレのドアを開けたら前まで来てて私の顔を見上げてたんです」と泣きながら仰りました。

私は「チャラちゃんは散歩に行けるって勘違いしてたんじゃなく、Jさんががトイレに行くのが苦手なの知ってて着いてきてくれてたのかも知れないですね・・・」と言いました。

Jさんは口を押さえたまま頷き「最後のほうはお座りすら出来ないくらいの状態だったのに・・・私のこと心配してくれたんだと思います・・・自分(チャラちゃんのこと)の体のほうが限界だったのに・・・」と寂しげに言いました。

ご火葬が無事に終わり、お骨上げのとき、Jさんはチャラちゃんの遺骨に向かって「私もこれからちゃんと一人でトイレに行くから、チャラも神様のとこに行くんやで」と語りかけながら、お骨を一つ一つ、丁寧に骨壷に納めていました。

そして、すべてのお骨を納めた骨壷を胸に抱いたJさんは顔を天に向け1分ほど黙祷を捧げていましたが、その肩は小刻みに震えていました。

日常の何気ない光景の中ほど、ペットとの想い出は詰まってるものであり、私は話を聞いて、胸が詰まるくらいチャラちゃんの優しさが伝わりました。

Jさんにとって今日から始まるペットロスの日々は辛いものであると想像できましたが、チャラちゃんとの暮らしの中で得た、たくさんの想い出は、大切な教訓や価値観に姿を変え、きっと、Jさんにとってかけがえの無い、財産となっていくでしょう。

そのことを願い、私はJさんのマンションを後にしました。

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