2016-07

最後まで自力でトイレに行くペット達

フラフラになっても最後まで自分でトイレに行ってました・・・

 

これは葬儀の席で飼い主さんが生前のペットちゃんの話をされるとき、よく口にされる言葉であります。

 

高齢。あるいは病気で足腰が弱り、立ちあがることですら困難な状態になってもなお、トイレだけはふらつきながらも自分で歩いて行っていたペットちゃんの話しは、本当によく聞く話しであり、とくに猫ちゃんはその傾向が強い動物であります。

 

我々人間もトイレだけは人の力を借りず、自力でしたいと思うのは確かですが、ペット達がどのような意思で、そうしたがるのかはわかりません。

 

しかし、体力を消費しても、明らかに自分でするんだという強い意志を感じるのは確かであります。

 

飼い主さんもそんなペットの気持ちが伝わるので、なんとか自力で出来るよう、トイレに工夫をされるようなこともあります。

 

例えば、猫の場合、市販されてるトイレはカゴ状の物が多く、高齢や病気で体力がなくなってくると、トイレの淵を跨ぐことが困難になります。

 

そこで飼い主さんはダンボール等で、緩やかなスロープを作ってあげたり、トイレの淵を猫が通れるだけの隙間を作ってあげたりして、自力でできるように改造されたりされるのです。

 

訪問葬※(飼い主さんの自宅で葬儀・火葬すること)のときは、そのようなお手製のスロープや改造を施したトイレを目にすることがあるのですが、飼い主さんは、そこを静かに見つめ、何かを思い出すように涙を流されます。

 

少し変に聞こえるかも知れませんが、不思議とトイレは亡きペットちゃんに対しての色んな思い出が残る場所であると、私は思うのです。

 

今は、ペットの介護用品も多く販売されており、性能も年々よくなっております。

 

でも、私は、それらの専門品よりも、飼い主さんが自分のペットの体格や性格などを考慮して作ってあげた物に、なにか、とても温かさを感じてしまい、無意識にそれらの物を見つめていることがあります。

 

おそらく、そこには、目には見えなくても、飼い主さんのペットちゃんに対する愛情も色濃く残っており、無意識の中であってもそんな想いが私にも伝わっているのかも知れません。

 

 

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カメの熱中症

プレシャス会館が今の場所に移った三年前。

 

その最初のご依頼は三匹のクサガメちゃんの火葬でありました。

 

ペットのクサガメちゃんが三匹も同時に亡くなったのには、何が原因だったのか?

 

私が真っ先に頭に浮かんだのは感染症の病気であったのですが、飼い主さんが口にされた死因は私が思いもつかないものでありました。

 

クサガメちゃんが亡くなったのは熱中症によるものであったのです。

 

カメが熱中症?

 

私は最初、耳を疑いました。

 

私の知識ではカメは日光浴が好きな動物であり、事実、公園の池なんかでは大勢のカメが陸や岩の上に登って甲羅干しをしている姿をよく目にするからであります。

 

それに、私は子供の頃、クサガメ、ミドリガメ、イシガメを飼っていたのですが、父から学んだ飼育方法はカメが甲羅干しできるよう日当たりの良い場所に水槽を置いてあげるということでありました。

 

それらの理由から、私は飼い主さんに「熱中症?カメなのにですか?」と尋ねたほどです。

 

飼い主さんは、薄っすらと涙を浮かべながら「はい・・・そうなんです・・・。私は動物病院の先生に聞いて知ったんですけど、カメでも水槽の中が30度を超えると熱中症になるんだそうです」と言われました。

 

それを聞いても、私は半信半疑だったのですが、葬儀の席で飼い主さんにそれ以上、話を伺うのは酷だと思い、その後、ご火葬を執り行ったのであります。

 

葬儀を無事に終え、私はネットで「カメの熱中症」のことを実際に調べてみました。

 

調べてみてびっくり。

 

カメの熱中症事故がとても多いことを知ったのです。

 

カメが熱中症になる場合、当然、夏期であり、室内ではなく野外で飼っているケースがほとんどでありました。

 

飼い主さんがカメが日光を避けれる日陰の場所がなかったのが、その原因であったのですが、そもそも飼い主さんが私同様、水のある水槽でカメが熱中症になることをご存知なかったのも大きな要因であると記載されていたのです。

 

正直、カメは小さなペットショップでも比較的お手頃な価格で販売されており、子供のペットとしても人気であります。

 

しかし、お手頃であったとしても命をもった生き物であることには変わりがなく、飼うとなれば、最低限の知識は必要があります。

 

ペット葬儀。

 

この仕事をしていると、日々、学ぶことがあり、無知な自分を知る機会が数多くあります。

 

水辺の動物であっても熱中症になる。

 

少しでも多くの人にこの事実を知ってもらいたいものです。

 

来週から8月。

 

夏本番を迎えます。

 

自分自身。そしてペット達の暑さ対策には十分に気をつけてあげてください。

 

 

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デグーの火葬依頼が多い理由

デグーという動物をご存知ですか?

 

げっ歯類の仲間で見た目や毛色はネズミに似ているのですが、ここ最近、ペットとして人気が高まっています。

 

一昔前は、その外見からか、日本ではあまり人気がなかったのですが、海外ではペットとして人気があり、それが徐々に日本でも広がりを見せてきてるのです。

 

人気の理由はいろいろあるのですが、やはりデグーが他のげっ歯類のペットに比べて、知能が高く賢いからだとされています。

 

具体的に言うと、デグーはすぐに飼い主さんの顔を覚え、まるで話しかけてくるかのように鳴き、それに答えると、また鳴くので、思わず会話しているような気になるのです。

 

実際、葬儀の席では「毎日会話してました」と言われる飼い主さんがほとんどで、特に一人暮らしの飼い主さんに人気があるのは、それが原因かもしれません。

 

ゲージから出してあげると、待ってましたとばかりに手や肩の上に乗ってきてスキンシップをとれるペットでもあり、飼い主さんによっては「いつも一緒に寝ていました」と、家に居るときは自由にさせてあげてることも多いようです。

 

そして、デグーは同じげっ歯類のペットとして人気の高いハムスターに比べて、体格はほぼ同じなのに、平均寿命は倍ほどあります。

 

一般的にハムスターの平均寿命が2~3年なのに対し、デグーは6~8年生きるとされています。

 

やはり、我々人間は、長く居た分、そのペットに愛情を持ってしまうのは自然なことで、それ故、デグーが亡くなったとき、人間と同じように火葬をして自分の手でお骨を拾ってあげたいと思うのでありましょう。

 

年々、デグーの葬儀・火葬のご依頼が増えてるのには、こんな理由があるからなのかも知れないですね。

 
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お盆期間についてのお知らせ

この時期、よくお問い合わせがお盆期間の営業についてですが、例年と同じ休まず営業させていただきます。

 

納骨堂のお参りも通常時と同じ10時から17時まで参拝可能であります。

 

よろしくお願いします。

 



 

 
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「温もり」ペットの名前に込められた想い 最終回

フォーシーズン・・・四季。

 

フォーちゃんの名前はフォーシーズンのフォーだったんです。

 

Sさんが里親になられたとき、保護者さんから余命三ヶ月の宣告を医師から受けている事実を知り、せめて1年一緒に過ごせるよう願いと想いを込め、フォーと名付けられたのであります。

 

泣きじゃくるSさんからそのことを聞いた私はあらためて祭壇のフォーちゃんを見ました。

 

痩せて逆三角形になってしまった顔。

 

肋骨が浮き出るほど闘病の痕跡が残る体。

 

フォーちゃんはSさんのそんな想いを、どこまで理解できたのかは定かではありませんが、Sさんのもとに来て、1年という年月を懸命に生き抜いたのであります。

 

そして、その1年がSさんにとってはどんな1年であったかは、私には想像もつきませんでした。

 

長かったのか

 

それとも短かったのか

 

それとも、その両方であったのか・・・

 

そしてSさんは色んな思いが交差する中で、フォーちゃんを看取り、お見送りをされたのです。

 

フォーちゃんのお骨は、痩せ細った体からは想像もつかないほど立派なものでありました。

 

Sさんの言葉を借りれば「病気だったとは思いないほど見事な骨」だったのです。

 

お骨上げが終わるころ、責任を持ってお見送りが出来た安堵からなのか、Sさんは初めて笑顔を浮かべられました。

 

逆に私は、このとき、目頭が熱くなるのを覚えたのです。

 

なぜ目頭が熱くなったのか・・・

 

上手く説明できませんが、フォーちゃんがSさんと過ごした1年は、満たされた時間であったような気がし、セレモニーを通じ、フォーちゃんのそんな想いが伝わってきたような気がしたのです。

 

それを感じたれたから、胸と目頭が熱くなったのかも知れません。

 

全てのセレモニーを終えたSさんはフォーちゃんのお骨の収まったお骨壺を両手で胸の前で抱くように持ち「ありがとうございました」と深く頭を下げて帰っていかれました。

 

余命宣告を受けた猫の里親になり、1年という期間を共に闘い、共に生きたSさん。

 

別れはつらいものであることに変わりはありませんが、それでも里親になられたことは、決して後悔はしていないとSさんは言っておられました。

 

そんなセレモニーだったからなのか、Sさんが帰られた後、私の胸に残ったのは、ほどよい温もりだったのです。

 

 

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「祭壇の前でのお話」ペットの名前に込められた想い 5

Sさんは14時少し前に到着されました。

 

駐車場までお出迎えさせてもらった私はSさんが車から降りて来られるのを待ちました。

 

エンジンを切られたSさんは、不意に助手席の方に視線をやられ、しばらく座席付近を見つめられたのです。

 

私は車の後方にいたので、助手席の座席は見えなかったのですが、おそらくそこにフォーちゃんが寝かされていたのでありましょう。

 

それがわかった私は、邪魔せぬよう、その場で待機することにしたのです。

 

30秒ほど、フォーちゃんを見つめておられたSさんはティッシュで涙を拭った後、車から降りてこられ、小さく頭を下げて挨拶をされました。

 

そして助手席側にまわり込み、ドアを開けて、ベッドごとフォーちゃんを抱きあげられたのです。

 

Sさんは両腕が塞がっていたので、私は車に歩み寄り、ドアを閉めました。

 

「すいません・・・」

 

そう言ったSさんの目は涙で濡れていました・・・

 

私はSさんとフォーちゃんを誘導するように駐車場を抜け、会館に入り、そのままセレモニーホールまで入りました。

 

フォーちゃんは愛用のベッドにたくさんのお花と一緒に安置されていたので、私はそのままの状態でSさんから受けとり、静かに祭壇の上に置いたのです。

 

ロウソクろお線香に火を灯した私は、そのタイミングで、Sさんに、どうしても聞きたかったことを訊ねました。

 

それは「Sさんはフォーちゃんとどれくらい一緒に過ごされたのですか?」という質問であります。

 

Sさんは祭壇のフォーちゃんを見つめたまま、ほぼ即答するように「一年です・・・」と返答されたのです。

 

「そうですか・・・」

 

やや重く、そう返事した私も、つられるように祭壇のフォーちゃんに目をやりました。

 

セレモニーホールは少し沈黙に包まれたのですが、そのとき、Sさんが静かに口を開くようにして「でも、一年でもフォーはちゃんと約束守ってくれたんですよ・・・」と言われたのです。

 

「約束?ですか?」

 

何のことかわからなかった私がそう訊ねると、Sさんは「はい・・」と返事をした後、「朝、少し話したように、フォーを引き取ろうと思ったとき、保護者さんが『この子は癌なんでお医者さんから、そう長くないっていわれるんです。生きれてあと三ヶ月くらいなんですよ』って言われたんです。それでも構いませんからって里親になったんですけど、フォーを家に連れ帰った日、『せめて一年。夏・秋・冬・春。四つの季節を一緒に過ごせるように頑張ろうね』って約束したんです。」と言われたのです。

 

私は納得するように、数度うなずきながら「そうだったんですか・・」と返事をしました。

 

そのとき、Sさんは大きく息を吐きだすようにさせた後「フォー名前は、せめてフォーシーズン(四季)一緒に過ごせるようにと願いを込めて付けたんです・・・そして、フォーはちゃんとその約束を守ってくれたんです」

 

Sさんはそこまで話された嗚咽をあげるようにして泣かれたのです・・・

 

 

ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。

 

 

 

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「女性特有の気持ち」ペットの名前に込められた想い 4

それから私は午前中の葬儀を無事に終え、昼食をとりました。

 

昼食の時間も私はSさんとフォーちゃんのことを考えていたのですが、朝、Sさんが途中まで話してくださった内容では、Sさんがフォーちゃんを引き取ったときにはすでに病魔に侵されてたということでありました。

 

医師から余命宣告を受けているペットの里親になる・・・

 

過去にも同様に、その猫ちゃんが不治の病を患ってるのにも関わらず、里親になられた飼い主さんを、私は知っています。

 

その飼い主さんも、Sさんと同じように「見たときに何かすごく惹かれて、この子にしたんです・・・」と葬儀の席で、涙ながらにそう言っておられました。

 

その飼い主さんは結局、里親になって2週間で、猫ちゃんを看取ることになったのですが、それでも「後悔はしていません・・・」と、言われたのであります。

 

私はそのときも、自分に置き換えて(自分がそのような立場なら、惹かれたからといって、里親になるだろうか・・・)と、自問自答をしたのを覚えています。

 

正直に言います。

 

いくら強く惹かれたとしても自分にはできないと思いました。

 

でも、そう思うのは私だけではないと思います。

 

おそらく、ほとんどの人が私と同じでありましょう。

 

すぐにお別れがくるから

 

一緒に暮らした分、悲しみも深くなるのがわかっているから

 

理由は多少、違うかもわかりませんが、それが出来る人は決して多くないと思うのです。

 

実際、私はこの飼い主さんの話を支配人やスタッフ、また、友人達に話し「あなたならどうする?」と聞いたのですが、やはり、ほぼ全ての人が「できないと思う」と答えていました。

 

しかし、少数ですが「なんかわかるような気がする」「本当に気に入ったら里親になってたかもしれない」と答えた人がいたのですが、そう答えたのはすべて女性でありました。

 

そのような想いは女性特有のものなのでしょうか。

 

母性愛がなせることなのだろうか・・・

 

昼食をとりながら、私はずっとそんなことを考えていたのです。

 

昼食を終えたとき時刻は13時を指し、私は会館に戻り、Sさん猫ちゃんの葬儀の準備を整え、Sさんと猫ちゃんの到着を待つことにしたのです。

 

 

 

ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。

 

 

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「出逢った日」ペットの名前に込められた想い 3

しばらくして、Sさんは少し落ち着かれました。

 

私はなにか声をかけようかとしたとき、「すいません・・・なんか・・・」と、Sさんはそう言いながら頭を下げて、こちらを振り返られたので、私は「いえ・・・」とだけ返事をした後、「猫ちゃん・・・お幾つだったんですか?」と訊ねたのです。

 

Sさんは頭を傾けるようにさせて「保護猫だったので、ちゃんとした年齢はわからないんです。でもお医者さんの話によると『11歳くらいじゃないかな』って言っておられました」と答えられました。

 

「保護した猫だったんですか?」

 

私がさらにそう訊ねると、Sさんはうなずき「猫の保護活動をされている人がいて、別の子の里親を探しておられたんですよ。そのとき、その人の家に行ったらフォーがいて、なんかすごく気になって・・・お願いしてフォーを引き取らせてもらったんです・・・」と言われたのです。

 

「猫ちゃんはフォーちゃん?って名前なんですか?」

 

私がそう聞くと、Sさんは唇をかみしめながら、コクっと小さくうなずかれたのです。

 

その後、少し沈黙がありました。

 

私も、今のSさんの状態を考慮し、あれこれ聞くのは良くなと思い、口を閉じたのですが、Sさんは思い出すように「本当は別の子を引き取らせてもらう予定だったんですけど、そのとき、フォーも居て、すごく悲しげに私の顔をじっと見ていたんですよ・・・私、そのとき、なんかフォーに引き寄せられるように近づいて撫でたんですけど、フォーは気持ち良さそうに目を閉じやったんです・・・もう、そのときには『この子がいい』って思ってしまって、保護者さんにお願いしたんです。」と言われたのです。

 

「そうだったんですか」

 

私がそう返事すると、Sさんは続けるようにして「でも、最初は断られたんです」と意外なことを言われたのです。

 

「なぜですか?フォーちゃんは、その人(保護者)のペットだったからですか?」と、私が思いついたことを訊ねると、Sさんは首を横に振り「そういうんじゃなくて、フォーはそのとき、もう癌になってて、残り数か月くらいしか生きれないからって言われたんです」と、予想もしないことを口にされました。

 

私は少し驚きながら「ええ?つまりフォーちゃんを引き取ったときには、余命宣告を受けてたということですか?」とSさんに聞きかえすと、Sさんは視線を落とし「・・・ええ・・・そうなんです」と言われたのです。

 

そこまで会話をしたとき、私とSさんは何ともいえない沈黙に包まれたのですが、そのとき、会館の前に車が止まるのが見えたのです。

 

私は咄嗟に時計を見ると、9時30分でした。

 

その日1番の葬儀は10時からだったのですが、どうやら早く到着されたようで、私は「葬儀の方が見えられたようです」とSさんに伝えると、Sさんは、慌てたように「本当ですか?すいません。では私、行きますね」と駐車場に向われたので、私は「では14時に」と声をかけたのです。

 

Sさんは「はい」と返事をした後、車に乗り込み、帰っていかれたのですが、入れ代わるようにして、10時からのご依頼者さんが駐車場に車をとめられました。

 

話しの途中だったこともあったので、私は少しSさんに悪いことをしたなと思いながら、来館されたご依頼者に挨拶をしたのです。

 

 

ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。

 

 

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「祭壇前にて」ペットの名前に込められた想い 2

翌朝、会館に出勤すると、1台の軽自動車がシャッターの閉まった会館の前に駐車しているのが見えました。

 

納骨堂の参拝の人かな?

 

そう思いながら軽自動車に近づくと、助手席側の窓が開き、見たことのない女性が運転席からペコンと頭を下げて挨拶をされたのです。

 

「おはようございます。参拝の方ですか?」

 

私がそう声をかけると、女性は車から降りてこられ「いえ・・・今日、2時に猫の火葬で予約したSです」と返答されたのです。

 

そのときの時刻は午前9時前。

 

葬儀の時間にはだいぶ早かったので、私は驚きを隠さず「ああ・・・Sさんですか。まだ早いですね?どうされたんですか?」と訊ねると、Sさんは「はい。道とか知らないので、先に下見に来ようと思って・・・」と伏し目がちに言われたのです。

 

「そうだったんですか」

 

私はそう返事しながら会館の方を一度、振り返り(今日の1番、早い葬儀は10時からだからまだ1時間ほど時間があるな・・・)と思いながら「良かったら入られますか?」と訊ねました。

 

Sさんは、少しうつむき加減で考えるようにされていたのですが、「・・・・はい」と返事をされたのです。

 

私はすぐに会館の鍵を開け、入口のシャッターを開け「どうぞ」と声をかけると、Sさんは、車に戻り、会館の駐車場に車を止められました。

 

その後、私はSさんを誘導するようにしながら会館に入り、祭壇のあるセレモニーホールに案内したのです。

 

祭壇を見られたSさんは思わず「・・・ああ・・・」と声を漏らされ「ここでお葬式あげるんですか?」と訊ねられたので、私は「はい。そうです」と返事をしました。

 

Sさんは右手で口元を押えるようにしながら、暫しの間、無言で祭壇を見つめておられました。

 

そんなSさんの後ろ姿を見ながら(少しはお気持ちのほう落ち着かれましたか?)と、私は聞こうとして、一歩前に歩み寄ったときでありました。

 

Sさんの肩が小刻みに震えているのがわかったのです。

 

おそらくSさん脳裏には、数時間後、愛猫ちゃんとここでお別れをしてる光景が浮かんだのでありましょう。

 

泣いておられる・・・

 

それがわかった私はティッシュを手にし、そっとSさんに差し出しました。

 

Sさんは口を押えたまま、小さく頭を下げ、「すいません」と言葉を発した後、声を殺すようにして啜り泣かれたのです・・・・

 

時間にして2分ほど、Sさんは泣かれました。

 

私は少しだけ距離を置くようにしながら、Sさんが落ち着かれるのを待ったのです。

 

 

ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。

 

 

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ペットの名前に込められた想い 1

Sさんという女性の飼い主さんから「猫の火葬をお願いしたいんですが・・・」と電話があったのは6月末の深夜でありました。

 

この日は真夏を思わせるほど暑い日で、寝付けずにいた私は、Sさんの電話をうけると同時にたまらずエアコンのスイッチを入れたのです。

 

私はSさんに葬儀の流れと料金を説明した後「希望の日時はございますか?」と質問をしたときでありました。

 

Sさんは少し口ごもったようになりながら「そうですね・・・・」と返事をした後、沈黙されたのです。

 

この沈黙はSさんが予定を確認しながら日時をいつにするか検討されているのだと思いこんでいた私は、無言でSさんの返答を待ちました。

 

ところが、少しして受話器を通じて聞こえてきたのは「・・・うぅ・・・」というSさんの涙声であったのです。

 

泣いておられる・・・

 

そう思った私は、思わず姿勢を正し、無意識に受話器を持つ手に力が入ったのを覚えています。

 

Sさんは、その後も涙を堪えきれることが出来ずに少しの間、泣き続けられたのです。

 

「・・・大丈夫ですか?」

 

トーンを落とした口調で、私がそう訊ねると、Sさんは「はい・・・・すいません・・・」と涙ながらに言われた後「一度、切ります・・・また、落ち着いてから、かけなおしてもいいですか?」と言われたので、私は「わかりました」と返事をしました。

 

「では・・・あとで・・・」

 

そう言ってSさんは電話を切られたのです。

 

飼い主さんが葬儀の予約の電話のときに胸が詰まってしまい、話せなくなる・・・

 

実は、このようなことは珍しいことではなく、比較的若い女性の飼い主さんには多いことなのであります。

 

電話を切った後、私は目が冴えてしまい、起きて電話を待つことにしたのです。

 

それから30分後。

 

再びSさんから電話がありました。

 

Sさんは「先ほどはすいませんでした」と前置きをされた後「出来たら明日の昼以降で、なるべく早い時間にお願いしたいんですが、空いてますか?」と、少しは平静さを取り戻した声で、そう訊ねられたのです。

 

翌日は平日ということもあり、正午から夕方までは予約が入っていなかったので、私がその旨を伝えると、Sさんは「じゃあ・・・・2時(14時)にお願いできますか?」と言われ、私は「わかりました」と返事をしました。

 

その後、私は「車はあるんですが、ナビがないんで」と言われたSさんに、会館までの道順を簡単に説明した後、電話を切ったのです。

 

ふと、時計に目をやると、日付が変わる時刻を指していました。

 

 

ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。

 

 

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