2015-09

「言葉で説明できない感覚」命より大切な愛犬を探して 15

Mさん宅に到着し、私は車から降りてMさんに、その日の捜索の労いと、お別れの挨拶をしました。

 

衣料品屋さんで新たな情報を聞いたとき、夕方までにはもう少しバースちゃんに近づけると、内心思っていたので、その後、捜査に何の進展もなかったことは非常に残念でありました。

 

そのようなこともあり、この段階で捜索活動を終える自分が申し訳なく思い、もう一度、Mさんに「中途半端に終わってしまいすいません。」とお詫びしたのです。

 

Mさんは「いえいえ私の方こそ事故まで巻き込んでしまいすいませんでした。本当になんて言ったらいいのかわからないくらい感謝してます。すごく有意義でした」と頭を下げてくださった後、バックから封筒を出され「これ、ほんのお気持ちです」と私に差し出されたのです。

 

「なんですか?それ?」と私が訊ねると、Mさんは「本当に少ないんですけど、お金です。」と言われたので、「いえ、私はNさんが来られるまでの間、お手伝いで勝手に来ただけですからいりませんよ」と両手を引っ込めてお断りをしました。

 

すると、Mさんは「いえ、でも、ここまでの交通費や、後半はずっと野村さん車を使わせてもらったんですからガソリン代だと思って受け取ってください」一歩前に出るようにして言われたのですが、「いえ。本当にいりません。私は探偵でもないし、そんなつもりで来た訳でもありませんから」と断固として受け取ることを拒否したのです。

 

そんな私を見上げ、Mさんは目に涙を浮かべながら「じゃあ・・・野村さんは・・・見ず知らずの私のために・・・本当に私の犬を探すためだけに来てくれたんですか?」と言われたので、私は一呼吸置いて「・・・・はい。そうですよ」と返事をしました。

 

それを聞いたMさんはしばらくの間、大きく目を開け、何か珍しいものを見るようにして私を見ておられたのですが、そのとき涙が溢れ出てきてしまい、深く瞼を閉じて、両手を両ひざにつき、土下座するような勢いで私に深く頭を下げられたのです。

 

その姿を見て驚いた私は「Mさん。頭を上げてください。僕は本当にNさんが来てくれるまでの間、何か少しだけでも協力できたらと思って来ただけなんで、気にしないでください」とMさんの肩に手をかけながら言いました。

 

Mさんは顔を上げてくれたのですが、涙で何も話せないような状態になられていたので、「それより、今日の夜と明日、一人で捜索することになりますが、頑張ってくださいね」と私はMさんの右手を両手で握りながら言いました。

 

Mさんは左手に持っていたバッグを地面に置き、同じように両手で私の両手を強く握り返して「はい・・・私、聞き込みとかするのすごく苦手で、どうやっていいのかもわからんかったんですけど、今日、野村さん一緒にやってみて、すごく自信がつきました。だから頑張ってみます」と涙ながらに言われたのです。

 

この日、私が来た目的は大きく分けて三つありました。

 

1つは目はもちろん、バースちゃんを見つけること。2つ目はMさんが既にご依頼されていた探偵さんがどのような探偵さんなのか自分の目で確かめて、良くないと判断したときは契約を終わらせること。そして3つ目が、私がNさんから教わった捜索の手順をMさんにお伝えすることでありました。

 

残念ながら、この段階で1つ目の目的であるバースちゃんを無事保護することは出来なかったのですが、2つ目と3つ目は、自分の役割が果たせたと思った私は「では、僕は大阪に戻ります。明日、仕事が終わった段階で連絡しますので、そのときの状況で、またこっち(奈良)に来ますね」とMさんに告げたのです。

 

「はい・・・」とMさんが返事されたのを見て、私は握手を解き、車に乗り込みました。

 

「では明日」と私は車の窓越しに声をかけ、車のアクセルを踏んだのですが、Mさんは自宅前で私の車が見えなくなるまで、何度も頭を下げながら見送ってくださったのです。

 

大阪に戻る車中、まず探偵のNさんに電話をしその日の捜索のことを伝えました。

 

Nさんは、やはり少なくとも明日いっぱいは東京を離れられないということで、早くても奈良に来れるのは二日後であるということを聞き、私は電話を切りました。

 

そして、奈良と大阪の県境を通る山道を車で走らせながら、バースちゃんの最初の目撃情報があったパチンコ屋さんの先の高架道路前で感じた妙な感覚のことを思い出していたのです。

 

あの感覚なんやったんやろ・・・

 

その言葉では説明できないような感覚が、その後、小泉町に私とMさんを向かわせ、その日、導かれるようにして捜索をしたような気がしていました。

 

そう思ったとき、その感覚が車を運転してる、いまこのときも続いていることに私は気付いたのです。

 

明日は13日。お盆やな・・・

 

その感覚を感じながら、そんな独り言を言ったとき、車は県境の生駒山を越え、大阪に入りました。

 

この日の夜、二件のペット葬儀のご依頼が入っており、私は大阪に入った瞬間、仕事モードに気持ちを切り替えました。

 

そして、気持ちを切り替えたとき、そのス~~と感覚が抜けるというのか、本来の自分に戻ったというのか、これまた上手く説明できないのですが、いつもの感覚に戻ったような気がしたのです。

 

ちょうど生駒山を越え、気圧の変化の関係でそう感じただけかも・・・

 

私はそう思いながら、あまり深く考えることをせず、プレシャス会館に向ったのです。

 

 

ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます

 

プレシャスコーポレーション

野村圭一

にほんブログ村 犬ブログ 犬 思い出・ペットロスへ
にほんブログ村 猫ブログ 猫 思い出・ペットロスへ
にほんブログ村 家族ブログ 死別へ
にほんブログ村



大阪 ペット葬儀・火葬に関するお問い合せと
お手元供養品のお問い合せは

プレシャスコーポレーションまで

大阪本社 大阪府守口市菊水通3丁目7-9

ペット葬儀・火葬のご依頼はフリーダイヤル:0120-982-660

「励ましの声」命より大切な愛犬を探して 14

私とMさんは、一度、Mさんの自宅に戻り、私の車に乗り換えて、再び捜索を開始しました。

 

食事の時間や事故の手続きと車の交換等、トータル1時間ほどロスしたのですが、私はそのことが捜索に影響を与えるかは深く考えないようにしていました。

 

むしろ、必然的で意味のある時間であると自分とMさんにも言い聞かせたのです。

 

しかし、Mさんは事故をおこしたショックからか、若干、気持ちが沈んでいらしたのは確かであります。

 

私はバースちゃんの目撃情報があった病院に向う車中、そんなMさんを気分を少しでも和らげるように、捜索とはまったく関係のない自分の仕事であるペット葬儀の仕事の話などをし、時折、冗談を言いながら目的地に向かいました。

 

そして、衣料品屋さんの店主さんがバースちゃんを目撃した病院に到着した私とMさんは、その周辺で、徹底的に聞き込み捜査を行うことにしたのです。

 

病院、消防署、郵便局、飲食店、会社事務所等、ありとあらゆる場所を訊ね、ビラを手渡して聞き込みをしました。

 

そこでも、快くビラを受け取ってくれ、耳を傾けてくれる地域の人達の温かさに触れたMさんは、しだいに前向きに捜索活動に集中されていったのです。

 

一向に有効な情報はなかったのでありますが、聞き込み先でかけてもらった「私も犬を飼ってるの。気持ちわかるわ・・・」「大丈夫。必ず見つかる」「頑張ってね」といった励ましの言葉には、本当に救われました。

 

とくに、小さな飲食店で聞き込みをしたとき、そこの女性店主さんが「私も昔、全く同じことで、犬が逃げたことがあったの。雷がなってピョーンて飛び起きるようにしてそのまま外に出て行っていなくなったのよ。でもね、5日後にちゃんと見つかったのよ。だからあなたのワンちゃんもきっと見つかるよわよ」と言ってくださったとき、Mさんは思わず、口を押え、大粒の涙を流しておられました。

 

Mさんにとって、身近で起きた同じような経験をされた人からの言葉は、本当に励みになり、いつしか事故で沈んでいた気持ちも薄れていったのです。

 

そのようにして、聞き込みを続け、とうとう私のリミットである17時になってしまい、Mさんのお母さんもデイサービスから帰って来られる時間であったので、ここで、一度、捜索を切り上げ、Mさんの自宅に戻ることにしたのです。

 

私は素直に「すいません・・・・こんな中途半端な状態で終えてしまって」と謝ると、Mさんは「いえいえとんでもないです。今、私、昨日までとは比べものにならないくらい希望を持てるようになりました。すごく感謝してます。」と言ってくださいました。

 

そして、Mさんは続けるように「今日、野村さんと一緒に(捜索を)やってみて、どうやってすればいいのかよくわかりました。だから今日も、母を寝かしつけてから、夜にもう一度、この周辺で聞き込みをしてみます」と力強く言われたのです。

 

そのときのMさんの目は最初に会ったとき弱々しさは消えており、自分一人でも必ずバースちゃんを見つけてみせるという強い意志のようなものが漲っていたのです。

 

今日の夜と明日。探偵のNさんが来られるまでの間、Mさんは単独でバースちゃんを捜索することになるのですが、今のMさんならきっと大丈夫。

 

私はそのように感じながら、今後の方針をMさんと話し合いしました。

 

問題はこのまま新たな情報がない場合、どちら方面を捜索するのか?ということでありました。

 

Nさんが言ったように、目撃情報があった病院からさらに5キロ範囲広めて捜索すべきなのか?

 

しかし、私はその日の捜索が終わった段階でもMさんの自宅、最初に目撃されたパチンコ屋、そして二度目に目撃された病院を結ぶ三角地点中心にある「小泉町」が妙に引っかかっており、そのことをMさんに伝えたのです。

 

Mさんは「野村さんがそう感じるなら私は野村さんを信じます」と言ってくださったので、私は「とりあえず探偵のNさんが来られるまでの間、小泉町を中心に捜索してみてください。私も明日、夜には時間が空くと思うので、来れたらまた来て一緒に捜索します」と言いました。

 

そして車でMさん宅に戻る車中、「Mさん。無責任なことに聞こえるかも知れませんが、バースちゃん・・・・絶対無事です。必ず見つかりますよ」と私は言いました。

 

「感じるんですか?」とMさんが聞かれたので「はい。感じます。」と私は正直に答えた後、「Mさんは感じませんか?」と訊ねました。

 

そのとき車は両側を広大な田園に挟まれた道路を走っていたのですが、Mさんは助手席の窓からそんな田園を眺めながら「そうですね・・・感じます・・・」と独り言のように返事して静かに目に涙を滲ませたのです。

 

 

ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。

 

 

プレシャスコーポレーション

野村圭一

にほんブログ村 犬ブログ 犬 思い出・ペットロスへ
にほんブログ村 猫ブログ 猫 思い出・ペットロスへ
にほんブログ村 家族ブログ 死別へ
にほんブログ村



大阪 ペット葬儀・火葬に関するお問い合せと
お手元供養品のお問い合せは

プレシャスコーポレーションまで

大阪本社 大阪府守口市菊水通3丁目7-9

ペット葬儀・火葬のご依頼はフリーダイヤル:0120-982-660

「現場検証と警官さん」命より大切な愛犬を探して 13

それから10分ほどしてパトカーが来ました。

 

パトカーから二名の比較的若い警官が降りてきて来られたので、私はMさんに代わり事故状況を説明し、その後、その飲食店で食事をされていた軽自動車の所有者さんにも事情を説明し現場検証が執り行われたのです。

 

軽自動車の所有者さんはとても良い人で「見た所、車もなんともないし、かまいませんよ」と言ってくださったのですが「いえ、万一のことがあるので、一応、修理屋さんで点検してもらってください」と私は言いました。

 

「わかりました。もし、なにかあれば、そのときは連絡します」と所有者さんは言われ、Mさんと連絡先を交換された後、帰っていかれました。

 

それを見届けた後、警官もさんも「では、我々はこれで」とパトカーに戻って行かれたのですが、人身事故でなかったため、調書を含め、現場検証は15分ほどで終わったのです。

 

駐車場に二人ポツンと取り残されたような恰好になった私とMさんだったのですが、この時のMさんの落ち込みはひどく、意気消沈したようなその表情は、今にも泣き出しそうでありました。

 

そして、Mさんは立ったままガックリ頭を下げるようにさせて「すいませんでした・・・・」と私に謝られたのです。

 

「僕に謝らなくてもいいですよ。大事にならずに無事に済んだし良かったじゃないですか」と私は励ますように笑顔で言うと、Mさんは首を横に振り「貴重な時間なのに、私の不注意で無駄にしてしまって・・・自分が嫌になってきました・・・」と涙を流されたのです。

 

私はそんなMさんを見て、一呼吸置いてから「ねえ、Mさん。こんなふうに目的を持って懸命に何かをしてるときって、無駄なことなんて何もないんですよ」と言いました。

 

Mさんは顔を下げたまま「でも・・・」と言われたので、私は遮るように「事故したことも、このタイムロスも、何か意味があることかも知れないんです。こんなときに偶然なんてないんですよ。全て必然なんです。だからきっと、事故したことも含め意味があることなんだから、気持ちを切り替えてきましょう」と私はMさんの肩をポンと叩きました。

 

そんな私の言葉にもMさんは「はあ・・・」と視線を落とし、気の無い返事をされたので、私はもう一度、「Mさん。新たな情報が入ってこれからってときにマイナスなイメージを持ってはダメですよ」と、捜索を開始する前に言った言葉を投げ掛けました。

 

その言葉にMさんはハっと我に返ったように顔を上げ「はい・・・そうですね」と唇を噛むようにして返事をされたのですが、すぐに切り替えは出来ないような雰囲気が残っていたのです。

 

そのとき、パトカーのエンジンがかかる音がし、振り返ってみると、パトカーがパーキングを出るのが見えたので、私は「そうだ」と言いながらパトカーに駆け寄り窓をノックしました。

 

「はい。なんですか?」と警官さんは何事かと窓を降ろしてくれたので、私は「実は私達、この犬を探してるんですが」と言いながらビラを手渡したしました。

 

警官さんはわざわざエンジンを止め、助手席に居たもう一人の警官さんにもビラを見せるようにしながら「あの・・・犬が迷子になったことは本署(奈良県警)の方に連絡はされたんですか?」と訊ねられたので、「はい。郡山署の方には」と私はそこまで言った後、Mさんに「警察に電話したのはいつだったんですか?」と大きな声で聞きました。

 

Mさんは「いなくなった翌日だから・・・四日前の日曜日です」と返答されたので、私はそのまま警官さんに「です」とだけ言うと、警官さん達はお互いの顔を見合わせながら「聞いてる?」「いや・・・」と何やら会話をされていました。

 

そして、「まだこちら(交番)には連絡来てないかも知れないんで、このビラ貰ってもいいですか?」と言ってくださったので「はい。是非」と私は返事をし、数枚ビラを渡したのです。

 

そして、警官さんは「我々もこのワンちゃんのこと頭に入れてパトロールしますね」と笑顔で言ってくださり、「ではこれで」と駐車場を出て行かれたのです。

 

Mさんも自分の車の前で駐車場を出ていくパトカーに頭を下げておられたのですが、事故を起こしてしまったこのショックが残っておられたようで、少し放心状態のようになられていました。

 

経験のある人ならわかると思うのですが、どんな小さな事故であっても、初めて自分が事故をおこしてしまったようなとき、そのショックから必要以上に落ち込んでしまうものであります。

 

人身事故でなかったとはいえ、Mさんにとって、他人に被害を与えた事故はこれが初めてであったらしく、その落ち込みを払拭するには、少し時間が必要であるようでした。

 

いずれにせよ、このまま運転してもらって捜索するのは精神的にも少し厳しいかも知れないと思った私は「Mさん。今からは僕の車で捜索しましょう。運転も私が慣れてますし。」と提案をし、一度、Mさん宅に戻って私の車と交換することにしたのです。

 

 

 

ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。

 

 

プレシャスコーポレーション

野村圭一

にほんブログ村 犬ブログ 犬 思い出・ペットロスへ
にほんブログ村 猫ブログ 猫 思い出・ペットロスへ
にほんブログ村 家族ブログ 死別へ
にほんブログ村



大阪 ペット葬儀・火葬に関するお問い合せと
お手元供養品のお問い合せは

プレシャスコーポレーションまで

大阪本社 大阪府守口市菊水通3丁目7-9

ペット葬儀・火葬のご依頼はフリーダイヤル:0120-982-660

「接触事故」命より大切な愛犬を探して 12

バースちゃんの新たな目撃情報が入り、本来ならすぐにでも、その場所に向いたい気持ちはありました。

 

おそらくMさんは私以上にそう思っていたに違いありません。

 

しかし、その目撃がその日のことであるなら、そうしたのですが、店主さんが見たのはバースちゃんが迷子になった日のことであり、ここで急いで向かったとしても、何か進展があるとは考えにくいことでありました。

 

それらを考慮し、Mさんの体調のことも含め、休憩の意味合いもあって30分ほどの時間のロスよりも、食事をとることが先決だと私は判断したのです。

 

私とMさんは国道沿いに面した飲食店に入りました。

 

「食べれるかな・・・」とメニューを見ながら不安そうにMさんが、そう言われたので「少しでもいいから胃になにか入れたほうがいいですよ」と私は言いました。

 

Mさんはうなずきながら「でも、本当に食欲がないというか・・・」と首を傾げられたので「わかります。でもさっきも言いましたが、バースちゃんを探しだしてあげれるのは、僕でも探偵さんでもなく、Mさん自身なんですよ。そのMさんが倒れたり寝込んだりしたら元も子もありません。体力維持のためにも食べることは必要です。だから無理にでも食べてください」と私は少しだけ強めに言いました。

 

「そうですね・・・わかりました。すいません」とMさんはお返事をされ、その後、私は店員さんを呼び注文をしました。

 

私とMさんは窓側の席のカウンターに横ならびに座ったのですが、料理が来るまでの間、Mさんは窓のから外の景色を静かに見つめておられました。

 

おそらくMさんはバースちゃんを見た衣料品屋さんの店主さんの言葉を思い出していたのだと思います。

 

新たなバースちゃんの目撃情報は捜索するにあたり大きな進展でありました。

 

だから店主さんが目撃されたと聞いたときは、私もMさんも跳び上がるほど嬉しかったのですが、今、Mさんは店主さんが言った(歩道のとこで寂しそうに佇んでいたんで・・・)という言葉を思い出し、その姿を思い浮かべていたのでありましょう。

 

今どうしているんだろ・・・何か食べてるんだろうか・・・どこで寝ているんだろうか・・・誰かに迷惑をかけていないんだろうか・・・事故で怪我などしてないだろうか・・・

 

心配が尽きない状況の中、Mさんはバースちゃんの安否を気遣い、再会できることを強く願っておられたのです・・・

 

料理が来て、ふと我に返ったMさんは「いただきます」と言った後、一口スープを飲まれ「何とか食べれそうです」と笑顔で言われました。

 

そして、最初はゆっくりとしたペースで食事をされ、なんとか食べることができたのです。

 

食事を終え、すぐに席を立った私とMさんはレジの前でお店のスタッフさんにも聞き込みをした後、ビラを手渡し、勘定を済ませ店を出ました。

 

「じゃあ行きましょう!」私はそう声をかけ、Mさんも元気よく「はい」と返事をされ、勢いよく車を飲食店の駐車場からバックで車を出したときでありました。

 

「ゴン!」という音と共に衝撃があり、慌ててMさんはブレーキを踏まれたのです。

 

何かにぶつかったと瞬時にわかった私はすぐに助手席から降りて確認をすると、向い側のパーキングエリアの一番端に駐車していた軽自動車のバンパーををかすめるようにしてぶつかっていたのです。

 

Mさんも運転席から降りてこられ状況を把握された後、「やってしまった・・・」と泣きだしそうな顔で言われました。

 

「どうしよう・・・」そう言いながら青ざめるMさんに、私は「保険は入ってますよね?」と確認をすると、Mさんは「はい・・・」と返事をされたので「僕は保険屋に電話するので、Mさんは警察に『接触事故をした』と電話をしてください」と伝えました。

 

そして、私は保険屋さんに、Mさんは警察に電話をかけたのです。

 

保険屋さんは「警察に事故証明をとってもらった後、もう一度、電話をください」と言われたので、私は電話を切りました。

 

Mさんは警察に事故をした店の名前等を伝えた後、電話を切り、明らかに落ち込んだ表情で肩を落としたのです。

 

そんなMさんに「幸い車には誰も乗っていなかったので人身事故にはなりません。保険も入っているから大丈夫ですよ」と私は勇気づけるように言いました。

 

しかし、Mさんは肩を落としたまま、「こんなときに私は・・・・」と唇を噛み、深く目を閉じられてそう言われたのです・・・

 

 

ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。

 

 

プレシャスコーポレーション

野村圭一

にほんブログ村 犬ブログ 犬 思い出・ペットロスへ
にほんブログ村 猫ブログ 猫 思い出・ペットロスへ
にほんブログ村 家族ブログ 死別へ
にほんブログ村



大阪 ペット葬儀・火葬に関するお問い合せと
お手元供養品のお問い合せは

プレシャスコーポレーションまで

大阪本社 大阪府守口市菊水通3丁目7-9

ペット葬儀・火葬のご依頼はフリーダイヤル:0120-982-660

「新たな目撃情報」命より大切な愛犬を探して 11

聞き込み活動で小泉町の衣料品屋さんの店主さんにバースちゃんの写真を見せたときでありました。

 

店主さんは一人言のように「このワンちゃんや・・・」と言われたのです。

 

「知ってるんですか!!!?見たんですか?」と興奮を襲え切れず私が訊ねると、後方にいたMさんも思わず体を前のめりにさせて「どこでですか?」と緊張したような声色でたたみかけるようにして聞かれたのです。

 

店主さんは視線を上げるようにして「あれいつやったかな・・・四日・・・五日前かな・・・えらい雨が降った日やったわ・・・」と言われたので「雨の日なら5日前の土曜日じゃなかったですか?」と私が確認するように言うと、Mさんも「五日前にすごい夕立があって、その雷の音に驚いて逃げてしまったんです」と、涙を流しながらうったえかけるように言われました。

 

「土曜日…?土曜日・・・・。そうやったかも・・・なんせ、雨降って、そんであがった後なんやけど、私は○○病院の方に行ってたんよ。そのときにこの犬が歩道のとこで寂しそうに佇んでいたんで、『あれ・・・かわいいワンちゃんやな~どうしたんやろう・・・』思って、見てたんよ。首輪もしてやって、それやのに飼い主さんらしき人がおらへんし、そこそこ大きな犬やからおかしいな思ってね・・・それで、もしかして迷子なりやったんかな思ってお父さん(ご主人さん)に電話して車で迎えにきてもらって(警察に)連れて行ってあげよう思ってんけど、そしたら、ス~っと歩いていきやったんよ・・・・」と店主さんはそのときのことを思い出すようにして申し訳なさそうに言われたのです。

 

「その○○病院ってどこにあるんですか?」と私が訊ねると、店主さんが答える前にMさんが「野村さん、私、わかります。ここから車で10分ほど行ったとこです」とその方向を手で指されたのです。

 

店主さんはそんな私とMさんに「やっぱりあのワンちゃん迷子なってやったんやね・・・そんなことならあのとき捕まえてたら良かったんや・・・ごめんなさいね」と謝られたのです。

 

「いえいえとんでもないです。情報をくださっただけでも感謝してます。ありがとうございました」と私とMさんは深く頭を下げました。

 

すると店主さんは申し訳なさそうに「このビラ何枚かちょーだい。私も協力します」と協力を申し出てくれたのです。

 

Mさんはビラを数枚、店主さんに渡し、目撃したときのバースちゃんの様子や歩いて行った方向等を詳しく聞き、その後、もう一度、二人でお礼を言って店を出ました。

 

そして、私とMさんはすぐに車に戻り地図で店主さんがバースちゃんを目撃した場所を含め、位置確認しました。

 

その場所は、パチンコ屋さんの先にあった高架道路と小泉町を直線で結んだ延長線上にあり、Mさんの自宅と目撃さらたパチンコ屋さん。さらに店主さんが目撃した病院の3か所を線で結ぶと正三角形の形になり、その中心に在るのが小泉町であったのです。

 

その事実を確認した私は 「やっぱり、バースちゃんは高架道路を越えず、こっちを通ったんだ!」と大きな声をあげ、Mさんも大きくうなずきました。

 

しかし、店主さんの目撃も含め、バースちゃんの目撃情報はいずれも、迷子になった直後の土曜日のものであり、土曜日以降の情報は以前、皆無でありました。

 

店主さんが目撃した病院の近くが最終目撃地点であることがわかった今、すぐにでもそこに行き、新たな情報を収集し、その後バースちゃんの足取りを追う必要があったのですが、私はその前に、ある事をしなければいけないと、強く思っていたのです。

 

そのある事とはMさんに食事をとってもらうことでありました。

 

Mさんの胃は聞き込み捜査の間も、絶えず悲鳴をあげるように鳴ってたからであります。

 

おそらくMさんは「食事をとりましょう」と言っても「いらない」と言うのは目に見えていました。

 

バースちゃんのことが心配で何も喉を通らない状態であることもわかっていたのですが、今からさらにペースを上げて捜索するつもりであったので、その前に何かを食べないとMさんの体が持たないのではないかと私は心配になっていたのです。

 

今は気力でもっているものの、Mさんが倒れてしまっては元も子もありません。

 

この日は午後から気温が上がると天気予報が言っていたこともあり、それらを踏まえ、私はMさんに「店主さんがバースちゃんを見た病院付近で聞き込み捜査する前に食事をとりましょう」と告げたのです。

 

Mさんは「私は平気です。お腹空いてませんから」と即答されたのですが、その返答は予測していたので、私は「僕が減ったんです。何か食べましょう」と言いました。

 

これは探偵のNさんの教えでもあるのですが、通常、私はペットの捜索をするとき、食事をとらないことを心掛けています。

 

それは満腹になると集中力が落ちるからであり、そのことはNさんに初めて同行させてもらったペットの捜索のときに教訓として学んだことでもありました。

 

今回も私は一度、捜索入ったら食事はとらないつもりで来たのですが、Mさんの体調を見て、食事をとった方が良いと判断したのです。

 

僕がお腹が減ったので食事をしたい。私にそう言われMさんも「わかりました・・・野村さんが減ってはるならそうしましょうか・・・」と渋々ながら承諾されました。

 

そして、私とMさんは店主さんがバースちゃんを目撃した病院に向う前に食事をとることにしたのです。

 

 

ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。

 

 

プレシャスコーポレーション

野村圭一

にほんブログ村 犬ブログ 犬 思い出・ペットロスへ
にほんブログ村 猫ブログ 猫 思い出・ペットロスへ
にほんブログ村 家族ブログ 死別へ
にほんブログ村



大阪 ペット葬儀・火葬に関するお問い合せと
お手元供養品のお問い合せは

プレシャスコーポレーションまで

大阪本社 大阪府守口市菊水通3丁目7-9

ペット葬儀・火葬のご依頼はフリーダイヤル:0120-982-660


 

「聞き込み捜査」命より大切な愛犬を探して 10

私とMさんは小泉町に行く道中、道路に面してるお店や会社を中心に聞き込み捜査をローラー作戦的に行いました。

 

また、住民さんを見かけると同じようにビラを見せて聞き込みをし、不在の家にはビラをポスティングをさせてもらったのです。

 

聞き込みは経験がある私が担当させてもらい、Mさんには、最初、その様子を後ろで見てもらうことにしました。

 

そして、どのようにして挨拶をし、話を切り出すのか?あるいはどのタイミングでビラを見せ、バースちゃんの特徴をどのように伝えれば効果があるのかなどを私なりに実践して見てもらったのです。

 

バースちゃんの見た目はほぼ紀州犬だったので、聞き込みをした際「ソフトバンクのCMに出てるお父さん犬によく似た犬なんです」ということは必ず伝え、中年以上の男性には「阪神のバースからとった名前なんです」と言うことも伝えました。

 

営業中のお店やお勤務中の会社に訪問してお訊ねするということは、相手側からすれば仕事を中断されることになります。

 

見ず知らずの人間が「すいません」と頭を下げながら訪問すると、最初は嫌悪感とまでは言いませんが、皆さんは「は?」「なに?」「なんか用?」と表情を曇らせたり、面倒そうな表情をされることも珍しくはありません。

 

しかし、奈良という土地柄なのでしょうか。

 

「実はうちの犬が5日前の土曜日の落雷があった日に、その雷の音に驚いて逃げてしまいまして・・・」と言うと、皆さんは一気に表情を和らげ、「どんな犬ですか?」と親身になって話を聞いてくださり、真剣にビラの写真を見てくださる方ばかりであったのです。

 

Mさんは、最初、「落雷があった日に、その雷の音に驚いて」と、そこまで私が話し出すだけで、堪えきれず涙を流されていたのですが、数件聞き込みをしてるうちに、そんな地域の人達の優しさ触れ、いつしか悲壮感からきていた涙は感謝の涙に変わっていったのです。

 

一向に有力な情報はなかったのですが、そんな温かな地域の人達に励まされながら、私とMさんは捜索を続けたのです。

 

「奈良の人めちゃめちゃ良い人多いですね。住みたくなりましたわ」と、聞き込みの合間に私が言うと、Mさんも「確かに住むにはいいとこですね・・・でも、こんなに皆さんが親切に話を聞いてくれるとは思ってもいなかったんで・・・本当に有難いです・・・」と笑顔で言っておられました。

 

そして、そのように聞き込みをしながら、私が気になっていた小泉町に入りました。

 

小泉町に入ってすぐ、飲食店やフィットネスクラブ等が立ち並ぶ小さな複合施設があり、そこの駐車場に車を駐車させてもらい、すぐに聞き込み捜索を始めたのです。

 

そこでも全ての店舗に聞き込みをしました。

 

仕込み中のお寿司やさん。営業中のお好み焼き屋さん。休憩中のフィットネスクラブ等、皆さんは同じように真剣に話を聞いてくれる方ばかりであったのですが、やはり、バースちゃんを見たという人はいなかったのです。

 

バースちゃんは真っ白の中型犬です。猫と違ってもし見たら、間違いなく記憶に残るはずなので、一向に有力な情報がないと言うことはこの町に来ていないことなのか?

 

小泉町に捜索すると判断したのは私であり、その責任からくる重圧も私は感じていました。

 

しかし、小泉町に入り、有力情報が皆無であったこの時点であっても私は確信めいたものを感じながら捜索を続けたのです。

 

正午を過ぎ、もっとも気温が高く、日差しがきつい時間帯になり、立っているだけでも汗が噴き出す中を、歩きながら一件一件、聞き込みをすることは男の私でもハードなことでありました。

 

元々、体力も男性に劣る女性のMさんは、この五日間に蓄積された気苦労と疲れも重なり、その表情にも疲労が滲んでいたのですが、私のペースに遅れることなく懸命に捜索をされていました。

 

そんなMさんを見て、正直、休憩を挟もうかとも思ったのですが、Mさんの目はそれを言わせないほどの力があり、私はMさんの体調を気遣いながらも捜索を続けたのです。

 

結局、複合施設では、有力な情報を聞けず、私とMさんは車を駐車場においたまま、道路を横断し、今度は、その向え側にある、小さなお店や会社事務所が立ち並ぶ一角で聞き込みをすることにしました。

 

「見たことないなぁ・・・」

 

そこでも、今日、何度、聞いたのかわからないこの言葉を聞き、「そうですか、では、もし見かけたらここに連絡ください」とビラを手渡した後、次の店で聞き込みをする。そんなことを繰り返しながら、一件の衣料品屋さんの扉を開けました。

 

お店には人の姿が見えなかったので私は「すいません。ごめんください」と声をかけました。

 

すると、店の奥から60歳くらいの女性の店主さんがゆっくりとした足取りで出てこられたので、私は「実は犬を逃がしてしまい、探しているのですが・・・」と言うと、その店主さんは「はぁ・・・犬を?」とキョトンとした表情でそう返事されたのです。

 

「はい。この犬なんですが」と私がビラを手渡しながら言うと、店主さんは左手で口元を押えるようにしながら右手でビラを受取り、少しだけ面倒そうにビラの写真を見られました。

 

見たことないな・・・

 

店主さんの表情から、おそらく次にはその言葉が返ってくると思いながら私も「そうですか、では、もし見かけたらそこに載ってる番号に連絡ください」と言う言葉を準備して待っていたそのときでした。

 

「あれ・・・」と店主さんは写真に顔を近づけ食い入るようにして見られるようにされて「このワンちゃんや・・・」と言われたのです。

 

ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。

 

プレシャスコーポレーション

野村圭一

にほんブログ村 犬ブログ 犬 思い出・ペットロスへ
にほんブログ村 猫ブログ 猫 思い出・ペットロスへ
にほんブログ村 家族ブログ 死別へ
にほんブログ村



大阪 ペット葬儀・火葬に関するお問い合せと
お手元供養品のお問い合せは

プレシャスコーポレーションまで

大阪本社 大阪府守口市菊水通3丁目7-9

ペット葬儀・火葬のご依頼はフリーダイヤル:0120-982-660

「決断」命より大切な愛犬を探して 9

私はバースちゃんが最後に目撃された場所から200mほど先にある高架道路の前でMさんに車を止めてもらい、外に出て高架を見上げました。

 

その高架は交通量も多く、車がひっきりなしに通っていたのですが、なぜかこの高架をバースちゃんが超えて行ったように感じなかったのです。

 

それは交通量などから、犬が避けるとか、そういう理由もあったのですが、何より、自分の中で、胸騒ぎにも似た妙な感覚がおき、その高架道路を超えることに抵抗を感じたのであります。

 

「どうしたんですか?野村さん・・・」と不安な顔でMさんが私に歩み寄ってこられたので、私は「Mさん・・・なんか感じません?バースちゃんはこの高架を通ってないような気が僕にはするんですが」と言うと、Mさんも高架を見上げ「・・・そうですか・・・言われてみたらそんな気もしますが、私にはわかりません・・・」と正直に言われたのです。

 

「そうですよね・・・」と私も曖昧な返事をし、暫しの間、高架を通る車を眺めていました。

 

私はNさんと違い、探偵でもなく、迷子のペットの捜索経験はあっても、それはNさんのお手伝い程度で同行させてもらったことがある程度でありました。

 

そんな経験値もない、いわば私のカンだけで、Nさんから指示があった5キロ先から捜索をするようにという指示を、いきなり、無視するようなことは、してはならないことであると私もわかっていました。

 

しかし、どうしても、自分の中で「そっちではない」という目には見えない命令というのか、抵抗を感じているのも事実であったので、私は正直にNさんにそのことを伝えようと思い、電話で相談することにしたのです。

 

Nさんはすぐに電話に出られ「どうされたんですか?」と聞かれたので、私は正直に「Nさんから言われたように最終目撃地点から5キロ先に向ったんですが、その途中に高架道路がありまして、上手く説明できないんですが、僕にはバースちゃんがここを通ったように思えないんです」と言いました。

 

「それは、なぜ、そう思われたんですか?」とNさんが聞かれたので、「はい。もちろん、交通量とかそういうのもあるんですが・・・なんていうか・・・そんな気がするんです」と私は正直に伝えたのです。

 

「そうですか・・・では、野村さんはバースちゃんは、高架ではなく下を通ったか、あるいはそこから引返したと思うんですか?」と訊ねられたので、私は「いえ、高架の下は電車が通っていて、柵があるので通れないくなってるんです。だから、そのままフェンス沿いに、歩いて行ったような気がするんです」と私は答えました。

 

Nさんは少し考え込むように沈黙された後「わかりました。野村さん、僕はあくまでも地図で位置関係を見てそのような支持を出しただけなんで、現場を見たわけではありません。だから野村さんが現地に入ってそう思うなら自分のカンを信じてで捜索して下さい」と、Nさんは言ってくださったのです。

 

「わかりました」と返事をし、私は電話を切った後、Mさんにそのことを伝えました。

 

Mさんは即答するように「私は野村さんを信じます。だから野村さんの指示に従います」と力強く言ってくださったのです。

 

「ありがとうございます」と私は返事をしながら自分が重大な決断をくだす責任を感じていました。

 

バースちゃんが行方不明になって、この時点で5日目であり、この時点での判断ミスはそのまま捜索活動の致命的なミスに繋がるからであります。

 

それをわかった上で、私は高架下のフェンスの前まで歩いていきました。Mさんは車で私の後をゆっくり着いてきてもらったのですが、道路はそこで行き止まりになり、Mさんは不安そうに車からおりて同じようにフェンスの前で立ち止まりました。

 

おそらくバースちゃんも5日前、ここで立ち止まったに違いない・・・

 

なんの根拠もなかったのですが、私はそのように確信めいたものを感じたのです。

 

フェンスを左側に行くと細い道が通っており、その先には田園が広がっていました。

 

私は一度、Mさんと一緒に車に戻り、この田園の先がどうなっているのかを地図で位置確認をすることにしました。

 

そのとき、その方向にある町が私の目に飛び込んできたのです。

 

それは「小泉町」という地名の小さな町だったのですが、なぜかその町が気になった私はMさんに「この小泉町ってどんなとこですか?」と訊ねると、「どんな・・・ってまあ、小さな町ですけど、どっちかって言うたら住宅街というより、小さなお店とかあるようなとこです」と答えてくださったのです。

 

「Mさん、どうしてもこの小泉町というのが気になるんです。ですので、今日はそこから捜索を始めたいんですけど構いませんか?」と私が言うと、Mさんは「はい。わかりました」と返事をされました。

 

その後、私とMさんはそのフェンスの付近の住民さんに聞き込みをし、不在の家にはビラをポスティングしながら、小泉町に向いました。

 

小泉町に行くまでの間、営業しているお店や会社、玄関先に出ておられる住民さんを見かける度に、車を止め、一人一人にビラを手渡しながら情報収集活動をしたのですが、一向に有効な情報はありませんでした。

 

しかし、そんな簡単なことではないと覚悟をしていたので、私もMさんも心が折れることなく、気温30度を大きく上回る8月の炎天下の下、懸命に捜索活動を続けたのです。

 

 

ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。

 

 

プレシャスコーポレーション

野村圭一

にほんブログ村 犬ブログ 犬 思い出・ペットロスへ
にほんブログ村 猫ブログ 猫 思い出・ペットロスへ
にほんブログ村 家族ブログ 死別へ
にほんブログ村



大阪 ペット葬儀・火葬に関するお問い合せと
お手元供養品のお問い合せは

プレシャスコーポレーションまで

大阪本社 大阪府守口市菊水通3丁目7-9

ペット葬儀・火葬のご依頼はフリーダイヤル:0120-982-660

「妙な感覚」命より大切な愛犬を探して 8

バースちゃんの最終目撃地点であるパチンコ屋に、私はMさんの運転する車で向いました。

 

私は助手席で地図を広げ、その地点から半径5キロの範囲にチェックをつけたのですが、これはNさんからから捜索するにあたってアドバイスしてもらったことでありました。

 

猫と違い、犬は移動範囲が広いので、捜査網を広げるように、先に遠くから捜索し、徐々にその網を狭めていくのが有効なのだそうです。

 

私はその旨をMさんに説明しながら「ですので、最後に目撃された場所を中心に捜索を始めます。僕も最初にその場所を見たいので、まずはパチンコ屋さんまで行ってください」と伝えました。

 

Mさんは「はい。わかりました」と元気よく返事されたのですが、その顔つきからは最初にあったときに感じた弱々しさが消えたおり、明らかに気持ちが前向きになられていることが伝わってきたのです。

 

そして信号待ちのとき、Mさんは独り言のように「私・・・ちゃんと会話してる・・・」とポツリと言われたのです。

 

私はそれが、どういう意味なのかわからなかったので「え?」と運転席のMさんを見て聞き返しました。

 

Mさんは視線を前方に向けたまま唇を噛むようにさせて「実は私、人付き合いが苦手というか、知らない人とは、あまり上手に会話できないんです。でも、野村さんはさっき会ったばかりなのに普通に話せてるから、そんな自分に少し驚いているんです・・・」と言われたのです。

 

そう言われ、私はMさんの自宅で探偵さんが来られたとき、(Mさんは普段から人と接することが苦手な人なんじゃないのかな)と率直に感じたことは間違いではなかったんだと、思いながら「そうなんですか」と返事をしました。

 

Mさんはうなずきながら「初対面の人と普通に会話したのってどれくらい振りやろってくらいなんです・・・」と視線を落とされたので、私は何と言葉を返して良いのか迷い、一瞬黙り込んでしまいそうになったのです。

 

しかし、ここでの沈黙は、前向きになってる気持ちに水を差しそうな感じがしたので、「いや、僕、根っから脳天気な性格なんで基本バカなんですよ。だからじゃないですか?」と少しお道化て言うとMさんは笑いながら「いえいえ。バカではないですよ野村さんは・・・私のような見ず知らずの人間の犬のためにこうやって来てくださったんですから」と言って、また目を潤ませたのです。

 

そして、パチンコ屋に向かうまで、時間にして10分ほどの間、Mさんはご自身の性格のことや、バースちゃんが心許せる1番の存在であり、自分の命より大切な家族であることをお話してくださいました。

 

私は日頃からペットを大切にされている多くの飼い主さんと接する仕事をさせてもらってることもあり、ペットはペットではなく、掛け替えのない家族だと思っておられる方達を大勢見てきたのですが、Mさんは、そういう方達と同じでありながら、また、違う強い想いをバースちゃんに持っておられるように感じたのです。

 

バースちゃんは元々、仔犬のときにMさんのお父さんが連れてきた犬であったそうで、名前の由来は大の阪神タイガースファンであったお父さんが、タイガース史上最強の助っ人と言われたランディ・バースの名前から付けたということでありました。

 

お父さんはとても優しい方だったそうで、Mさんはお父さん子だったそうなのですが、そんなお父さんは数年前に病気で他界してしまったのです。

 

その悲しみとショックは計り知れないほど大きなものであったそうなのですが、Mさんはそれ以来、お父さんの代わりにバースちゃんの世話をされるようになったそうです。

 

もちろん、それ以前もMさんはバースちゃんをかわいがっていたのですが、自分と同じようにお父さんのことが大好きだったバースちゃんの存在はお父さんを喪った悲しみを分かち合える存在でもあり、Mさんにとってそんなバースちゃんはそれまで以上に掛け替えのない存在になっていったのです。

 

それに、これは私がMさんと話していて思ったことであるのですが、Mさんはバースちゃんに亡き父の想いを重ねておられるのではないか・・・そのように感じたのです。

 

そして、そのような話しをMさんとしていると、Mさんが「ここです」と言って、国道の路肩に車を止め、私が視線を前に移すと、そこには幹線道路に面した大きなパチンコ屋さんがありました。

 

私とMさんは車から降り、その場でもう一度、バースちゃんが目撃したガードマンさんの話をMさんから伺いました。

 

私はバースちゃんが最後に目撃されたその場所に立ち「そのとき、バースちゃんはどっちを向いていたか聞きました?」と私が聞くと、Mさんは「あっちです」と西の方向を指差し「そして、そのまま国道ではなく、歩道を通ってあっちの方向に歩いて行ったとが教えてくれたんです」と言われたのです。

 

「じゃあ、Nさんから指示があったように、ここから5キロ先に向い、そこで聞き込みを開始しましょう」と私は言って、Mさんと車に戻りました。

 

そして、パチンコ屋さんから西に向ってすぐ、JRの線路を超える高架が見え、その高架の手前の信号に差し掛かったときでありました。

 

私は説明のできないような耳鳴りを伴う妙な感覚になり、「車を止めてください!」とMさんに停車を命じたのです。

 

Mさんは驚いたようにブレーキを踏み、車を高架の前で側道に寄せて停車させてくれました。

 

「どうしたんですか?」と驚いたように訊ねたMさんに「すいません。なんかこの高架が気になるんです」と説明しました。

 

「え?何か感じられたんですか?」とMさんは、さらに訊ねられたのですが、私は半信半疑のまま「はあ」と曖昧な返事をし、車からおりて高架を見上げたのです。

 

 

ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。

 

 

プレシャスコーポレーション

野村圭一

にほんブログ村 犬ブログ 犬 思い出・ペットロスへ
にほんブログ村 猫ブログ 猫 思い出・ペットロスへ
にほんブログ村 家族ブログ 死別へ
にほんブログ村



大阪 ペット葬儀・火葬に関するお問い合せと
お手元供養品のお問い合せは

プレシャスコーポレーションまで

大阪本社 大阪府守口市菊水通3丁目7-9

ペット葬儀・火葬のご依頼はフリーダイヤル:0120-982-660

「捜索開始!」命より大切な愛犬を探して 7

準備を整えたMさんと私は二人で捜索を開始しました。

 

捜索にはMさんの車を使うことを決め、運転もMさんがしてくださいました。

 

とりあえずバースちゃんが最後に目撃されたパチンコ屋に向かうことを決め、そこからバースちゃんの足取りを追うことにしたのです。

 

出発してすぐバースちゃんが駈けて行った国道に出たのですが、Mさんが「ガソリン満タンにしときますね」とガソリンスタンドに入りられたので、私は給油の間、自販機でミネラルウオーターのペットボトルを二つ購入しました。

 

そのとき、サービスフロントにバースちゃんのビラが貼ってあってあるのに気付いた私は、車に戻り、Mさんにそのことを訊ねると「はい。このあたりのお店は一件一件回って張り紙をさせてもらったんです。」と、言われたのです。

 

私はそのこと自体、初耳であったので、バースちゃんがいなくなってから今日までの間、Mさんがどのような捜索をされたのかを給油が終わるまでの間、車の中で、詳しく教えてもらいました。

 

Mさんはバースちゃんがいなくなった日、一晩中探したのですが、見つけることが出来ず、その翌日には自分でビラを作成し、自宅近くのバースちゃんが駈けて行った国道を中心に張り紙をさせてもらったそうです。

 

Mさんはお母さんの介護をしながら、空いた時間には一人で捜索をされていたのですが、目撃者によるとバースちゃんは、そのガソリンスタンドがある国道の真ん中を雷雨から逃げるようにすごい勢いで駈けて行ったようでありました。

 

その国道に面してるお店の人から「白い犬があっち(パチンコ屋のある交差点の方向)に向って走っていったよ」と、数件、同じ目撃情報をもらい、Mさんはその足取りを追って、パチンコ屋さんのある交差点に行き、そこでパチンコ屋さんで駐車場の管理をされているガードマンの人から道路で立ち竦むバースちゃんを見たと目撃情報を聞いたのです。



 

おそらくバースちゃんはパニック状態で駆け抜けながらゲリラ豪雨が止んだとき、交通量の多い交差点に出てしまい、そこでようやく走るのをやめたようでありました。

 

Mさんはそれを聞き、バースちゃんがそこからどうしたのかを考え、そのときに「もしかしてそこで引返し、家に向ったかもしれない」とその後もバースちゃんが駈けて行った国道を中心にビラの張り紙を持って捜索をされたのです。

 

しかし、その後、一向に有力な情報がなく、母親の介護の空き時間だけ捜索するのには限界を感じ、例の探偵さんに依頼されたのだそうです。

 

そこまで話を聞いた私は「Mさん、ブログ読んでくださってるって言ってくださいってましたよね?なんでその段階ですぐに私に電話くださらなかったのですか?そしたらすぐにNさんを紹介できたのに」とMさんに言いました。

 

するとMさんは「はい・・・。実は最初に電話したとき、『ブログを見て電話した』と言ったんですが、野村さんやNさんのことは友人から教えてもらったんです」と言われたのです。

 

「え?そうなんですか?」と私は思いもしなかった返答にそう聞き返すと「はい・・・実は私の唯一といってもいい親友が関東に居るんですけど、近くに住んでるわけでもないし、言っても仕方ないと思ったんですが、探偵さんに依頼したのにも関わらず、一向に糸口もつかめず、時間だけが過ぎて行く中で精神的にも限界になってしまって・・・・たまらずその親友に電話したんです・・・」と、そのときのことを思い出すようにしながら涙を流されました。

 

Mさんは続けるように「その親友E子って言うんですけど、E子が野村さんのブログを読んでてすぐに『まずプレシャスコーポレーションに電話して野村さんに事情を説明してNさんを紹介してもらい』と言われ、それで私、すぐにブログを読んで、その後、野村さんに電話をしたんです」と言われたのです。

 

「ああ、そうだったんですか・・・私はてっきり普段から私のブログを読んでくださってると勝手に思い込んでいたんで、なんですぐに電話くれへんかったんやろって思ってたんですよ」と私がうなずきながら言うと、Mさんは「そうなんです・・・ブログはE子に教えてもらって初めて読みました・・・それなのにわざわざ来てくださって・・・本当にすいません」とこれ以上ないほど申し訳なさそうに頭を下げたのです。

 

「いえいえ責めてるわけではないですよ。謝らんといてください。そういう意味ではなく、もっと早く連絡くれたら、Nさんを紹介できたし、あの探偵さんに高いお金を払うこともなかったのにって思っただけです」と私はフォローするように言ったのですが、Mさんは運転席で視線を落とされたままでありました。

 

私は「ちょっとMさん^^そんな顔せんといてくださいよ。ブログ読んでなかったから言うて『じゃあ僕はこれで』って帰ったりしませんから」と冗談ぽく言うとMさんは顔を上げ「はい・・・」と少しだけ笑顔になられたのです。

 

Mさんに笑顔が戻ったのを見て私は「それよりMさん。これ飲んでください」と私は自販機で買ったミネラルウオーターを手渡しました。

 

「正直、この炎天下の中で、聞き込みをしながら捜索するのはかなり過酷なことです。それこそ、ポイントになる場所では車を止めて歩いて周辺を捜索するので、男の僕でも体力が続くかどうか不安なほどです。Mさんは女性ですし、それに・・・」と私はそこまで言って言葉を止めました。

 

初対面の人間である私がそのことを言っても良いのか迷ったのですが、Mさんは私の次の言葉を待つように視線を私に向けられたので、私は「Mさん。バースちゃんが居なくなってからまともに食事してないんじゃないんですか?」と訊ねたのです。

 

Mさんは無言でうなずき「食べてないというか、食べれないんです・・・受け付けないというか・・・」と再び視線を落とされたので、私は「わかりますよ。そういうふうになるのも。でもね、さっき探偵さんと話したときもMさんの胃がキリキリ泣いてましたよ」と言いました。

 

Mさんは少し顔を赤らめ「聞こえてたんですか?」と恥ずかしそうに言われたのですが、私は「今は『バースちゃんを見つけなきゃ』って気が張ってるから持ってるだけで、気力で体力を補うのにも限界があります。ですから、捜索をするのであれば最低限の食事はしないといけないし、倒れてしまっては元も子もないですよ」と私は諭すような口調でそう伝えたのです。

 

「そうですね・・・気を付けます」とMさんは返事をされたので、「特に夏場は水分補給は絶対必要なんで、それ(ミネラルウオーター)持っていてください」と私は言いました。

 

Mさんはペットボトルを両手で握るようにして「ありがとうございます・・・」と唇を噛むようにしながら目に涙を貯められていたのですが、ちょうどそのとき、ガソリンの給油が終わりました。

 

私は気持ちを奮い立たせるようにしながら「よし!頑張りましょう!絶対に見つかります!」と言いました。

 

そして、私とMさんは再び国道に出て、パチンコ屋のある交差点を目指したのです。

 

 

ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。
プレシャスコーポレーション

野村圭一

にほんブログ村 犬ブログ 犬 思い出・ペットロスへ
にほんブログ村 猫ブログ 猫 思い出・ペットロスへ
にほんブログ村 家族ブログ 死別へ
にほんブログ村



大阪 ペット葬儀・火葬に関するお問い合せと
お手元供養品のお問い合せは

プレシャスコーポレーションまで

大阪本社 大阪府守口市菊水通3丁目7-9

ペット葬儀・火葬のご依頼はフリーダイヤル:0120-982-660

「捜査報告」命より大切な愛犬を探して 6

Mさんとそんな会話をしていると探偵さんが玄関のドアをノックする音が聞こえ、Mさんは「はい」と返事をし、ドアを開けました。

 

「どうも」と小さな声で手短に挨拶をされた探偵さんは40~50才くらいの男性で、Mさんの後ろに居た私に気付くと明らかに動揺したように表情を変えたのです。

 

おそらく探偵さんはMさん以外の人間がいることが予想外であったのでありましょう。

 

「こんにちは。ご苦労様です」と大きな声で私が挨拶をすると、探偵さんは「あ、こんにちは」と言い、そのまま視線と体を逸らすようにうつむかれました。

 

「なにか進展はありました?」とMさんの背中越しに私が訊ねると、探偵さんはいかにも自信なさげに「いえ・・・ないですね・・・」とポツリと言いながら首を傾げたのです。

 

「そうですか。目撃情報とかもない感じですか?」と、私がさらに訊ねると「ええまあ・・・・というか世間はもうお盆休みなんで、会社は全部休みで人がいないですし、新聞屋さんに行って配達員の人に聞き込みをしようと思ったんですが、みんな配達が終わった後で誰もいてなかったんですよ」と探偵さんは言われました。

 

私はこの報告を聞いて(新聞配達員から聞き込みするんなら配達前の3時頃か、配達後の9時頃に行かないとダメでしょ・・・そんなこと子供でもわかることなのに・・・)と、内心、怒りを通りこして呆れてしまったのですが、もうこれ以上は時間の無駄だと思い、「わかりました」と返事をしたのです。

 

そして、私は「で、どうするんや?」と直前に打ち合わせした通り、少し高圧的な口調をMさんに向けると、Mさんは戸惑いながらも「そうですね・・・なら、もうこれで・・・はい・・・」と断りを匂わせるように探偵さんに言われました。

 

探偵さんは伏し目がちにうなずき「でも、まあ・・・もしかしたらもう近くには居てないかも知れないんで、もう少し範囲広げたら何か情報あるかも知れないですがね・・・」と、食い下がるように言われたので、私は我慢できず「いや、もう、うちもそんなにお金の余裕もないんで、自分達でなんとか探してみますわ」と言うと、Mさんも同じように「はい。後は自分達で探します」と、きっぱり告げられたのです。

 

「・・・・そうですか。じゃあこれで」と探偵さんはそう返事して素っ気なく、帰って行かれたので、私とMさんは何とも言えぬ気持ちでその姿を見送ったのです。

 

探偵さんが去った後、Mさんは私を振り向き「あの探偵さんが言ってたようにもうバースは近くにいないんですかね?」と不安そうな表情で訊ねられたので、私は「もちろんその可能性はあります。でも、それは近辺をちゃんと探してから言える言葉であって、あの探偵さんがそれをされたとは思えません。ですから、まず今日は最終目撃地点から半径5キロの範囲を重点的に探しますので、それで何も手がかりがなければ、そのときにNさんとも相談して考えましょう」と私は言いました。

 

「はい・・・」とMさんは不安を払拭できないようにお返事をされたので、私は自分がNさんと初めて捜索の動向をさせてもらったたときに、Nさんから言われた言葉をMさんに投げ掛けました。

 

それは「マイナスなイメージを持ったらだめですよ」という言葉であります。

 

Mさんは顔を上げ「そうですね・・・すいません」と反省するように言われたので「Mさん。今日、4時間くらいしか捜索時間はないですが、必ず何か進展はありますよ」と私は言いました。

 

「本当ですか?」と縋るような目でMさんが聞かれたので、私はうなずき「はい。僕もいままで、Nさんと同行して、何回も迷子のペットの捜索活動をしたことがありますが、1日捜索して、まったく何も情報がなかったことなどありませんでした。どんな些細なことでも、必ず進展はあります。だからさっきの探偵さんが何もないって言ったとき、ちゃんと捜索してないなって思ったんです。」と私は自身が探偵さんと話をして率直に感じたことを口にしたのです。。

 

Mさんは無言でうなずかれたので、「今日、今から僕と一緒に捜索したら僕の言ってることが実感できます」と私もうなずきながら言い、「必ず進展あります」と気持ちを込めて言いました。

 

Mさんはその言葉に涙を流されたのですが、私は気持ちを切り替えるように「ですからすぐにバースちゃんを探しに行きましょう」と笑顔で告げたのです。

 

「わかりました。すぐ用意します」

 

Mさんはそう言って、リビングに地図とビラとバックをとりに行かれたのですが、私はそのとき、ある事が少し気になっていました。

 

それは、Mさんの体調のことなのですが、Mさんの胃は探偵さんと話をしてる間、何度も鳴っていて、それが昼食時の空腹時になるような「ぐう」という感じではなく「キリキリ」と胃が悲鳴を上げてるような音であったのです。

 

私も経験あるのですが、あの音は胃が空っぽであるのにも関わらず 強いストレスから何も受け付けないときに鳴る音のようで、今から始まる捜索活動にMさんの体力が持つかが気がかりでありました。

 

私がこの日、捜索活動できるのは時間にして4時間ほど。

 

その間に私がNさんから教えてもらった捜索の方法を実践してMさんに見せる必要がありました。

 

なぜなら、Nさんが奈良に来られるのには早くて二日後。私も仕事が入っていたため、翌日は奈良に来る時間が取れず、最悪、バースちゃんが今日、見つからなかった場合、少なくとも明日1日はMさん一人で捜索することになるからであります。

 

私はその日の限られた4時間という間に聞き込み活動と捜索の絞り込み方など、すべてMさんに伝えるつもりであったので、ただでさえ過酷な8月の炎天下の中での捜索活動にMさんの体力が持つかが心配だったのです。

 

 

ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。

 

 

プレシャスコーポレーション

野村圭一

にほんブログ村 犬ブログ 犬 思い出・ペットロスへ
にほんブログ村 猫ブログ 猫 思い出・ペットロスへ
にほんブログ村 家族ブログ 死別へ
にほんブログ村



大阪 ペット葬儀・火葬に関するお問い合せと
お手元供養品のお問い合せは

プレシャスコーポレーションまで

大阪本社 大阪府守口市菊水通3丁目7-9

ペット葬儀・火葬のご依頼はフリーダイヤル:0120-982-660

Home > アーカイブ > 2015-09

  • 亡くなったペットの遺骨で作るメモリアルグッズ
  • 永代供養
  • ペット火葬について日々のスタッフブログ
  • ペットロス 愛するペットの死を乗り越えるために
  • 訪問可能エリア 大阪・京都・兵庫・滋賀・和歌山・奈良 その近辺のエリアに関してもお気軽にお問い合わせください。

ページトップへ