2015-06

優しさに包まれたなら

ペットのお見送りをする葬儀会社を選ぶとき、大きく分けて二つのタイミングに分かれるものです。

 

それは、ペットが亡くなってから葬儀会社を探される飼い主さんと、万一のときに備え、事前に葬儀会社を探すようなときであります。

 

もちろん、ペットが事故や急性の病気で急死したような場合は、前者になるのですが、年齢的にも、いつ、そのときが来てもおかしくないと感じたときや、ペットが重い病気にかかり、医師から余命宣告をうけたようなときは、事前にどのようなペット葬儀会社があるのか、どのような内容であるのか、または費用はどれくらいかかるのか等をお調べになる飼い主さんも少なくはありません。

 

もちろん、ペットが生前のときに葬儀会社を探すなんて縁起でもないと考えられる人もいますが、もしものとき、ちゃんとしたお見送りをしてあげたいと思うのも飼い主さんの責任であり愛情でもあると私は思っています。

 

吹田市にお住まいのTさんも、そう考えた飼い主さんの一人でありました。

 

Tさんは親元を離れ、一人暮らしを始めたとき、一匹のハムスターを飼うことにされたのですが、ハムスターを選んだ理由は「比較的、留守番も苦にしないペット」という理由であったそうで、飼われる前は特別、ハムスターというペットに強い思い入れがあったわけではなかったそうです。

 

ところが、一緒に生活をするようになってすぐ、Tさんはすっかりハムスターの持つ愛らしさに魅了されたそうです。

 

Tさんは、そんなハムスターちゃんに「ネオ」という名前を付けました。

 

このネオという名前の由来はONLY ONEかONEからとったそうで、文字を並び替えNEO(ネオ)ちゃんとつけたそうです。

 

まさしくネオちゃんは文字通り、Tさんにとってオンリーワンの存在であり、一緒に暮らしてすぐに無くてはならない存在になったのです。

 

Tさんは仕事が終わるとすぐネオちゃんの待つ、自宅に帰る習慣がつき、帰宅が遅くなるときや、旅行などで家を空けるようなときは、近くの実家のお母さんの元にネオちゃんを預けるようにして、大切に育てたそうです。

 

そんなネオちゃんの異変をTさんが感じたのは、一人暮らしを始めて二年、つまりネオちゃんも二歳を目前に迎えた昨年の師走の頃でありました。

 

どこかしら、元気がないネオちゃんにし姿にTさんは病院に連れていくことにしたのです。

 

しかし、診察の結果、ネオちゃんはこれと言った悪いところはなかったのです。

 

「じゃあ、なんで元気がないんですか?」とのTさんの問いかけに、医師は「まあ年齢が年齢なんでね・・・」と言葉少なに述べたそうです。

 

ハムスターの平均寿命は2年から、長くても3年とされています。

 

とくに2歳を過ぎたころから一気に衰えることも、珍しくなく、Tさんは、そのとき、ネオちゃんがすでにハムスターでは高齢で、何があってもおかしく年齢なんだと自覚したのです。

 

沈んだ気持ちで病院を出たTさんは、家に帰ってネオちゃんの顔を見たとき、胸が詰まるほど苦しくなってしまったそうです。

 

そして、その夜(もし、ネオに何かあればどうすればいいんだろう・・・)と不安な気持ちに襲われながら、それを払拭するように、ネオちゃんに万一のことがあっても、ちゃんと最後まで見届けてあげようと心に決めたのです。

 

 

ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。

 

 

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国境を越えて

弊社プレシャスコーポレーションのオリジナルのお手元供養品である遺骨をガラス石材に融合して作成するメモリアリグッズでありますが、今年の四月より、アメリカのロサンゼルスに在るペット葬儀会社と代理店契約を結ぶ運びとなり、つい先日、最初のご依頼となるメモリアルブレスレットの作成依頼が入りました。

 

日本人とアメリカ人が持つ死の概念や、遺骨に対する考え等の違いから、「もしかしたら海外では受け入れられないかも・・・」と一抹の不安がありましたが、現地に派遣したスタッフS君からの話によると「やっぱりこっちの人もペットに対する愛情は日本と変わらないですよ。それに遺骨をそのものを身につけられる供養品ということは、『すごく良い』って感動されるくらいです」と嬉しそうに報告してくれました。

 

 

S君は以前から海外指向が強く、最終的にはアメリカに移住することを希望していました。

 

 

このまま順調に行けば、そのまま独立して、アメリカで「プレシャスコーポレーション」の看板をあげたいとS君は言ってくれています。

 

 

私自身は日本が好きですし、海外への憧れも皆無の人間なのですが、S君が独立した暁には一度、現地に足を運ぶ予定にしています。

 

 

頑張れ!S君。

 

 
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ペットの安楽死

前回、弊社プレシャスコーポレーションでは、ご高齢者の飼い主さんからのご依頼が増加していることを書かせてもらいましたが、もう一つ、ある特定の飼い主さんからのご依頼も増えました。

 

それはペットが回復の見込みのない激しい痛みと苦しみを伴う病気にかかってしまい、最終的に安楽死という選択をされた飼い主さんからのご依頼であります。

 

ブログとはいえ、おそらく私はペット葬儀業界で、この安楽死について、意見を述べた最初の人間だと思います。※違っていたらすいません。

 

ペットの安楽死については、当然ながら賛否の意見がハッキリと割れることであり、語るのも嫌だと言うくらい否定的な立場の人もいます。

 

私自身も安楽死についてはアンタッチャブルの領域であると感じていたこともあり、ブログに書くことを避けていたのも事実であります。

 

しかし、葬儀屋という立場、実際に安楽死という決断をされた飼い主さん達と接する機会も少なくはなく、そのような飼い主さんが、苦しむペットを前にしてるのに、助けてあげることが出来ず、ただ見守ることしかできないと悟ったとき、それがどれだけつらいことなのかを、飼い主さんから伺い、その現実をあらためて考えさせられた人間でもありました。

 

嘆き、悲しみ、そして悩んだ末、その重い選択を決断されるまでは、おそらく経験した人間にしかわからない苦しい葛藤がそこには存在するのです。

 

そのような飼い主さんと私は葬儀を通じて接し、初めて安楽死させた飼い主さんのことを、このブログで書かせてもらったのが三年前の秋であり、その後、安楽死のことであっても、伝えたいと感じたときは書かせてもらうようになりました。※{安楽死という決断をするまで・・・安楽死という選択はしなかったFさんからの手紙医師が安楽死という選択を告げるとき医師から安楽死を示唆されたとき一層の事 自分の手で・・・}参照。

 

これらのブログで、私の安楽死についての意見は書かせてもらったので、ここでは省略しますが、医師が安楽死を示唆するほどの重い病気のペットをもつ飼い主さんが、偶然それらのブログを読まれ「もし、そのときはこの会社にお願いしよう」と決めてくださるようなこともあり、中には大阪から遠く離れた中国地方から来られた人もいたほどです。

 

そのような飼い主さんは、ご依頼の電話をされたとき、私を担当者に希望される人もいて、私も調整が可能な限り、自分が担当するようにしております。

 

そして、飼い主さんは、葬儀の席であらためて「安楽死させたんです」と涙ながらに告白されるのですが、おそらく、その事実を私に知ってもらったうえでペットを見送り、葬儀という限られた時間の中で喪ったペットと見失いそうになっている自分自身のことを、冷静に見つめ直したい心境に在られるのではないのかと私は感じています・・・

 

一言に安楽死と言ってもペットによっても飼い主さんによってもそれに至るまでの経緯は違います。

 

ですので私はいつも、飼い主さんも言葉に耳を傾けながら、飼い主さんの心を感じるよう心掛けており、求められれば、必ず私の考えをお伝えするようにしています。

 

そのようにして私と対話しながらペットの葬儀をした飼い主さんが、どのような気持ちでお見送りをされたのかは、私にはわかりませんが、少なくとも、見失いそうになっていたご自身の姿を、もう一度、取り戻されるきっかけだけは見つけて帰っていかれるようには感じております。

 

葬儀の仕事は考え方によっては、悲しみを分かち合うような仕事なのかも知れません。

 

しかし、その悲しみの中であっても、場合によっては微かな勇気を与えれることができることだってあります。

 

それこそが、私がこの仕事を続けてこれた大きな理由であり、葬儀というお別れの仕事の中で唯一、新たに生まれる小さな希望なのだと私は思っているのです。

 

 
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ペットが死んでしまったとき・・・ご高齢者の飼い主さんの場合

当ブログを愛読してくださっている人はお気付きだと思うのですが、ここ最近、弊社プレシャスコーポレーションでペットのお見送りをされるご高齢の飼い主さんのお話が多いなと感じてるのではないでしょうか。

 

事実、当社では、ご高齢の飼い主さんからのご依頼が増えており、とくにその中でもお一人住まいの高齢者さんとご高齢のご夫婦二人住まいの方からのご依頼が増えたように私自身も感じています。

 

それは単に、日本が高齢化社会となり、ご高齢の人の割合が増えたからなのかと私は思っていたのですが、親しくさせてもらっている同業者さんにそのことを聞いてみると、他社ではご高齢者さんからのご依頼が目に見えて増加してることはないと返答が帰ってくることがほとんどでありました。

 

ではなぜ、当社だけ、そのような傾向があるのか。

 

私が最初そのことに気付いたのは、確か二年くらい前だったと思います。

 

その日は訪問火葬だけで4件の依頼があり、その内の二件は私が担当させてもらったのですが、どちらともお一人住まいのご高齢者の飼い主さんからのご依頼でありました。

 

そして、別のスタッフ達が担当した残りの2件も同じようにご高齢者の飼い主さんからのご依頼であったのです。

 

その事実を知った私は冗談っぽい言い回しで「今日はおばあちゃんデイやな」と、無事に一日の仕事を終えたスタッフ達と談笑まじりに話していたのですが、少し気になり、ご依頼者さんからの名簿を管理している支配人に「最近さ、高齢の飼い主さんからの依頼って多くない?」と訊ねたのです。

 

聞かれた支配人は一瞬考えるような表情で視線を上げた後「まあ、それは日本が高齢者の割合が増えたからじゃないですか」と返答をしたので、私は「そんなん10年以上前からの話でここ1,2年の話やないやろ」と反論するように言ったのですが、それ以外に思い当たる節もないので「やっぱ高齢化社会が原因か・・・」と結論付けたことを覚えています。

 

年齢に関係なく、大切なペットのお見送りを当社にご依頼してくださることはありがたいことでもあるので、そのとき私はそれ以上、気に留めることもなく、深く考えなかったのであります。

 

それからしばらくしてのことでありました。

 

支配人が私に「野村さん。前に言うてた高齢者さんからのご依頼が増えた理由がわかりましたよ」と声をかけてきたのです。

 

実は支配人は生真面目な性格をしており、私が何気に言った素朴な疑問や他愛もないことを真に受けて調べてくれるようなことがあり、そのときも支配人なりにその理由を調べてくれたのです。

 

「なんなん理由って?」と私が素気なく聞くと支配人は「ご高齢の飼い主さんがうち(プレシャスコーポレーション)に頼みはったのは、友人や知り合いさんからの紹介が多いんですよ、それでじゃないですか?」と言いました。

 

私はその理由を聞いて、最初はピンと来ませんでした。

 

それは、当社の場合、ご依頼の半数以上が当社でお見送りをされた飼い主さん達の紹介であり、ご高齢者さんに限ったことではなかったからです。

 

すぐにそのことを支配人に指摘しようと思ったのでありますが、私はすぐに支配人が言おうとしていることを理解したのです。

 

「そうか・・・紹介か・・・・同じ紹介でも高齢者さんの場合、その割合が多いってことか・・・」と私は独り言のように言うと、支配人は「そうですね。紹介の割合が高いんです。ジイちゃんバアちゃんはネットする人がほとんどいないので、うちのことを人から聞いて知った人がほとんどなんですよ」と、うなずきながら言いました。

 

「つまり、ペットが死んだとき、ネットやなんかでペット葬儀屋を探すんやなくって、身近な誰かに聞いてはるってことか・・・」と、私が納得したように言うと、支配人は「そういうことだと思います」と力強くうなずいたのです。

 

どのようなことかを簡単に説明すると、どんな飼い主さんでもペットが亡くなったとき、管轄の役所でゴミとして焼却するのではなく、人間と同じように火葬をしてあげたいと考えられたとき、それを担当しているペット葬儀会社のことを自分なりにお調べになるものであり、その方法として、ここ近年、もっともよく利用されるのはネット情報であります。

 

ところが、一人住まいのご高齢者さんお場合、インターネットをされる人の割合が少なく、ペットが亡くなった場合、身近な人に相談されることがほとんどなのです。

 

もちろん、離れてくらしていたとしても、ご子息さんがいるようなケースでは、電話などで相談し、ご子息さんが親に代わってネット等で調べてお問い合わせとご依頼をされるようなこともあるのですが、ご子息さんがいない人や、いても相談されない場合、やはり遠くの身内より、近くの他人ではないですが、親しくされているご近所さん(ペットが犬ちゃの場合、散歩仲間さんも含まれます)や、または友人さんなんかに「信頼できるペット葬儀屋を知らないか?」と相談されることが多いのです。

 

その結果、多くの人がその葬儀会社として当社を推薦してくださったということであり、ご高齢者さんからのご依頼が増えたというのはその裏付けであると私は理解するに至ったのです。

 

「そうか・・・それでか・・・・ありがたいことやな・・・」と私が感慨深げに言うと、支配人は「そうですね。僕もその事実を知ったとき、会社にとってすごくいい傾向やなって思いました」と笑みを浮かべて言ったのです。

 

会社にとっていい傾向・・・

 

まさしくその通りであり、ご紹介を多くいただけるというのは、それは見方を変えればご依頼者さんの評価の証しでもあると思っています。

 

私はこの会社の代表者として、この傾向を素直に有難く、そして嬉しく感じております。

 

 

 

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「再会」また迎えに来れたなら 最終回

電話を切った1時間後、Dさんは会館に起こしくださいました。

 

「どうも」と満面の笑みで挨拶されたDさんは納骨の来られた日に比べ、若干痩せられたようでありましたが、顔色も良く、むしろ、私はスッキリとして若々しくなられたような印象を受けたほどです。

 

私も「こんにちは」と笑顔で挨拶をし、二人で納骨堂に上がりました。

 

納骨堂に入られたDさんは、すぐさまリュウちゃんのお骨壺の前まで歩み寄り、短く合掌をされた後「無事に帰ってきたぞ」と話しかけるように言われたのです。

 

そしてもう一度、手を擦るようにしながら合掌をされたので、私もDさんの少し後方で合掌をしたのですが、手を合わせたとき、何とも言えぬ温かな気持ちになりました。

 

Dさんは合掌したまま、少し首を後方の私に向け、「電話で言うてはったことなんですが、ほんまに一度、持って帰っても構いませんの?」と、控え目な口調で訊ねられたので、私は「はい。構いませんよ」と同じように合掌をしたまま返事をしました。

 

Dさんはその場で二、三度うなずくように首を動かした後「最初は納骨したら動かされへん思ってたんで、何も考えてなかったんやけど、おたくさんにそう言われたら、なんか、また家に置いときとおなりましてな」と照れたような顔で言われたのです。

 

「わかりました。では、今日このまま持って帰ってもらっても構いませんよ」と私が言うと、Dさんは「おおきに。そうさせてもらいます」と言った後、もう一度、お骨壺を向き直り、力強く手を合わせらたのです。

 

Dさんが合掌を解かれたのを見計らい、私は「では前金でいただいていた代金をお返しさせてもらいますので、ここで待っていてください」と告げました。

 

ところがDさんは「ああ、それはええです。お金は納めたままで構いません。」と間髪入れずに、そのように言われたので私は「いや、しかし・・・」と戸惑ったように返事をしたところ、Dさんは「いや、またいずれお願いするつもりですし、ワシもこの年やから、いつ同じような状況になるかも知れませんしな・・・そのときのためにお金は納めたままで構いませんから」と強い意思を感じさせる口調でそう言われたのです。

 

私は無言でうなずいた後「・・・そうですか。わかりました」と返事をし、Dさんもそんな私を見て満足そうにうなづいておられました。

 

リュウちゃんのお骨壺を大切そうに抱いて会館を出られたDさんを見送った私は、両手が塞がっているDさんに代わってタクシーを拾うために一緒に歩道に出ました。

 

タクシーを待つ間、Dさんは「最初に骨を預けにきたとき、おたくさんのような心意気のある人に説明してもらってほんまによかったですわ。」と、言ってくださり、私は「いえいえ。そのように言ってもらって何よりです」と謙遜しながら返事をしました。

 

Dさんは、「実はあのときね、手術を前にして少しは弱気な気持ちになっていたんですが、そんなワシの気持ちをおたくさんがちゃんと理解してくれてるのがわかったんですわ・・・」と、その日を思い出すようにして言われたのです。

 

「それは・・・・」と私は色んな気持ちが入り混じってしまい、少し返答に困ったように口籠ってしまったのですが「でも、確かにあのとき、Dさんから弱気な気持ちよりも、強い覚悟のようなものは感じてはいましたね・・・ですから、上手く言えませんが今日、またDさんとこうやって再会できることが出来て、本当に良かったなって思ってます」と、心からそのように伝えました。

 

そのとき、タクシーがこちらに向かって走ってくるのが見え、私は手をあげました。

 

タクシーが停車し、後部座席が開き、Dさんは身を屈めるようにして乗り込まれたのですが、その直前、子供のような笑顔を浮かべ「なんかいろいろ世話になりまして。ほんまありがとうございました」と、最後に私に労いのお言葉を下さったのです。

 

「いえいえ。私は何もしていませんよ」と謙遜して、そのように答えたのですが、Dさんは笑顔のまま「また、いずれお願いする日が来ると思いますんで、そんときは電話します」と言われ、タクシーのドアが閉まりました。

 

タクシーのウィンドウ越しに頭を下げられたDさんを見届けた後、私も深く頭を下げてDさんを乗せたタクシーを見送ったのです。

 

一人残った歩道で私は、「本当によかった・・・」と独り言を口にしながら胸のつかえが取れたような清々しい気持ちになっていました。

 

よくよく考えれば、私とDさんは納骨の日が初対面であり、お会いしたのは、この日が二度目であったのですが、なにか昔から知っている人と久しぶりに再会したような不思議な気持つになっていて、上手く表現できないのですが、お元気になられたDさんの姿を見て素直に心から「良かった」と思えたのです。

 

いつの日か、またDさんと会う日が来ると思うのですが、それはいつになるかはわかりません。

 

でも、いくら年月が経っていたとしても、そのときはきっと、私とDさんの間には信頼関係のようなものが存在してるはずだと私は思っています。

 

 

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「報せ」また迎えに来れたなら 5

Dさんが納骨に来られた日から数日が経ち、私は納骨堂に入室する度に無意識にリュウちゃんのお骨壺に目をやる習慣がついていました。

 

Dさんの手術は成功したのだろうか・・・

 

ふと、そんなことが頭を過る日々が続き、桜の季節を迎えたころには(もし手術が成功し術後も順調であるなら、もう退院されている頃かな・・・)とDさんとの会話を思い出していました。

 

この頃になると、Dさんが何事もなかったように元気な姿で納骨堂に来られるのではないかという、心待ちに似た気持ちを持つようになっていた私は参拝者が来る度に(もしかしてDさんかも)と、確認をするようになっていたのです。

 

Dさんのことはスタッフ達にも伝えていたので、もしDさんが来られたら私に知らせてくれるように言っていました。

 

ところが、春が過ぎ、5月の大型連休が終わっても、Dさんが姿を見せることはなかったのです。

 

5月が終わろうとした頃には私の脳裏には嫌な想像ばかりが過るようになり、心なしか、リュウちゃんのお骨壺も、どこか寂しげに映るようになっていました。

 

そして6月に入ってすぐのことでした。

 

なんとDさんから電話がかかってきたのです。

 

Dさんは「あの年明けにそちらに納骨しに行ったDですが」と電話をくださり、私は思わず「ああDさん!」と大きな声を出してしまったのです。

 

「あのとき居てはった人ですか?」とDさんも親しみがこもったような声色で応答してくださり、私は「はい!野村です。」と返事をした後、少し躊躇いながら「Dさん、それで手術の方は?」と訊ねると、「はい。御陰様で先週、無事に退院できることができました」と満足気に答えられたのです。

 

「そうですか・・・それはよかったです」と私は言い、「当初。順調なら4月には退院できるって仰っていらしたので、もしかして、思ってたより大変だったんですか?」と訊ねたところ、Dさんは「うん・・・まあ、手術そのものは無事に終わったんですけど、その後がね、リハビリやなんやで少し時間かかったんですわ。もう少し早く退院することも出来たんですけど、ワシはやもめ(独り身の人のこと)やから、ある程度、自分で自信がもてるまで入院させてもらってたんですよ」と照れたように言われたのです。

 

「そうだったんですね。わかりました」と私は返事をした後「Dさん、それでリュウちゃんのお骨壺なんですけど、どうされます?」と訊ねました。

 

Dさんは何のことかと言わんばかりに「どうされるって・・・・ワシ1年分余計に代金納めてますさかいにそれまで置いてもらえるんですよね?」と少し不服そうに言われたので「はいそれはわかっております。ただ、あのときは万一、退院できないことを想定して納骨に来られたんだと思うんですが、無事に退院されたので、もしよろしければ、もう一度、お骨壺をDさんにお返しさせてもらうことも可能ですよ。もちろん、その場合は代金もお返しさせていただきます」と私は伝えたのです。

 

「ああ・・・」と納得されたようにDさんは返事をされた後「一回納骨したのに、そんなことできますの?」と訊ねられたので、私は「はい。Dさんさえよろしければ、そういうことも可能です。もちろん、このまま期限まで納骨堂に置いておかれても構いませんが」と私は返答しました。

 

「そうでっか・・・・そのことは考えもせんかったんで、今は何とも言えませんけど・・・どないしよっか」とDさんは考えるような感じで言われたので「はい。すぐに結論を出さなくてもかまいませんよ。ただ、私は返骨も可能であることをお伝えしたかっただけなんで」と私は補足するようにして言いました。

 

Dさんは「わかりました。まあ、また近々そっちに行くつもりなんで、そんときまでに決めときますわ」と、言われそのとは電話を切られたのです。

 

ところが、その10分後に、再びDさんから「ああ何度もすいません。Dです」と電話があり、「そっち(納骨堂)は何時まで開いてるんでした?」と訊ねられたので、私は「納骨堂は夕方5時までです」と返答しました。

 

「そうですか。なんか今日は体調もええから、今からそっち行きますわ。構いませんか?」とDさんが言われたので「もちろんですよ。いらしてください」と私は笑顔で返事をしたのです。

 

そう言って電話を切った私はその足で納骨堂に入り、リュウちゃんのお骨壺を見ました。

 

嬉しい報せを受けたからか、そのとき不思議とリュウちゃんのお骨壺からは、、柔らかなオーラが出ているように私には見えたのです。

 

 

ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。

 

 
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「約束」また迎えに来れたなら 4

二度目となる合掌を解かれたDさんはお骨壺を見たまま「もしかしたらこれが最後(のお参り)になるかも知れんな・・・」と独り言のように言われたのです。

 

私は静かな足取りでDさんの隣に歩み寄りました。

 

そして、(どのような手術なのですか?)や(病院はどちらなんですか?)などを訊ねようとDさんの横顔を見たのですが、Dさんの目は充血しており涙が滲んでいたのです。

 

とてもお聞きできることではないと思った私は、視線を外し、同じようにお骨壺を見ました。

 

Dさんは「こいつの事が唯一の気がかりやったんで、これで思い残すこともありませんは」と寂しげな笑顔を浮かべられたのです。

 

私は無言でうなずき、リュウちゃんのお骨壺に手を合わせました。

 

Dさんは、もう一度「では、後はよろしくお願いします。もし、ワシが来ることがなかったらあんじょうお願いします」と言い、その場で小さく頭を下げられたのです。

 

Dさんは納骨堂を後にされ、私は外まで見送ったのですが、Dさんは別れ際「まあ無事に出て来れたら(退院)また来ますわ」と、しっかりとした口調で言われました。

 

そして、少し笑みを浮かべながら「もし来んかったらあの世でリュウと会ってると思うててください」と冗談のように笑って言われたのですが、同じように笑えるはずもなく、私は無言でうなずきながら視線を落としたのです。

 

そのとき、1台のタクシーが会館前の道路を近づいてくるのが見え、Dさんは手をあげて止められました。

 

タクシーが停まり、後部座席のドアが開いたのですが、Dさんは乗り込まれる前、私に「そしたら」と、笑顔で声をかけてくださったのです。

 

私は「はい。リュウちゃんのお骨のことは当社が責任を持ってお預かりさせていただきますね」と答え、Dさんは頭を下げられた後、タクシーに乗り、そのまま帰っていかれたのです。

 

走り去るタクシーを目で追いながら、私はDさんが今日、どのような思いで納骨に来られたのかを考えていました。

 

Dさんからは、これから命に関わるような大きな手術を前にした人間の悲壮感はなく、ただ在るのは、万一のとき、人に迷惑をかけたくないという思いと、リュウちゃんへの愛情。そして、強い覚悟でありました。

 

もちろん、そこに行き着くまでは、いろんな心の葛藤があったのだと思います。

 

Dさんが帰られた後、私はもう一度、納骨堂に戻りリュウちゃんのお骨の前で手を合わしました。

 

リュウちゃんの遺骨を前に出てくる言葉といえば(リュウちゃん。Dさんを守ってあげてな)という言葉だけであり、縁起でもないことなのですが、私は無意識のうちに(Dさんが再びここに来られる日がくるんだろうか・・・)とそんなことばかりを考えてしまい、その後、30分ほど納骨堂に一人、佇むようにして時間を過ごしたのです・・・

 

 

ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。

 

 

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「覚悟」また迎えに来れたなら 3

Dさんが合掌をされている間、私は邪魔せぬよう、納骨堂の入口付近で立ち止まり、その場で静かに待ちました。

 

しばらくして、Dさんは合掌を解かれたので、私は静かに歩み寄ったのですが、やはりDさんは私が戻ったことを気づいてなかったようで「あ!いらしたんですか?」と驚いたように言われたのです。

 

「はい。少し前に戻っていたのですが、お祈りされていたようなので、終わられるまで入口のとこで待機してました」と私は返事しました。

 

「それはどうも・・・」と少し照れくさそうに言った後、ズボンの後ろポケットから財布を出され、一年間の延長期間分の代金を前払いでご清算されたのです。

 

代金を受け取った私はDさんに領収書を渡し、「これで最初の無償期間の分を合わせ、来年の7月末日まで、こちらのほうで個別で納骨させていただきますね、納骨堂の参拝時間は午前10時から午後5時までになってまして、休日も含め毎日開放していますので、その間、いつでも参拝に来てもらっても構いませんので」と説明するように言いました。

 

Dさんは黙ってうなづいた後「ということは、少なくとも来年の7月までは、ここに置いてもらえるんですね」と確認するように訊ねられたので「はい。そうです」と私は返事をしました。

 

「わかりました」と落ち着いた声で言われたDさんは、おもむろに振り返り、感慨深い顔をされて再びリュウちゃんのお骨壺を見つめられたのです。

 

そして、「これ、仮にそのままワシから連絡なかったらどうなるんですか?」と、視線はお骨壺に向けたまま訊ねられたので、私は会社が保有している伊賀の山の土に還すという当社の永代供養の内容を伝えました。

 

「そうですか・・・自然の土に帰れるんやったらそれが1番よろしいですな」と安堵の表情で言われたので、私も同意するように大きくうなずきました。

 

暫し沈黙があり、Dさんは独り言のように「それやったら安心や・・・」と言われた後、私の真正面向き直り「もしね、ワシがこのままここに来ることもなく、連絡もなかったら・・・そんときはよろしくお願いします」と頭を下げられたのです。

 

私はこの時、あらたまって、意味ありげにそう言われたDさんに「はい・・・」と飲み込むように返事をしながらDさんが言われた言葉の意図を考えるような表情を浮かべていたと思います。

 

そんな私をDさんは察せられたようで「いや・・・ワシね、来週から入院することなったんですわ」と笑顔で言われたのです。

 

予期せぬDさんにの言葉に「ああ・・・そうなんですか・・・」と私は小さな声で答えた後「あの・・・それでどのくらいの期間、入院されるんですか?」と訊ねました。

 

Dさんは「どのくらいかは、手術後の検査次第なんですが、もういっぺんちゃんと検査して、それで手術して、手術が成功して、術後になんともなかったら2か月くらいで退院できるやろって医者は言うてましたけどな」と笑みを浮かべられたのです。

 

「二ヶ月ですか・・・でも、それなら・・・・」と、私が半信半疑で言うと、Dさんは「それはまあ全てが順調に行ったときの話ですわ。実際、体の中を見てみんと、何とも言われへんこともありますしな、ワシも言うても年が年やから、そのまんま病院から出てこらへんことも充分、考えられることですからな」と語尾を噛みしめるようにして言われたのです。

 

そのように言われたDさんに、私はなんと答えればいいのかわからないまま無言でうなずきました。

 

Dさんは少しだけ寂しげな表情になり、「まあ、それなりに覚悟も出来ましたし、何があっても人に迷惑だけはかけんように整理することは全部したんですよ。でも、骨だけは、病院に持っていくもんじゃないし、かと言って家に置いたままなら万一のとき処分する人も困りはるやろと思って、ここに持ってこよう思ったんですわ」と言われたのです。

 

「そうだったんですか・・・」と返事をした私にDさんは続けるように「ワシもこの年やのに身寄りもないしね。説明聞いて安心しました。これで心置きなく手術うけれますわ」と再び笑みを浮かべられたのです。

 

そして、Dさんは、お骨壺の前に歩み寄って行かれリュウちゃんに話しかけれるように「また無事に退院できたら会いに来るからな・・・」と言いながらが、もう一度、合掌をされました。

 

しかし、合掌をされたDさんの後ろ姿は、先程とは別人と思えるほど、寂しいものであったのです・・・

 

 

ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。

 

 

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「誓い」また迎えに来れたなら 2

Dさんが愛犬リュウちゃんの遺骨を納骨されるお時間の15分前、会館前に1台のタクシーが停まりました。

 

タクシーからは背筋のピンと張った姿勢の良いご高齢の男性が降りてこられ、私はすぐにこの方がDさんだとわかりました。

 

私は玄関先ま早足で歩み寄り「プレシャスコーポレーションの野村です。Dさんですか?」と自己紹介をしながら訊ねたところ「はい。電話したDです」とシャキとした背中を折って挨拶をしてくださったのです。

 

「納骨堂は二階です。どうぞこちらに」と私はDさんを誘導するように階段を上がり納骨堂の扉を開けて招き入れました。

 

納骨堂に入られたDさんは「ほう」と関心されたように声をあげられた後「ぎょうさんあるんですな」と関心されたように言われたのです。

 

「そうですね。ペットの場合、お墓をたてられる人はまだ少ないので、自宅で手元供養されるか、このような納骨堂に納められる方が多いですね」と私は返事をしました。

 

Dさんは口を少し尖らすようにして納骨堂を見渡しながら「まあそうでっしゃろうな・・・」と、うなずいた後「それで、どこに入れさせてもろたらエエんですか?」と質問をされたので私は納骨棚に歩みよりながら「はい。今は三か所か空きがないのですが、正面のこちらか、あちらの二か所のいずれかになりますね」と、空いている納骨棚を手で示しました。

 

空いた3つの納骨棚を見たDさんは「こいつは大人しい犬やったから正面より隅っこのほうがええかな」と笑顔を浮かべ、一番、端っこの空き棚の前まで歩み寄って「ここにしますわ」と言われたのです。

 

「了解でございます」と私は返事をし、Dさんからお骨壺を受け取り、納骨棚に納めさせてもらったのです。

 

そして、納骨するにあたって、期間や参拝時間等をDさんに説明させてもらいました。

 

説明を一通り聞かれたDさんは「つまり、納骨期間は半年間ということなんですか?」と質問をされたので、私は「はい。個別で無償でさせてもらっているのは半年間であります。ですので、それ以上、延期を希望されない場合、永代供養として合同埋葬地の方に埋葬させていただくことになっております」と補足するように説明させてもらったのです。

 

Dさんは考え込むような表情をされた後「仮に納骨の期間をもう少し長くしてもらいたいときはいくらかかるんですか?」と訊ねられたので「最初の納骨期間が終わった後は、一年毎の更新となるのですが、年間管理費として5000円いただいております」と私は答えさせてもらいました。

 

「なるほど・・・」とDさんは、うなづきながら言われた後、、不意に納骨堂の玄関側の窓を遠くを見るような目をされて見つめられたのです。

 

時間にして30秒ほどだったでしょうか。

 

Dさんは時間が止まったように納骨堂の窓から見える景色をぼんやりと見つめながら、思いにふけるような表情をされたのです。

 

このときのDさんからは、何かを話しかけれるような雰囲気ではなく、私も無言で同じように窓に視線を移しました。

 

そしてDさんはふと我にかえったように私の方に顔を向け「そしたら、最初から一年分の代金を先にお支払いしたら最低でも一年半はここに置いてもらえるんですか?」と質問をされたので、私は「はい。そうですね」と返事をすると、Dさんは即答するように「じゃあそうしますんで、今ここでお金払っていいですか?」と仰ったのです。

 

「はあ。わかりました。では領収書を切ってきますので、お待ちください」と私は伝え、すぐに三階の事務所にあがり領収書を取りにいきました。

 

私が一年分の領収書を手に、再び納骨堂に戻ったとき、Dさんは納めたばかりの納骨棚の前でリュウちゃんのお骨壺に手を合わせておられたのですが、その姿は静かに合掌をするというより、何か渾身の思いで祈りを奉げているような雰囲気があったのです。



近づくことすら躊躇するほどの「気」が、合掌をするDさんの背中から出ているのを感じた私は、思わず歩みを止め、その場でDさんが合掌を解かれるのを待つことにしたのです。

 

 

ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。

 

 

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また迎えに来れたなら

前回のブログで飼い主さんによって納骨をされる時期や、一度、納骨をした後、再度、返骨を希望される人がいて、その理由も様々であるということを書かせていただきました。

 

しかし、今年の年明けすぐに、そこに書いた理由とは、全く関係のない事情で、納骨をされた飼い主さんがいらっしゃったのです。

 

それは、Dさんという還暦を過ぎた男性の方からのご依頼であったのですが、Dさんは2年前に愛犬リュウちゃんを亡くし、ご火葬後、その遺骨をお手元に置き、自宅供養をされていたのですが、ある事情で、納骨をすることに決められたのであります。

 

その、事情とは、Dさんご自身の入院でありました。

 

 

Dさんから納骨のお問い合せの電話があったのは、今年のお正月が明けてすぐのことでありました。

 

電話を受けた私に「あの2年ほど前にそちらで犬の火葬をお願いしたDという者ですけど、その時に来てくれはった人(担当者)から『いずれ納骨するときはこのチケットあればお金かからんでもできる』みたいな事を聞きまして、そんときに冊子みたいなの貰ったんですわ。それは間違いないですか?」と言われたのです。

 

「はい。当社では納骨堂を完備しておりまして、セレモニーの当日、納骨をされるされないに限らず、必ず飼い主さんにそのようなチケットを渡しております。それで、当社で葬儀及び火葬をされたお骨に関しましては、費用かからず納骨していただくことができますし、納骨される時期に関しても有効期限は設けておりません」と説明しながら、顧客名簿を開きDさんの名前を探しました。

 

顧客名簿からDさんの名前を見つけ、項目に目を移すと愛犬のリュウちゃんの記載があり(享年14歳。老衰により永眠)と書かれており、別のスタッフが担当したようでありました。

 

「そうですか。そしたらこれはそっち(会館)に持っていったらよろしいんですな?」と質問をされたので私は「はい。納骨棚の場所を決めてもらう必要があるので、一度、当会館までお越しくださればと思います」と返事をしました。

 

「これはいつでもよろしいんですか?」と、さらにDさんが訊ねられたので、私は「原則、納骨の儀(飼い主さん立会いのもと、お骨を納骨堂に納めること)に関しましては10時から17時の間と決まっておるのですが、お時間の都合が悪ければ、ある程度は調整して対応することも可能です」と返答しました。

 

Dさんは「わかりました。そしたらいつ行こう・・・・」と独り言のように言われた後、「急で申し訳ないんですが、今日の昼過ぎにそっち行ってもよろしいですか?」と言われたので、私は会館の予定表を確認した後「はい。本日のお昼過ぎなら他の葬儀も入っていませんから大丈夫です」と返事をしたのです。

 

「わかりました・・・・そしたら・・・1時くらいにそっち行きます」とDさんは何かを考えるように、そう言われたので私は「はい。ではお待ちしています」と返事をして電話を切ったのです。

 

電話を切った後、あらためて私は担当者記入欄を読みました。

 

担当者記入欄にはDさんがお一人暮らしであることが記載されており「リュウちゃんが唯一の家族であった」と書かれていたのです。

 

私は名簿を閉じ、リュウちゃんの火葬を担当したスタッフに電話を入れ、今日の13時にDさんが納骨に来られることになったことを伝えました。

 

スタッフは「二年前・・・二年前・・・Dさん・・・」と思い出しながら「ああ!柴犬の!思い出しました、60才くらいの男の人ですよね?」と言ったので、私は「そう柴ちゃん。Dさんのことは電話やからわからんけど、たぶんそれくらい(60代)の人やと思う」と私が返答しました。

 

「どうしましょう・・・立ち会ったほうがいいですか?でも、自分、今日はその時間、寝屋川で訪問(火葬)あるんですよ。」とスタッフが言ったので「わかってる。Dさんも担当者に立ち会ってほしいというようなことは言ってはれへんかったから僕が立ち会うわ。ただ、もし、伝言があるんやったら聞いておこう思って電話したんや」と私は言いました。

 

「伝言ですか・・・まあ『その後、お元気にされてましたか?』くらいはお声かけたかったんですが、Dさんの柴ちゃんのときね、Dさんは『葬儀とかエエから火葬だけして』って言われたんで、ほとんど会話も無いまま、言われたように火葬だけして終わったんですよね・・・」と申し訳なさそうに言ったのです。

 

「そうか。わかった。じゃあ宜しくお伝えしとく」と私は手短に返事をし、スタッフも「すいません。お願いします」と言って電話を切りました。

 

そのよう経緯で、納骨の儀は私が担当することになり、私は会館でDさんが来られるのを待つことになったのです。

 

 

ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。

 

 

 

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