2015-02

火葬炉の点火スイッチを入れる・・・1

弊社プレシャスコーポレーションでは、、火葬炉の点火スイッチを、飼い主さん入れられるのか、それとも我々、葬儀屋サイドの人間が入れるのかを、火葬前に必ず飼い主さんサイドに確認するようにしております。

 

飼い主が自ら火葬スイッチを入れるなんて、なんて残酷な・・・そう思われた人もいらしたと思います。

 

実は私自身も創業当初はそう思っておりましたし、実際に、点火のときは私を含め、担当したスタッフがスイッチを入れていました。

 

では、なぜ、そんなつらい選択を飼い主さんに委ねるようになったのか?

 

それは、プレシャスコーポレーションが創業して間もない頃、当時20代の女性のSさんという飼い主さんと、14歳で永眠した、Sさんの愛犬であるミニチュアダックスフンドのMちゃんのセレモニーがその起点となり、「飼い主さん自ら点火スイッチを入れる」という選択肢を生むのきっかけとなったのです。

 

Sさんは幼い頃から共に過ごしたMちゃんが息を引き取った夜、人生これ以上が無いというくらいの悲しみに打ちのめされたと、葬儀当日に言っておられました。

 

Sさんはお母さんとお二人暮らしで、幼年の頃から一人でお留守番のすることが多かったそうなのですが、そんなとき、いつも傍に居て寂しさを紛らわせてくれたのがMちゃんであったのです。

 

気が付けば、自分も成人し、Mちゃんも14歳という犬でいえば高齢になっていたのですが、SさんはMちゃんがずっと傍に居てくれるんもんだという錯覚を起こしていたそうです。

 

確かにペットは人間ほど、年齢が外見に出ることがないので、Sさんと同じように「ペットはずっと年をとらないもの」だと錯覚してしまってる飼い主さんも少なくはありません。

 

しかし、命あるもの、必ず訪れるのが「死」であり、死別は避けて通れないものであります。

 

Sさんは数日前からご飯を少ししか口にしなくなったMちゃんを病院に連れて行ったとき、医師から「年齢が年齢ですから何があってもおかしくありませんが」と言われ、そのとき初めてMちゃんが人間に置き換えたら80歳のおばあちゃんなんだと、しみじみと感じたそうです。

 

Mちゃんは検査に結果、心臓と腎臓。そして尿道に、それぞれ異常があることはわかったのですが、年齢的にも投薬治療しか治療方法はなく、Sさんは、肩を落として家に帰り、審査結果をお母さんに伝えました。

 

お母さんは以外と冷静に「そりゃ犬の寿命は15年くらいやねんし、Mも年寄りやもん。仕方ないわ・・・」と言ったそうです。

 

しかし、SさんはMちゃんが死ぬというより、自分の傍から居なくなってしまうということが、想像もできないほどの恐怖であり、簡単に気持ちを切り替えることが出来なかったのです。

 

そして、Sさんの「いつまでも一緒に」という願いは届くことはなく、病院に行った日の2週間後の夜、Mちゃんは静かに息を引き取ったのです・・・

 

Mちゃんは最期のとき、Sさんとお母さんに見守られながら、眠るように逝ったそうで、その顔は安らかなものでありました。

 

Sさんは、その翌日、勤め先に休みをもらい、アルバムを開いてMちゃんとの想い出に浸るようにして過ごしたそうです。

 

同じ日の正午過ぎ、弊社プレシャスコーポレーションにMちゃんの自宅火葬のごお問い合せのお電話をくださったのはお母さんでありました。

 

お母さんはお勤め先の同僚さんから「火葬できる車で家に来てペットの火葬をやってくれる会社もあるよ」と当社のことを聞き、お電話をくださったのです。

 

一通りセレモニーの流れと料金の説明をさせてもらった私にお母さんは「わかりました。ただ、娘がとても可愛がっていた犬なんで、帰ってから娘とも一度相談してから決めますわ。またお願いするんならこちらから電話しますね」と言って、お電話をお切りになられたのです。

 

お母さんが仕事を終え、自宅に戻ると、SさんがMちゃんの顔を見つめながら涙を流していたそうです。

 

お母さんはSさんに「いつまでも悲しんでやんと、ちゃんとMを神様のところに送ってあげることも考えてあがなあかんよ」と声をかけた後、今後のことを相談しました。

 

Sさんは「なにも考えられへん・・・」と無気力な表情で言われたそうで、お母さんは「会社の友達に教えてもろたんやけど、今は犬でもお葬式して家で火葬もしてくれる会社もあるんやって」と当社のことをSさんに伝えたのです。

 

Sさんは最初「そんな大事なこと勝手に決めんといて」とお母さんに言った後、自分でパソコンを開きプレシャスコーポレーションのホームページを見たそうです。

 

その後、Sさんは他社も含め、ペット葬儀の会社のホームページを見て、最終的に当社にご依頼されることを決めてくださったのです。

 

 

ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。

 

 

プレシャスコーポレーション

野村圭一



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葬儀の席で笑うということ

葬儀というのは、地域によって多少違いはあるものの、日本の場合、しめやかに執り行われるものが通常であります。

 

交わす言葉も小さくボソボソとするもので、笑ったりすることは、基本的に御法度であることは言うまでもありません。

 

人間の葬儀の場合、お通夜の後、親族や故人とごく親しかった人が集まり、食事やお酒をとりながら故人を偲ぶようなこともあります。

 

 

私が、お通夜の後に親族だけで食事をとる経験を初めてしたのは母方の祖父が亡くなったときでありました。

 

それまでにお通夜や告別式に参列したことはあったのですが、身内でもない人の葬儀でもあり、お焼香だけを済ませてすぐに帰ったので、その後、遺族だけで食事をとることも、私は知らなかったのです。

 

祖父が亡くなったとき、遺された祖母は葬儀の間、終始涙を流しながら祖父との別れを悲しんでいました。

 

深夜に差し掛かり、お通夜の参列者が途切れた頃合いに、親族は一度、葬儀会館の親族控室に戻り、そこで食事をとったのですが、祖母は少し口をつけただけで、ほとんど食事をとることはありませんでした。

 

そんな祖母に母や母の兄弟が元気づける言葉をかけていたのですが、祖母は、ただただ、涙を流すだけで、私を含む孫達も無言で大人しく食事をとっていました。

 

そんなとき、母の弟にあたる親戚の叔父さんさんが「そういや親父は生前こんなこと言うとったな」と祖父の思い出話し、その話に母達兄弟は「言うてた言うてた」と懐かしそうに返し「こんなこともあったよね」と、祖父の思い出話になったのです。

 

お酒もはいっていたことで、普段は口数が少ないような親戚の人達まで話しの輪に加わり、その席は一気に祖父の思い出話に花が咲いたのです。

 

普段、行儀の悪い私は葬儀に行く前、母から「あんた今日は大人しくしとくんやで」と釘を刺されていたので、食事のときも他の孫達と一緒に端っこの方でお行儀良く食事をとっていたのですが、そのうち、叔父さんが「とっておきの話あるねん」と祖父の面白エピソードなんかも話し、一同がドっと笑ったのです。

 

(ええ・・・笑ってるやん・・・葬式やのに笑ってええの?)と半信半疑の気持ちで大人達を眺めていたのですが、気になって祖母に目をやると、祖母も同じように笑っていたのです。

 

(ばあちゃん笑ってるんやからまあいっか)と思いつつ、隣に座っていた従妹達を見ると、従妹達も私と同じような心境であったようで、お茶碗を持ったまま、ただ、呆然と大人達の会話を聞いているようでした。

 

その内、笑いの流れを作った叔父さんが「それでもエエ親父やったな・・・」と、しんみり言い、鼻を啜りながら目に涙を浮かべ、今度は、一同、水を打ったように静まりかえり、重い空気になったのです。

 

そして、祖父の優しかった一面の思い出話しになり、思い出したように祖母は涙を流したのですが、しばらくして、今度は母の妹にあたる叔母さんが、また祖父の面白エピソードの話をしだし、一同は笑っていました。

 

結局、この後、涙~笑い~涙~笑い。と繰り返すように話は尽きず、大人達は明け方まで話していたのです。

 

私にとって初めての経験だったので、このような席で笑う親族の姿はある種、異様な光景にも見えたのですが、大人になった今となれば、そういう面白話に花を咲かせるということも含め、お見送りの一つの行事であると理解できるようになりました。

 

基本、ご家族だけで執り行うペット葬儀にも、同じことが言えるもので、ご火葬の時の「待ち時間」のときに、ご家族は亡くなったペットが家に来た日から今日までの思い出話しを、時に涙を浮かべ、時に笑顔で、お話をされることはよくあることなのです。

 

私はペットを亡くされた家族がこのように生前のペットちゃんのお話をされる時間が好きで、ときには、その輪に入れてもらい、アルバムを見せてもらったりして一緒に過ごすこともあるのですが、そのことで、すごく感じることがあります。

 

それは、悲しみに包まれた葬儀の席で起こる、ひと時の笑いには、心や腦を活発にして、浄化する作用があるのではないかと感じるくらい、皆さんは葬儀の後、晴れやかな表情をされることです。

 

つまり、泣きたいときは思いっきり泣けばいいし、逆に笑いたいときも我慢せず笑うのは、心にとってすごく大切なことなんだと、つくづく感じるようになり、これも大切なお見送りの形なんだと思うようになったのです。

 

もちろん、度の過ぎた悪ふざけは葬儀の席に関わらずご法度なのは言うまでもありませんが、気心の知れた家族だけの時間であれば、笑顔でペットの旅立ちを見送るというのは、素晴らしいことなのかも知れませんね。

 

 

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余命宣告をうけたペット達と向合うということ 後編

余命宣告を受けたペットに対し、飼い主さんが悲観的になることなく、前向きな姿勢で看護に取り組んでおられると、ペットは病気であるのにも関わらず生き生きとした表情や仕草を見せてくれることがあります。

 

逆に、飼い主さんが、いつまでも落ち込んでいると、ペットは、あたかも自分のせいで、飼い主さんを悲しい気持ちにさせているんだと思ってしまい、元気を無くすようなこともあるのではないかと私は思うのです。

 

そして、そのようなときのペットはとても悲しそうな目をします・・・

 

 

闘病生活をしているペットの飼い主さんは、このようなことはありませんか?

 

家で家事や掃除をしていでも、病状のペットの良くない結末ばかりが頭に浮かんできて、悲しい気持ちになってしまうとき・・・ふと、視線を感じ、振り返ってみるとペットが悲しげな表情であなたの背中を見つめているようなことであります。

 

ペットはもちろん、病気もつらいと思うのですが、私はそれ以上に悲しむ飼い主さんを見て悲しんでいるのではないかと思うのです。

 

大切な存在であるペットが余命宣告をうけたとき、そのショックから塞ぎ込んでしまうのは誰にでもあることです。

 

しかし、いくら悲しんでいても、何も改善しないのであれば、どこかで気持ちを切り替え強く前向きな気持ちでペットに接してあげなければいけないのではないでしょうか?

 

現在、闘病中のペットちゃんがいる飼い主さんで、もし、今回のブログを読まれてハッと思われた人は、今からでも遅くありません。

 

優しさに強い気持ちを添えて前向きにペットと向き合ってあげてください。

 

その切り替えは、とても難しいことであるのは私も知っています。

 

でも、そうすることで、少しでもペットの負担を減らせるのであれば出来るはずです。

 

なぜなら、悲しみの度合いは愛情の裏返しであり、愛情が深いゆえに悲しいのだから。

 

もう一度、言いますね。

 

優しさに強い気持ちを添えて前向きにペットと向き合ってあげてください。

 

そうすることで、必ずペットの心も満たされるはずです。

 

そして、その満たされたペットの心は身体の負担を和らげてくれるはずです。

 

 

 

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余命宣告をうけたペット達と向合うということ 前編

多頭飼い(複数のペットを同時に飼われていること)をされている飼い主さんは、ペットが亡くなったとき、遺された仲間のペットにもお別れをさせてあげるべく、セレモニーに参列させるようなことがあります。

 

そのようなとき、我々葬儀屋もいろんなペット達と共に時間を過ごすことになり、思わず仕事を忘れそうになるくらい、ペット達に癒されるようなこともあるのですが、そんなペット達が全て健康で元気だと限ったわけではなく、中には高齢のペットや病気を患っているペット達もいるものです。

 

そんな、セレモニーの席で、飼い主さんから「実はその子も病気で余命宣告されているんです。そう長くはないと思うので、万一のことがあればお願いすることになると思いますわ・・・」と、寂しげに言われるようなことがあるのですが、正直、我々葬儀屋はそのように言われたとき、返答に困るものも事実で「はい・・・万一のときは・・・」と口ごもって答える結果になってしまいます。

 

やはり、葬儀屋というのは、出来るなら御縁がないに越したことのない職業であり、そのことを自負している私は軽々しく「そのときは是非」等と答えることが出来ないのであります。

 

このように、私たちは仕事柄、余命宣告をうけたペット達とも触れ合う機会があるのですが、そのことで最近、気になることがあります。

 

どういうことかと言いますと、余命宣告をうけ、いかにも弱々しい姿のペット達もいれば、同じように余命宣告をうけているにも関わらず、それを感じさせないペット達の存在がいるということであります。

 

もちろん、例えば、その病気が癌であっても、癌の種類や治療法によって体への負担は差があって然るべきなのですが、私が言いたいのは、痩せているや毛が抜け落ちていると言った、身体的なことではなく、ペット達の目の輝きや表情に違いがあるということです。

 

そのことを、言葉では上手く表現できないのですが、ペットの中には「後、僅かな命」だと医師に宣告されているのにも関わらず、迫りくる死の恐怖を全く感じさせないほど、生き生きとした目のペットがいて、満たされたような表情で私に「遊んで遊んで」と訴えかけてるように伝わってくることがあるのです。

 

私はそんなペット達を目にする度に、最初は「ペットの性格の差」だと考えていたのですが、最近になり、そのように余命宣告をうけているのに、それを感じさせないペット達には、ある共通点があることに気付いたのです。

 

それは、ペットに対しての飼い主さんの姿勢。

 

つまり、病気のペットに対しての飼い主さんの向き合い方の違いであります。

 

どんな飼い主さんでも愛するペットが医師に余命宣告をされたとき、大きなショックを受けるものであります。

 

それは仕方がないことで、どんな人でもそのときは頭が真っ白になるくらい平常心を無くすのは当然です。

 

しかし、それが悪い夢ではなく、現実のことであると、わかったとき、それを受け止め、今、自分が何をすべきか、ペットに何をしてあげるべきかを考えてあげなくてはなりません。

 

もちろん、そのように切り替えする時間は飼い主さんの性格によっても個人差があるものです。

 

ですが、いくら嘆いても、何も変わらないと悟ったとき、ペットと一緒に病気と闘う強い気持ちを持つことが、とても重要であると私は感じるのです。

 

人間の世界でも、癌の告知を受けた本人より、家族の落ち込みが大きいようなことはあるのですが、これは、その本人にとって「自分のせいで家族に悲しい思いをさせた」と別の負担を与えることでもあり、人によっては、ある意味、病気以上につらいことであるのかも知れません。

 

これは、私の父の言葉なのですが、父は胃癌を医師から宣告されたとき「ワシのことなんかどうでもいい・・・母さん(私の母。父にとっては妻)が悲しそうにしてるのがつらい・・・」と泣きながら私に打ち明けたことがあります。

 

少し話は逸れましたが、私が言いたいのは、このようなことはペットにもあてはまるのではないこと言うことであり、宣告を受けて以来、飼い主さんが塞ぎ込んでいると、その心の状態がペットにも悪影響を与えてしまうこともあるように感じるのです。

 

「それまでは普通に生活してたんですけど、病院で宣告を受けてから急激に弱っていったんです・・・」

 

ペット葬儀屋の仕事をしていると、実にこのような言葉を飼い主さんから聞く機会があります。

 

もちろん、ペットが弱っていく、最大の原因は病気であるのは間違いありません。

 

しかし、同時にペット、特に犬はいつでも飼い主さんの心の状態を感じ取りながら生きる動物であり、飼い主さんの心が塞ぎ込んでいると、自分まで塞ぎ込んでしまう動物でもあります。

 

先に私が気付いたというのは、このことであり、余命宣告を受けているのにも関わらず生き生きとした表情のペットの飼い主さんは、どこかのタイミングで気持ちを切り替え、楽しくとまでは言わないものの、ペットの病気に対し、前向きな姿勢で取り組んでおられ、自分の役割を認識し、悲観的になることなく、闘病中のペットをサポートされているのです。

 

 

ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。

 

 

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2015年 大阪の冬

本日、大阪最高気温は15度でありました。

 

車を運転していると、暑く感じるほどで、少し窓を開けて外の空気を入れると気持ち良いほど穏やかな日でありました。

 

年明けは寒気の影響で真冬を思い知らされるほど寒かったのですが、2月に関しては10度近くまで気温が上がる日も多く、西日本は比較的温かな冬だったと思います。

 

北日本や東日本は記録的な寒波の到来が何度もあり、全国ネットのテレビを見ていると「寒さに注意」とよく耳にするのですが、こと大阪に関しては、例年に比べ、寒さが厳しいと感じる日は数えるほどしかありませんでした。

 

そのせいか、今年の冬は、この時期に増える小動物のセレモニー依頼が少なく、逆に、この時期には少ない中型犬~大型犬のセレモニーのご依頼が多く寄せられました。

 

冬が、というより寒いのが嫌いな私にとって、暖かいのは嬉しい限りで、このまま春になればいいのになと、毎日のように思っています。

 

それと、もう一つ。

 

この週末に感じたことなのですが、日が暮れるのが遅くなりましたよね。

 

つい、こないだまで夕方5時には薄暗くなっていたのに今日は夕方6時を過ぎてもまだ明るくて、なんだか得をした気分になったほどです。

 

春は着実に近づいていますよね。

 

そう感じるだけで嬉しくなってきます。

 

このまま春になればいいのにな・・・

 

 

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虹の橋

「虹の橋」

 

ペット葬儀の仕事をしていると、実にこの言葉をよく耳にします。

 

ここ数年、ペットが亡くなれば「虹の橋を渡って天国にいく」と言われるようになったのでありますが、それは作者不明の「Rainbow Bridge 」という詩が始まりであると言われており、その詩のあたたかな内容がペットに先立たれた飼い主さん達の間で語り継がれ定着をするほど広がりを見せたと考えられております。

 

ところで、その虹でありますが、天気の良い日にホースで水まきをしていると、水しぶきが虹色に光ったりして、見ることはあっても、大阪のような都会に住んでいると、自然にできる虹を見ることは年に1~2回と数えるほどしかありません。

 

それも地上からだとビルやマンションが邪魔をして、ほんの一辺しか見れないのがほとんどで、綺麗にアーチのかかった、まさしく虹の橋を見れることはまずないように感じます。

 

ところが、先日、スタッフのF君と高速道路を岡山方面から大阪に帰る走行中、目の前に綺麗なアーチをかけた巨大な虹を見ることができたのです。

 

運転してた私は助手席のF君に「虹や!!!」と大人げなく叫びながら虹が出ていることを伝えました。

 

F君もここまで綺麗にアーチのかかった虹を見たのが、このときが初めてだったようで「うわ・・・・」と声を漏らし急いでスマホのカメラで撮影を試みでいました。

 

ところが、車のフロントガラス越しでは虹の美しさが色褪せてしまうようで「チっ・・・綺麗に撮られへん・・・」と何度も舌打ちしながら撮りなおしていました。

 

私も過去に虹を目撃したときに何度か撮影したのですが、虹は、太陽光が水滴に屈折・反射して出来る、言わば光の現象であるので、写真では色褪せたような感じになってしまうのです。

 

だから、撮った後、写真を見ると、思わず「しょぼ・・・」となってしまうくらい、自然がつくりだす光の芸術を肉眼で見たままを残すことは困難なことであるのです。

 

F君は、何度も何度も写真を撮っては映り具合を確認し、舌打ちしてまた撮影するの繰り返しをしていました。

 

私も高速道路を運転中でなければ、車をとめて写真を撮りたかったのですが、近くにサービスエリアもなく、やきもきしながらF君の動向を見守っていました。

 

F君は「あかん・・・全然綺麗に撮られへん・・・」とイラつくように言った後「なんか虹が滲んだようになる・・・」とオヤジギャグなようなことを真顔で言ってました(๑˃̵ᴗ˂̵)وププ

 

けっきょく、虹は晴れ間が広がると同時に消えてなくなり、その間、F君が何枚かの写真におさめてくれたのですが、実物さの美しさをそのまま写真に残すことはできなかったのです。

 

しかし、ロケーション的にも山の合間を走る高速道路をまたぐように架かった虹の橋は私とF君が今まで見たこともないくらいダイナミックで美しいものであり、二人の記憶に鮮明に残ったことは言うまでもありません。

 

下がそのときにF君が撮ってくれた写真です。

 

濡れたフロントガラス越しであったので虹が滲んでしまってますが(๑˃̵ᴗ˂̵)وププ。実物は本当に綺麗だったんですよ・・・

 

皆さんに見せることが出来なくて本当に残念です・・・・(≧ω≦)くやしい===

 

 

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「残ったのは感謝の気持ち」わかれ雪 最終回

「雪や・・・ヒーや・・・」

 

そう言いながら雪が舞い落ちてくる空を見て涙を流されたHさんの言葉の意味を知る由もない私は、黙ってHさん家族を振り返りました。

 

そして、お母さんもお父さんも同じように空を見ておられたので、私もつられるように空を見上げたのです。

 

次に私がHさんを振り返ったとき、Hさんはその場にうずくまるようにしながら嗚咽をあげて泣いておられ、お母さんが肩を抱くようにされていました。

 

その時、お父さんが、私に「ヒーはね、今から七年前の雪が降った日に娘が拾ってきたんですわ」と説明するように話してくださったのです。

 

「そうだったんですか・・・」と、うなずきながら返事した私に、今度はお母さんが「その日は積もるくらいの雪でね、ヒーちゃんは淀川に捨てられてたんですよ。それをこの子が連れて帰ってきて、それでね・・・今、こんなときに雪が降ってきたもんやから・・・」と、思い出すようにそこまで話され、涙を流されました。

 

お母さんは指で涙を拭われ「ヒーちゃんがあんたに『助けてくれてありがとう』って言おう思うて雪を降らしたんかな」とHさんに優しく言われたのです。

 

(雪を見て涙されたのはそういうことやたんや・・・)

 

ようやくHさんの気持ちが理解できた私はハンカチを出しながらHさんに歩み寄り「これ使ってください」と手渡しました。

 

Hさんは左手で顔を覆うようにしながら右手でハンカチを受取り、お母さんがHさんに代わるように「すいません」と頭を下げて言われました。

 

そして、雪は時間にして、3分ほどで止み、Hさんは幾分か落ち着かれたように立ち上がり、私に「ありがとうございます」とハンカチを返してくださったさった後、優しく火葬車を見つめられながら、7年前に秀吉ちゃんと出逢った日のことを話してくださったのです。

 

Hさんは、時折、涙を浮かべながらも、今日までの秀吉ちゃんとのことを話していると、そこにお母さんとお父さんも加わるようにして、ご家族で思い出話しをされていました。

 

猫の平均寿命を考えると、7年というのは長くないかも知れませんが、その7年間にはご家族にしかわからない大切な想いが存在し、一緒にご家族の話しの輪に入れてもらった私は、Hさん家族の秀吉ちゃんへの優しさが伝わってきました。

 

火葬の間、Hさん家族はずっと火葬車から離れることはなく、寒空の中、秀吉ちゃんの旅立ちを温かな気持ちでお見送りをされたのです。

 

 

ご火葬が無事に終わり、お骨上げは玄関でされたのですが、その時、お父さんが私にだけ聞こえるように「今はね・・・秀吉に感謝の気持ちしか残っていません・・・秀吉が来てからリビングで家族揃う時間が増えたのもあるんですが、ほんまに秀吉は家族に団欒をもたらしてくれたんですよ・・・」と寂しげに言われていました。

 

年頃の娘さんを持つ父親にとって、秀吉ちゃんが齎してくれた団欒の時間は、何事にも代えれない貴重なひと時であたのかも知れません・・・そう言ったお父さんの横顔は寂しげながらも、どこか優しくもあり、心から秀吉ちゃんに感謝をされているのが私には伝わってきました。

 

全てのセレモニーが終わり、私がHさん宅を後にするときも、ご家族全員でお見送りをしてくださり、Hさんは「本当にありがとうございました」と感謝の言葉を添えてくださったのです。

 

会社に戻る帰り道、私は点火のときに振った雪のことを思い出していました。

 

Hさん家族のお話を聞いた今となっては、本当にあの雪は秀吉ちゃんが感謝の想いで降らせた雪のように感じ、その時になって鳥肌が立つほど一人で感動してしまったのです。

 

信号待ちのとき、ふと空を見上げると、もう雪はなく、晴れ渡っていたのですが、逆にその冬空の晴れ間が秀吉ちゃんの生涯を表しているように感じ、私は清々しい気持ちになりました。

 

そして、もう一度、運転席から空に向かって合掌をしたのです。

 

 

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「旅立ちのとき」わかれ雪 5

プレシャスコーポレーションに秀吉ちゃんのご火葬のご依頼をしてくださったのはHさんのお父さんでありました。

 

お別れの儀は、秀吉ちゃんが息を引き取った日の夜にご家族だけで済まされ、ご火葬だけのご依頼であったのですが、翌日の正午過ぎに、自宅で執り行うことを希望され、私が担当をさせてもらうことになったのです。

 

翌日、お約束のお時間にHさん宅に火葬車で到着した私を玄関先で迎えてくださったのはお母さんでありました。

 

お母さんは玄関の扉から顔を出され「ちょっと今、娘がお別れしてやるから、もう少しだけ待ってくださいますか?」と言われ、私は玄関先でお待ちすることになったのです。

 

玄関先で待っていると、お母さんに変わるようにお父さんが出て来られ「わざわざすいませんな。よろしくお願いします」と頭を下げて挨拶してくださったので、私も挨拶をし、自己紹介をしました。

 

お父さんは、火葬車を見ながら「ほう・・・この車で火葬できるようになってるんでっか?」と珍しそうに見た後、自分の後頭部に手をあてながら「動物飼ったら、これ(死別)があるからつらいねん」と独り言のように言われたのです。

 

「そうですね・・・」と静かに返事した私に「娘がえらい可愛がってた猫なんで、今、お別れしとるんですわ。もうちょっとだけ待ってやってください」と、優しい父親の顔でお母さんと同じことを言われので、私は「はい。お時間はとってありますので、充分にお別れされてからで構いませんので」とお伝えしました。

 

暫しの間、私とお父さんは他愛もないようなお話をしていたのですが、その時、再び玄関の扉からお母さんが出てこられ、その後に秀吉ちゃんを抱いたHさんが姿を見せたのです。

 

Hさんは、私と目が合うと、無言で小さく頭を下げて挨拶をされ、もう一度、悲しげな目で腕に抱いた秀吉ちゃんの顔を見つめられました。

 

疲れたように充血した目元から、Hさんが直前まで泣いておられたことが、私にも伝わってきたのですが、それでもHさんは気丈に秀吉ちゃんを火葬炉の前まで運び、私に「お願いします」と言って手渡してくださったのです。

 

秀吉ちゃんを受け取った私は手短に「構いませんか?」とだけ、Hさんに確認をし、Hさんがうなずかれたのを確認をした後、丁重に秀吉ちゃんを火葬炉に納めたのです。

 

本来ならペットちゃんを火葬炉に納める前に飼い主さんから生前のペットちゃんのお話を聞かせてもらい、私なりにペットちゃんの性格や飼い主さんの関係性等をある程度、理解してからご火葬に入るものであります。

 

しかし、秀吉ちゃんのときは、Hさん家族が、ご家族だけでお葬儀にあたるお別れのお時間をすまされ、ご火葬のみのご依頼であったことや、Hさんの傷心しきった姿に、このタイミングで、それらのお話を訊ねるのも酷であると判断した私は、火葬炉に納まった秀吉ちゃんの首元と両前足の肉球を指でそっと撫でた後、静かに火葬炉の扉を閉めたのです。

 

そう。つまり、このとき私はHさんと秀吉ちゃんの出会いから今日までのお話を何も知らないままの状態で、火葬に入ろうとしていたのであります。

 

火葬の点火はご家族を代表してお父さんが入れられることになり、お父さんは合掌をした後「ヒー(秀吉ちゃんの愛称)ちゃんとエエ所に逝くんやで」と優しく声をかけ、口を真一文字にしたまま点火のスイッチを入れられたのです。

 

ちょうどそのときでありました。

 

その日の大阪の日中の気温は7度で、時折、雲に陽が隠れることはあったものの、晴れの天気だったのですが、お父さんが火葬炉のスイッチを入れたとき、やや強い風が吹き、空から粉雪が降ってきたのです。

 

大阪では晴れた日の雨は「キツネの嫁入り」と言い、同じく晴れた日の雪は「タヌキの嫁入り」と言います。

 

晴れた日に強い季節風に乗って雪が降る現象は、冬場ではごくたまに見かけることであり、それほど珍しいものではないのですが、このときは一瞬、風吹のような雪が舞い降りてきて、私も不意に空を見上げたのです。

 

(なんか変な天気ですね)

 

そう言おうと、Hさん家族を振り返ったときでありました。

 

Hさんが「雪・・・」と言ったまま言葉を失ったように両手で口元を塞ぎ、驚いたような目で空を見上げておられたのです。

 

そして、すぐ隣にいらしたお母さんに「お母さん・・・雪や・・・ヒーや・・・」と空を見上げたままポツリと言った後、大粒の涙を流されたのです。

 

 

ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。

 

 

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「家族の役割」わかれ雪 4

病院で秀吉ちゃんが余命宣告をされた日、Hさんとお母さんはリビングでお父さんが帰宅するのを待ってたのですが、Hさんはこの時ほどお父さんが早く帰ってきてほしいと思ったことはなかったそうです。

 

それほど、どうしていいのかを見失い、不安な気持ちを家族で分け合いたかったのかも知れません。

 

そして夜、お父さんが帰宅し、Hさんはすぐに、医師から受けた検査結果と今後の治療方法を報告したのです。

 

お父さんはコートを脱ぎながら「そうかあ・・・なんとなくそんな気がしてたんや」といたって冷静につぶやいたそうです。

 

「どうしよう・・・・」と、涙ぐみながら言ったHさんに、お父さんは「泣いても仕方ない。ワシら家族は出来ることを背一杯やるだけや」と、叱咤しながらも、優しく答えてくれたそうです。

 

お父さんはソファーの秀吉ちゃんを抱き上げた後、膝に寝かせてあげ「心配するなよヒー。お前の面倒はワシらがみんなで見たるからな」と秀吉ちゃんの背中から首筋を優しく撫で、秀吉ちゃんは、お父さんの言葉の意味がわかってるのか、静かに目を細めていたそうです。

 

Hさんもお母さんも、お父さんのこの言葉で、見失いそうになっていた家族の役割を再認識し、自分達の出来ることは全てやろうと心に決めたのです。

 

そして、その翌日から秀吉ちゃんの闘病生活が始まりました。

 

これは、ペットが病気を患っていると病院かた聞かされたほとんどの飼い主さんが口にされることではあるのですが、病院からその事実を聞かされたその日から急にペットが弱々しくなったように感じてしまうことがあります。

 

Hさんの目にも秀吉ちゃんの表情が急に悲しげに見えることが増え、何度も胸が締め付けられるような気持ちになったそうです。

 

それでも、病院の指示のもと、Hさん家族は奇跡を信じ、秀吉ちゃんの治療を続けたのです。

 

この頃、Hさん家族の目標は秀吉ちゃんと一緒に新年を迎えることだったのですが、秀吉ちゃんもそれに応えるように懸命に治療に耐えていました。

 

そして、秀吉ちゃんとHさん家族は2015年を迎えることが出来たのです。

 

医師が余命宣告した「三ヶ月」も過ぎ、若干痩せたとはいえ、秀吉ちゃんはご飯も食べ、トイレも自分の足でしっかり歩いて行っていたそうです。

 

それを見たHさんは、もしかしたらこのまま長生きできるんじゃないかなと希望を持つようになっていました。

 

というのも、Hさんは秀吉ちゃんが病気になって以来、インターネットで猫の病気のことをいろいろと調べていたそうなのですが、いろんな記事を読んでいると、世の中には秀吉ちゃんと同じ癌の猫であっても、長生きした猫や、奇跡的に完治した猫がいたことも書いてあり、Hさんはそんな紹介例を目にするたび、両親にも報告したそうです。

 

「1%でも可能性があったら、それを信じてあげるのが家族や」

 

これはお父さんの言葉であり、Hさん家族はまさにその言葉通り、秀吉ちゃんの回復を信じ、献身的な看護に努めたのです。

 

 

月が変わった2月初旬

 

秀吉ちゃんは一日中、横になったまま過ごすことが増え、ほとんど食べ物を口にしなくなりました。

 

水は口元に持っていけば、いくらかは飲んだのですが、日に日に衰えていき、完全に寝た切りの生活になってしまったのです。

 

酷な表現ではありますが、Hさんの言葉を借りると「かろうじて息をしている感じ」だったそうで、Hさんはその姿を見てるだけで涙が溢れてきました。

 

それでも秀吉ちゃんは「ヒー・・・ヒー」とHさんが優しく名を呼ぶと、微かに耳や尻尾を揺らして「僕は生きてるよ」と返事をしてくれたそうです。

 

 

そして、寝たきりになった数日後の早朝。

秀吉ちゃんは家族全員が見守る中、朝陽が差し込むリビングで静かに息を引き取ったのです・・・

 

 

 

ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。

 

 

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「宣告」わかれ雪 3

仔猫ちゃんを保護した二日後、Hさんは仔猫ちゃんを動物病院に連れて行き、検査と予防接種をうけさせてあげました。

 

幸い、仔猫ちゃんの健康状態に異常はなく、Hさんの家にもすぐ慣れたそうです。

 

仔猫ちゃんはHさんのお父さんに「淀川で拾ったから『秀吉』」と太閤豊臣秀吉から名前をもらって名付けられたのですが、Hさんは「もっとカワイイのがいい」と、最初は反対したそうです。

 

しかし、Hさんも、いろいろ候補を考えたのですが、しっくり名前が思いつかず、お母さんまでも「秀ちゃん」と呼ぶ始末で、両親に押し切られ形で仔猫ちゃんの名前は「秀吉」に決まったのです。

 

名前が決まった1週間後には、秀吉ちゃんは「ヒーちゃん」や「ヒー」と愛称で呼ばれるようになり、すくすくと成長したのでした。

 

月日は流れ、秀吉ちゃんがHさん家に来て6年が過ぎた昨年の10月頃でありました。

 

お父さんが「おい。なんかヒーの腰回りのあたり痩せたことないか?」とHさんに聞いてきたのです。

 

「そうかあ?・・・こんなもんやろ?」とHさんはお父さんの指摘に首を傾げたのですが、お母さんも「いや私もちょっとスマートなりやったなって思っててん」とお父さんに同調するように言ったそうです。

 

お父さんは「もしかしたら病気かかってるかも知れへんから一かい病院連れて行ってあげろ」とHさんに言い、Hさんは「わかった」と返事をしました。

 

Hさんはこのとき、よく食べ、よく寝る秀吉ちゃんが病気にかかってるとは思えなかったのですが、確かに言われてみたら秀吉ちゃんが少し細くなったように感じ、お父さんの忠告もあって、念の為にと、その三日後に病院に検査に行ったのでした。

 

「たぶん大丈夫だろう」

 

そう安易に考えていたHさんは病院の医師の言葉に耳を疑うことになるのです。

 

秀吉ちゃんは病院での血液検査の結果、悪性リンパ腫の疑いがあると診断されたのでした・・・

 

Hさんは最初、医師の言った言葉の意味が信じられず「え?それって・・・」と言葉を失ったそうです。

 

一気に不安になったHさんは「あの・・・リンパ腫って・・・腫ってことは癌なんですか?」と医師に恐る恐る確認したところ「の、可能性が高いですね。詳しく調べるにはもう少し精密な検査が必要ですので、一通り検査をしたほうがいいですね」と言われたのです。

 

秀吉ちゃんはさらに精密な検査を受けることになったのですか、Hさんは頭が真っ白になってしまい、お母さんに電話をして、状況を伝えました。

 

電話で事実を知ったお母さんも、すぐに病院に駆けつけ、秀吉ちゃんの検査の結果を一緒に聞いたのですが、やはり悪性の癌であることが判明し、すでに転移も確認されてることにより、手術も困難であり、今後、薬と食事による治療が必要であると、医師から説明を受けたのです。

 

お母さんも、今にも泣き出しそうな顔になって「先生、でも癌やったらもっと痛がったりご飯食べなくなったりするんじゃないですの?秀吉はご飯もよう食べるし、なにかの間違いじゃないんですか?」と医師に詰め寄ったのですが、医師は「我々人間に比べて猫は痛みに強い動物ですし、癌になっても食欲が落ちない猫もいます。本当に申しあげにくいことなんですが、検査の結果、癌であることは、ほぼ間違いありません」と視線を落として二人に伝えたのでした。

 

「それで先生。秀吉は治療したら良くなるんですか?」とHさんは縋る気持ちで医師に訊ねたのですが、医師は「病気の進行を遅らせることは可能ですが、完治はできないと思います」と言ったそうです。

 

医師の言葉にHさんとお母さんは暫し、言葉を失ってしまったのですが、お母さんは勇気を振り絞り「それで先生、秀吉はあとどれくらい生きれますの?」と聞きました。

 

医師はカルテに目を移しながら「そうですね・・・頑張れて三か月くらいだと思います」と非情な宣告をしたそうです。

 

医師とお母さんの会話を秀吉ちゃんを抱きながら隣で聞いていたHさんは、自分の膝の上で、リラックスして座っている秀吉ちゃんを見つめていました。

 

 

そして、悪い夢を見ているような気持ちのまま、その日は自宅に戻ったそうです。

 

 

ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。

 

 

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