2014-01

寒い季節の到来

真冬は一年を通して、ペットがもっとも体調を崩しやすく、それに伴い、私達の仕事も自ずと忙しくなる季節でもあります。

 

弊社プレシャスコーポレーションは年中無休の24時間体制でありますので、お正月休みというものは存在しないのですが、年末年始は普通の会社同様、いろんな行事があります。

 

しかし、いかなるときでもご依頼を優先する仕事柄、それらを予定通りこなせることはほとんどなく、とくに昨年末は、お取引先などへの挨拶周りもほとんどできず仕舞いで、スタッフだけの忘年会は三年連続で中止になり、また、恒例になっている提携寺院さん主催の餅つき大会にも私と支配人は招待されていたのですが、その日もご依頼が重なり、支配人は少し顔を出しただけで、すぐに訪問火葬のご依頼者宅に火葬車で向かっていました。

 

挨拶周りできなかったところには、失礼ながら電話で挨拶を済ませたのですが、皆さんは私共の仕事をよく理解してくださっているので、咎めることなく、逆に労いのお言葉をくださいました。

 

ところが、そんなプレシャススタッフ以上にハードな毎日をおくっている人がいました。

 

それは、このブログでも何度も紹介しているペットシッターの萬本さんです。

 

萬本さんとは、とうとう、年末の挨拶はおろか、電話で話すことすらできませんでした。

 

萬本さんの声を聞いたのは年明けの6日で、電話で交わした10分ほど時間だけであります。

 

萬本さんも年末年始は仕事が忙しすぎて、家にも帰れない日もあったそうで、フラフラになりながらも空き時間を見つけては病院で点滴を打ちながら仕事をこなしていると言っていました。

 

萬本さんと私は、共に仕事が大好きな者同士であり、お互いの仕事の良き理解者でもあります。

 

もう少し仕事が落ち着いたら新年会をやりましょうと約束をし、電話を切りました。

 

 

 

冬の寒さはペットだけではなく、我々にとっても厳しい季節です。

 

くれぐれも体調管理には気をつけましょう

 

プレシャスコーポレーション

野村圭一



 

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枕元に立って言ってくれた言葉

Tさんという50歳くらいの女性から「猫の火葬をお願いしたいんですけど・・・」と、ご依頼の電話があったとき、Tさんの声からは、受話器越しに悲痛なほどの喪失感が伝わってきました。

 

そんな悲しみの中でありながらもTさんは綺麗な言葉使いをされる方で、私の説明にも「はい。はい。」と礼儀正しくお返事をされるような人でありました。

 

Tさんは翌日の午前中にセレモニーをされることに決められた後「何か必要なものはありますか?」と質問をされたので「あればでいいので、猫ちゃんの元気な頃の写真を持参してください。お焼香のときに祭壇に飾りますので」と私はお伝えしたのです。

「写真・・・ですか・・・わかりました・・・」とTさんはそこまで言われたとき、いろんな感情が入り混じったようで、堪えきれずに泣かれました・・・

 

「すいません・・・」と声を絞り出すようにして謝れたTさんに「いえ。こちらこそ悲しくなるようなことを言ってすいません。気にせず泣いてください」と私は返事をしました。

約1分ほど、受話器を持ったままTさんは啜り泣かれた後「すいません・・・」と、もう一度、謝られてから「わかりました。では写真を持っていきます」と答え、電話を切られたのです。

 

Tさんはお一人で来られるということもあり(明日は寂しいセレモニーになるかも知れない・・・)と、私は感じていました。

 

 

翌朝、愛用のベッドで眠る愛猫ちゃんを抱いたTさんが来館され、出迎えた私に「Tです。本日はよろしくおねがいします」と頭を下げて挨拶をしてくださいました。

Tさんは電話の印象通り、誠実そうなお人柄であったのですが、寂しいセレモニーになるかも知れないと思っていた私の予想とは裏腹に、Tさんからは悲壮感は窺えず、むしろ、優しい笑顔を浮かべておられたのです。

 

そんなTさんに、私も挨拶を返した後「どうぞ、こちらです」と誘導するようにして会館奥のセレモニーホールに案内しました。

 

セレモニーホールでTさんから愛猫ちゃんを受け取り、私は祭壇に寝かせてあげ「綺麗な子ですね・・・」と正直な感想を述べた後「お幾つだったのですか?」と愛猫ちゃんの年齢を訊ねたのです。

「17歳でした」と笑顔で答えたTさんは、そのまま祭壇に歩み寄り、愛猫ちゃんの頭から首筋にかけて、優しく撫でられました。

 

そしてTさんはおもむろに「昨日、電話に出られた方ですか?」と私に訊ねられたので、私は「そうです。野村と申します。」と自己紹介をしたところ、少し照れたように「電話の途中、取り乱してすいませんでした」と頭をペコっと下げられたのです。

「いえ。とんでもございません」と私は恐縮しながら返事した後「今日は、穏やかな気持ちで(この日)を迎えられたようですね」と、隣で晴れやかな表情で愛猫ちゃんを見つめているTさんに言いました。

Tさんは、少し首を傾げるような仕草をされながら「・・・そうですね・・・ただ、悲しいだけじゃなく、今はちゃんと見送ってあげれたのかなって思ってるんで・・・」と言われた後「実はね・・・昨日の夜ね・・・」と、あらたまって、何かを話そうとされたのですが「・・・やっぱりいいです」と話をするのをやめられたのです。

 

「なんですか?気になるじゃないですか。続けてください」と私はTさんの顔を見ながら言いました。

「だって・・・変な人って思われそうな話なんで・・・」とTさんは顔をうつむかせながら言われたので「私はそんなこと思いませんよ。何ですか?聞かせてください」と語尾を強めて言ったのです。

 

Tさんは、一呼吸置くようにされた後「はい。実はね・・・昨日の深夜というか、日付は今日になってたかもしれないんですけど・・・この子(愛猫ちゃんのこと)が枕元に立ってね・・・『今までありがとう』って言ってくれたんですよ・・・」と笑顔で言いながら静かに涙を流されたのです・・・

思わぬ話ではあったのですが、妙な感動を覚えた私は無言でうなづきました。

流れた涙を人差し指と中指で拭うようにしながら「信じてくださらないかも知れないんですけど、本当なんです。本当にそう言ってくれたんです」とTさんが言われたので「いえ。信じます。この仕事をしていれば、そういうことってあるって信じれるんです」と私は本心からそう答えました。

 

Tさんは「ありがとうございます」と言われた後「こんな私との生活でもこの子が感謝して逝ってくれたんなら、それだけで私は満足なんです。もちろん私もこの子には感謝してもしきれないほどたくさんの幸せをもらえました」と、満たされた顔で言われたのであります。

 

その後、愛猫ちゃんのセレモニーは終始、穏やかな空気に包まれて無事に終了したのです。

 

愛猫ちゃんの遺骨の入ったお骨壺を大切そうに胸に抱いたTさんを玄関まで送ったとき、私は枕元の話を聞いてから、ずっと気になることを訊ねようと思い「あの、枕元の話なんですけど」と、そこまで口にした後(やっぱりこれを聞くのはデリカシーが無さすぎる)と感じ「いえ。やっぱりいいです」と訊ねるのをやめました。

Tさんは「なんですか?さっきの逆じゃないですか。そこまで言ったんだから言ってくださいよ」と笑顔で言われたので「少し失礼な質問だと思ったので・・・」と私は弁解するように答えたのですが「いいですよ。言ってください。気になるじゃないですか」とTさんは私に歩み寄られたのです。

 

「では・・・聞きますよ」と私が言うと、Tさんは大きくうなずくようにして、私の言葉を待っておられたので、思い切って私は「あの猫ちゃんが枕元に立ってたときって、やっぱり人間みたいに二本足で立ってたんですか?」と、気になっていたことを口ごもりながら訊ねたのです。

 

一瞬「え!?」という表情をされたTさんではありましたが、次の瞬間、吹き出すようにして笑われた後「枕元に立つっていうのは言葉の例えですよ。ちゃんとお座りしてましたよ。あははは」とお腹を押さえながらしゃがみこんで、さらに笑っておられました。

「大丈夫ですか?」と私はTさんを支えるようにお越したのですが「もう野村さん。何言うのかと思ったわ」と呆れたような笑顔で言われたのです。

少し、気を持ち直したTさんは「ああでも、言葉は人間の言葉って言うか、日本語で『ありがとう』って私には聞こえたんですよ」と真顔に戻って言っておられました。

 

その後、会館前で少しだけ話をした後、Tさんは「お世話になりました。また納骨のときに連絡いれます」と笑顔で帰っていかれたのです。

 

長年、生活を共にしたペットが亡くなった夜、枕元で感謝の気持ちを伝えてくれる。

飼い主さんにとって、それはこれ以上ないほど嬉しいことであると私は思います。

 

私にはそのような経験が無いので少しだけTさんが羨ましく感じました。

 

 

プレシャスコーポレーション

野村圭一



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ペットではなく我が子として

ペットが亡くなったとき、火葬をして、自らの手でお骨を収骨される人は、ペットのことをペットではなく、家族と同じ存在として接しておられる人達でもあります。

では、ペットは家族の中でどんな存在なのか?

 

私の、その問いに、迷わず「子供です」と答える人は少なくありません。

 

ペットは我が子。

 

そう答える人達の家にはある共通点があります。

 

それはリビングや玄関に、必ずと言っていいほどペットの写真か飾ってあることであります。

 

だから、私は自宅セレモニーのご依頼で飼い主さん宅を訪問する際、玄関の下駄箱の上や壁に在りし日のペットちゃんの写真が飾ってあるのを見ると(かけがえのない家族だったんだな・・・)と強く思うと同時に、大切な存在を亡くされたご家族の気持ちを案じるのです。

 

 

人間の葬儀でも若い人の告別式は悲しみに包まれることが多く、それが幼いお子様であるときは、なおさらであります。

 

 

私は、最近、ふと思うことがあります。

ペット葬儀が悲しみに包まれることが多いのは、ペットの存在が子供のような存在だからなのかもしれないと。

 

そう強く感じたからこそ、私はペット火葬だけではなく、葬儀も必要だと思うのであります。

 

 

「ペットの葬儀屋をしています」

そう自己紹介をしたとき、一昔前なら鼻で笑われることもあったのですが、今はほとんど笑う人はいません。

 

それだけペットの存在が、年々、我々人間の意識の中で着実に変わってきたのは事実であり、そのことを私は肌で感じてきました。

 

だからと言って、私の中で仕事に対する意識が変わるようなことはありません。

 

なぜなら、私はずっと「ペットは家族」と思いながら飼い主さん家族と接してきたからであります。

 

そして、それはこれからも変わることはありません。

 

 

プレシャスコーポレーション

野村圭一

 



 

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巨星

仕事に追われていた年末年始に私の好きな有名人が二人もこの世を去りました。

一人は歌手で音楽プロデューサーでもある大瀧詠一さんです。

 

大瀧さんの作る曲。歌声。生き方。全てが好きでありました。

大瀧さんのアルバムはほぼ全て持っています。

 

心から尊敬できるアーティストでした。

 

享年65歳。

 

もう一人は私の地元、大阪の象徴的な歌手でタレントのやしきたかじんさんです。

 

たかじんさんは地方ではそこまで有名ではないかもしれませんが、関西では総理大臣より知名度が高い人であります。

 

享年64歳

 

二人とも少し早いです。

 

仕事柄、別れには慣れていますが、お会いしたことも、話したこともない二人との別れに、また違った寂さを感じました。

 

心より冥福を祈ります。

 

プレシャスコーポレーション

野村圭一

 



 

最終章 悲しみが極限に達するとき

私に呼ばれたお父さんは他の家族を待合室に残し、不安気な表情を浮かべながら斎場に入ってこられ「はい?・・・何ですか?」と小さな声で訊ねられました。

 

「あの・・・お聞きしにくいことなんですが、Dちゃんは事故で?」と同じように小さな声で聞いた私にお父さんは「はい・・・車にはねられたんです・・・」と、さらに小さな声でお答えになられたのです。

「下半身を轢かれたのではないですか?」との私の問いに「はい。ワシはその場にはおらんかったんですけど、娘がそういうなこと言ってました」とお父さんは説明してくださいました。

 

「そうですか・・・」と数回、うなずいた私に「何か問題あるんですか?」とお父さんは顔を曇らせ訊ねられたので「いえ。そういう訳ではないんですが、ただ・・・」と私は言った後、お父さんの方に向き直り「なんと申しますか、ご家族の方にとってはショックな話になると思いまして」と私は前置きをした後「Dちゃんのお骨なんですけど、頭や上半身は綺麗に残ると思うのですが、下半身は細かく崩れて原型を留めていないんです」と事実を伝えたのです。

「はあ・・・それは・・・仕方ないことやと思います。でもそれは、おたくさんの責任ではないんで、ワシらはそれを責める気持ちはありませんよ」とお父さんは少し不快感を表しながら言われました。

「いえ。私はそのことを申したいのではありません。やはりご家族の皆様は急なことなのでショックもあるはずですし悲しみも大きいと思うんです。その上、お骨上げのときに、崩れたお骨を見られたら、もっと悲しくなられると思うんですよ」と私は説明をしました。

「はあ・・・」とお父さんは言われた後「それで?どうしろと?」と納得できないように言われたので「はい。ですので、もし、よろしければ、私が皆様に変わってお骨をお骨壺に納めさせてもらったほうが良いのではないかと思いまして」と私は提案するようにお伝えしたのです。

「ああ・・・そういう・・・」と溜め息を漏らしながらお父さんは安堵したように言われた後「すいません・・・気を使ってくださって・・・ありがとうございます」と頭を下げられたのです。

「いえ。特に娘さんにとってはつらいことのように思えたんで・・・」と付け足すように私は言ったのですが、お父さんは「まあ・・・娘もある程度のことはわかっとると思うんですが・・・どうなんやろ・・・見せんほうがいいんやろか・・・」と自問するように言われました。

 

その時でした。

奥の待合室で待機されていた娘さんが「どうしたん?何かあったん?」とお父さんに訊ねられるようにして斎場に入って来られたのです。

娘さんの後を追うようにお母さんも来られ、待合室には弟さんだけが残っておられました。

 

お父さんは娘さんを振り返りながら「いや・・・この人(私のこと)がな、ワシらの代わりに骨を拾おうかって言うてくれはってな」とボソボソっと説明をしてくださったのですが、娘さんには、その意図が伝わらなかったようで「なんで?自分らで拾ったらいいやん。てか拾ったらなDが可哀想やん」と不満そうに言われたのです。

お父さんは、少し慌てながら「いやいや。それはわかってるねんで。ただな、また折れた骨を見たりしたら、お前が悲しむんやないかと心配してくれてはんのや」と補足するように言われました。

「・・・心配してくれはるのはありがたいけど・・・やっぱり自分で拾いたい・・・」と娘さんは目に涙を浮かべられたのです。

そして、そのヤリトリを後ろで聞いていたお母さんが「今ね、向こう(待合室)で、それなりに覚悟を決めておこうと言うてたんです・・・どんな骨でも拾ってあげようって言ってたんですよ。ですから大丈夫です。自分達でやれます」と優しい笑みで私に語りかけるようにして仰いました。

 

「そうですか・・・」と私は頷いた後「そうですよね。わかりました。出過ぎたことを言ってすいませんでした」と私はご家族に深く頭を下げて詫びたのです。

「いえいえ。こちらこそご心配かけてすいません」とお母さんが言ってくださり、娘さんもその場で小さく頭を下げられました。

「おおきに。まあ娘もかみさんも、こう言うてますし、自分らでちゃんとやりますわ」とお父さんは最後にもう一度、頭を下げてから、ご家族は待合室に戻られたのです。

 

待合室に戻られた家族の姿を見て、出過ぎたことをしたと、その時、私は思ったのですが、後に、このヤリトリは、とても大きな意味があったと思うことになりました。

 

それは、ご火葬が終わり、私はDちゃんの遺骨をご家族の待つお骨上げ場に運んだとき、ご家族は目に涙を浮かべながらも、冷静に状況を受け止められたからであります。

そして、娘さんは遺骨を見て「頭だけでも綺麗に残ってよかった・・・」と優しげな表情で言われました。

 

ご家族は交代しながら、Dちゃんの砕けた下半身の遺骨をお骨壺に納めた後、綺麗に残った上半身と頭の骨を丁寧に収骨されていました。

娘さんとお母さんの目には涙が浮かんでいたものの、ご家族は最後まで、取り乱すことも無く、お骨上げをやり遂げられたのです。

 

私はDちゃんの遺骨が全て収骨された骨壺に娘さんが選ばれたピンクの骨壺袋を施した後、娘さんにお返ししました。

 

骨壺を胸に抱いた娘さんの顔は「無」の表情でありました・・・

そして、お骨壺を抱いた娘さんは、その後、一言も言葉を発することなく、車の助手席に身を沈めたのです。

 

人間、悲しみが極限に達した後、感情が静まり返ることがあり、娘さんの心の静けさはそれを物語っていました・・・

 

娘さんに続きご家族は車に乗り込まれたのですが、お父さんは頭を下げながら「お世話になりました」と頭を下げられた後、運転席に座られました。

一番最後に後部座席に入られたお母さんは、車に乗る前に私を振り返り「いろいろとお気遣いくださってありがとうございました。ここで(セレモニー)やって本当に良かったです」と言ってくださったので、私は「いえ・・・何のお力にもなれずに申し訳ありませんでした。皆さんも、それは同じかも知れませんが、しばらくの間、娘さんは悲しみが後を引くと思います。どうか支えになってあげてください」と頭を下げました。

 

ご家族を乗せた車を見送った私は、助手席で俯いたままの娘さんの横顔を見て胸が痛みました。

 

娘さんの悲しみは深く、その悲しみが癒えるには、おそらくある程度の時間が必要でありましょう・・・

しかし、娘さんには心強い家族の存在があり、その存在は大きな力になってくれるはずです。

 

 

そうなることを願いながら私は走り去るご家族の車に、もう一度、頭を下げたのでした・・・

 

 

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野村圭一



 

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続 悲しみが極限に達するとき

Yさん家族の悲しみが払拭されぬまま、セレモニーはお焼香の儀に移りました。

 

ご家族がそれぞれに涙声でDちゃんにお別れの言葉をかけながらお焼香を終えられ、最後のお別れの時間になり、私は静かに席を外しました。

 

このようなときはご家族だけでお別れをしたいものです。

 

私は邪魔をせぬよう、ご家族だけをセレモニーホールに残し、斎場で火葬の準備を整えて待つことにしました。

 

それから20分ほど、ホールからはご家族の泣声が途切れることはありませんでした・・・

 

 

少し心配になった私は、ホールに歩み寄り、少し離れた場所でご家族の様子を遠目に見ました。

 

ホールでは祭壇の上のDちゃんに覆いかぶさるように娘さんが泣き続けておられ、その娘さんの背中をお母さんが優しく摩っておられました。

その少し後方では息子さんが口を真一文字にしながら静かに涙を流し、そんな家族の様子をお父さんは椅子に腰かけたまま見つめていらしたのです。

その時、お父さんが不意に私の方に振り向き、小さく頭を下げられたので、私も頭を下げながら目で(ゆっくり時間を使ってください)と伝えました。

 

それから、さらに20分程経過した頃、お父さんは他のご家族に「・・・もうそろそろ神様のとこへ行かせてあげよう」と優しく声をかけ、娘さんは、泣きながらもDちゃんから離れ、そのままお母さんに寄りかかりました。

 

そしてDちゃんは会館に来られたときと同じようにお父さんに抱かれ、ご家族が見守る中、火葬炉の中に納められたのです・・・

 

火葬炉の扉を閉めるとき、ご家族の悲しみは極限に達し、娘さんはその場にへたり込んでしまわれました。

そんな娘さんにお母さんが「ちゃんと最後までDちゃんを見送ってあげよ・・・」と肩を抱きながら娘さんを起こしてあげ、ご家族は震える手で合掌をしてDちゃんを見送られたのです・・・

 

そして、お父さんの手によって火葬炉は点火されたのです・・・

 

その後、ご家族は待合室に移られ、娘さんもお母さんに支えられるようにしながらソファーに腰かけられました。

 

 

事故によるペットの死はいつも突然であり、その分、セレモニーは悲しみに包まれるものでありますが、Yさん家族の悲しみは、尋常でないほど、深かったこともあり、私はご家族が来館されたから、ほとんど言葉を交わすこともなく、事故の経緯も聞けずにいました。

とてもじゃないですが、聞けるような状況ではなかったのです・・・

 

火葬を始め、15分程、経過したとき、Dちゃんの下半身の骨格が少しずつ露呈してきました。

それを見た私は思わず息をのんだのです・・・

 

Dちゃんは4歳と年齢も若かった分、骨の健康状態も良く、頭部は綺麗に残っていたのですが、ほぼ無傷の頭や上半身に比べ、明らかに外部から押しつぶされたことがわかる下半身は歪に変形し、骨盤から大腿骨にかけては、無残に砕けていたのです・・・

 

おそらくDちゃんは下半身を車のタイヤに轢かれたのでありましょう・・・

 

私は、お骨上げのときに、この下半身のお骨を見たご家族の心情を思い、胸が痛みました・・・

 

はたして、このままご家族の前に出してもいいものなのだろうか・・・

 

そんな不安に私は苛まれていたのです。

 

考えた結果、お父さんと相談しようと決め、私は斎場のカーテンを開け「お父さん。少しいいですか?」とお父さんに声をかけたのです。

 

 

ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。

 

 

 

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悲しみが極限に達するとき

長生きの末、安らかな死を迎えたペットのセレモニーは、終始、和やかな雰囲気に包まれたまま進行することがあります。

そして、お骨上げのときな、ペットの残した遺骨を見て、飼い主さん家族が「ごつい骨やってんな」「見て。すごく立派な犬歯」など、ペットの想いで話を交えながら、笑顔でペットの遺骨をお骨壺に納められるようなこともあります。

このようなセレモニーでは、担当する我々も、自然と笑みがこぼれるもので「ここの骨が発達している犬は、すごく力が強いんですよ。きっと前進する力が強かったのではないですか?」と、お骨の特徴を飼い主さん家族に説明しながら、話の輪に入れさせてもらったりすることもあります。

 

それは、何も大往生したペットのお骨上げの儀に限ったことではなく、お骨拾いというのは、飼い主としての最後の責任を果たす儀式でもあることから、その責任を全うした安堵感からか、穏やかな気持ちで収骨される飼い主さんは以外と多いものであります。

 

しかし、そのお骨上げの場が、愛するペットを喪った家族の悲しみに追い打ちをかけてしまうことがあるのです。

 

それは、ペットちゃんが交通事故等で亡くなったときであり、火葬前にはわからなかった、大きな事故の爪痕を目の当たりにされたときであります・・・

 

 

Yさん家族は会館に車で到着したときから、すでに涙を流されていました・・・

バスタオルで下半身を包んだ小型犬のペットちゃんを抱いたご家族のお父さんは静かに涙を流しながら無言でセレモニーホールに入られ、その後から二十歳くらいの娘さんが、お母さんと弟さんに両脇を抱えられるようにしながらホールに入ってこられたのです。

自分の足では歩けないくらい傷心しきった娘さんも、娘さんを支えていらしたお母さんと弟さんもお父さんの抱いたペットちゃんを見つめながら嗚咽をあげるほど、泣いておられました。

 

そして、Yさん家族はセレモニーを始める前に椅子に腰かけた状態のままペットちゃんを囲み、順番でペットちゃんを抱きしめるようにしながら30分ほどの間を過ごされたのです。

 

その間、私は、どのような経緯でペットちゃんが亡くなったのかもお訊ねできないまま、ただ、黙ってご家族を見守っていたのです・・・

 

お父さんが「みんな・・・悲しいけど、D(ペットちゃんのイニシャル)もこのままやったら可哀想やから始めて(葬儀を)もらうお・・・」と涙を流しながら家族に伝え、ご家族は、泣きながらうなずきました。

 

お父さんからDちゃんを手渡された私は、Dちゃんを祭壇に寝かせてあげたのですが、綺麗な顔と上半身からは想像も出来ないほど、タオルに包れたDちゃんの下半身は歪な形に変形しており、毛に血液が付いていたのです。

 

おそらく交通事故に遭ったのでありましょう・・・

私はそう思いながら、ご家族の気持ちを考慮し、下半身を隠したタオルはとらずに、その上からDちゃんに装束を施しました。

 

しかし、装束を纏った祭壇のDちゃんを目にしたYさん家族は、さらに大きな声で泣かれたのです・・・

 

悲しみが極限にまで達したとき、どんな些細なことであっても、悲しみを助長することになってしまい、このようなときは、どんな言葉をかけても意味を持たないものであります。

 

それを知ってるがゆえ、私はYさん家族にかける言葉もないまま、ただ、静かにご家族の気持ちが鎮まるまで、セレモニーは始めず、時間をとることにしたのです。

 

Dちゃんを祭壇に寝かしてあげてから10分ほど経過したころ、娘さん以外の家族は、幾分か平静さを取り戻したように見受けられました。

そのタイミングを見計らい、私は「では始めさせてもらいます」とご家族に頭を下げ、線香とロウソクに火を灯したのです。

 

そして、私は数珠を手にDちゃんに合掌を奉げました。

 

セレモニーホールに、おりんの研ぎ澄まされた音が鳴り響くたびに、ご家族の悲しみが背中越しに伝わってくるようで、何とも言えぬほど張りつめた空気の中、私はお経を唱えたのです。

 

 

ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。

 

 

 

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旅先で聞く訃報

近年、年末年始を海外で過ごす人が増え、それが、ごく当たり前のように聞こえる時代になりました。

毎年のように海外から帰国した家族連れの映像が流れるのは、お正月のニュース番組の恒例でもあります。

 

国内旅行ならペットも一緒に連れていく人であっても、やはり海外となると手続きが複雑かつ面倒なので、ペットは家族やホテルに預かってもらう人がほとんどであります。

 

しかし、冬場は猫や小型犬が苦手な季節でもあり、年間を通して、小さなペット達が体調を崩しやすく、何の前触れもなく急死してしまうようなことが多い時期でもあります・・・

 

そして、飼い主さん以外の人からペット葬儀の問い合わせが増えるのも、この年末年始の特徴なのです。

 

つまり、飼い主さんが旅行中のときにペットが亡くなり、我々ペット葬儀会社には飼い主さんのお母さんや、ご家族からの電話で「娘のペットが亡くなったんですけど、どうしたらいいですかね?」と問い合わせがあるのです。

 

「どうしたらいいですかね?」という言葉には二つの意味合いがあるのですが、一つは亡くなったペットの安置の方法で、もう一つは、飼い主本人にこのことを知らすべきか否かということであります。

 

安置方法については、適切なアドバイスができるのですが、飼い主さん本人に知らせるべきかどうかは、一概にお答えできるものではありません。

 

旅行先や滞在期間によっても、それは変わってきますし、そして、何より亡くなったペットちゃんと飼い主さんの関係性によっても違ってきます。

つまり、飼い主さんにとって亡くなったペットちゃんはペットなのか、それとも家族のような存在なのかという意味であります。

 

それらを踏まえ、私なりに何らかの返答はしますが、やはり、そのような重要なことは私が決めれることではないので、最終的な判断はご家族の方にしてもらうことになります。

 

しかし、ご家族からすれば、すぐに知らせるべきことだと理解されていたとしても、せっかくの旅行を台無しにするのも可哀想だという親心もあって、判断に迷われるのです。

 

その気持ちも私には理解できるので、易々とお答えすることはできないものではありますが、それでの意見を求められたときは、やはり「私ならすぐに知らせてくれなかったことに憤りを感じると思います」と正直にお答えします。

 

その上で、家族の方に判断してもらいます。

 

仮に旅先で家族の方から訃報を知らされたとき、すぐに旅行を中断し、帰ってこられる飼い主さんもいらっしゃいますが、それが友人や恋人と一緒に旅行をされているような場合は、自分の都合だけで予定を変更することもできないもので、そのまま日程をこなされる人もいらっしゃいます。

 

この季節は気温が低いので、自宅でも3日くらいなら特殊な方法を取らなくても綺麗な状態を保てるのですが、場合によっては1週間以上、飼い主さんが戻れないこともあり、そのようなときは、ご家族の方に長期間の安置を目的に作られた専門の衣装品をお勧めするようにしています。

 

飼い主さんが戻られ、涙の対面をされるとき、ペットちゃんを出来るだけ綺麗な姿でのまま会わせてあげるのも、親心なのかもしれません。

 

ペットを残して旅行に行かれた飼い主さんは、ペットと対面したとき「ごめんなさい」と泣きながら謝られるもので、その光景を家族は、たた無言で見守ることしかできないものであります。

 

旅行でなくとも、飼い主さんが不在のときのペットの死は、預かった側の人間にも大きな傷を残すものであり、一つの悲しみが、また別の悲しみを生むことにもなるのです。

 

このような経緯があったとき、セレモニーは沈んだ空気のまま進んでいくことが多く、担当する私達、葬儀屋も一応に言葉少なになってしまいます。

私はそんなとき、ペットを亡くした飼い主さんよりも、その脇で肩を落としているご家族のことが気がかりになることがあり、その気持ちを案じてしまうのです。

 

 

いずれにせよ、このようなセレモニーは、何度、経験してもつらいもので、出来ることなら二度と起きてほしくないと、いつも強く願っています・・・

 

 

 

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本当の供養とは

亡くなったペットのために飼い主として、家族として、してあげれることとは何か?

漠然とした問いではありますが、それは人によって捉え方が異なることかも知れません。

 

私は豪華な葬儀や高価なお墓を建ててあげるのが、それに当てはまるとは思っていません。

あくまでも個人的な主観でありますが、そのようなことはペット達も望んでいないとも思っています。

 

私は、毎日のようにペットを喪った飼い主さんと過ごす中で、いつも、ある思いを強く感じることがあります。

 

それは(早く自分らしさを取り戻してもらいたい)・・・ということであります。

 

もちろん、最愛のペットの葬儀の当日にそんなことを他人から言われれば「わかったようなことを言わないでほしい」と気を悪くされる方もいるかも知れません。

ですので、あえて、言葉にはしませんが、私はいつもそのような気持ちで接しています。

 

毎年、クリスマスが過ぎた頃から、セレモニーのご依頼者である飼い主さん家族との別れ際に「良いお年を迎えてください」という言葉を添えるようにしています。

 

それは、悲しみが癒えていない人に対して葬儀屋の私がかける言葉として、適切ではないのかも知れません。

 

しかし、私は先にも述べた自分らしさを取り戻してもらいたいという願いも込めて、その言葉を口にしてきました。

 

ブログで何度も書いてきたことではありますが、私はセレモニーが始まる前に飼い主さんに承諾をもらい、亡くなったペットちゃんに触れさせてもらうのですが、そのときにいつもペットから感じることがあります。

 

それは、飼い主さんに対する今までの感謝の気持ちと、案ずる思いであります。

 

これは私の想像からくることなのかも知れませんが、悲しみの深い飼い主さんのペットに触れたとき「僕は平気だから僕のママとパパ(飼い主さん)のことお願いね」と言ってるように感じるときがあります。

 

そして、ペット達の切なる想いを受け取ったとき、私はセレモニーという限られた時間の中で出来るだけ、飼い主さんにその想いにお伝えするよう努力をします。

 

もちろん、全ての飼い主さんに全ての思いを伝えきれるとは私も思っていません。

 

セレモニー当日は話すことも出来ないほど、深い悲しみに塞ぎ込まれてしまっている飼い主さんもいらしゃいます。

 

ですが、私は、それこそが我々、葬儀屋の本当の役割であると思っているので、たとえ、会話がなくとも、その思いを胸に置きながら、飼い主さんと接することを心掛けてきました。

 

そして、これからも、そのスタンスは変わらず続けていこうと思っています。

 

 

飼い主さんが悲しみを乗り越え、自分らしさを取り戻したとき、天国のペットは初めて成仏できるのかも知れませんね・・・

 

私はこれこそ、何よりの供養であると思っています。

 

 

プレシャスコーポレーション

野村圭一



 

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年頭にて思う

御陰様で弊社プレシャスコーポレーションも無事に新年を迎えることができました。

 

今更でありますが、葬儀屋の宿命として、今年もたくさんの別れに立ち会うことになると思います。

 

そう考えると、我々の仕事は、つらく切ない仕事のように思えるかも知れませんが、けして、つらいことばかりではありません。

 

愛されたペットとのお別れの席は、心優しい飼い主さんの心に触れられる空間でもあり、時に、その優しと温もりが、見届人でもある、我々葬儀屋の心をも温めてくれることがあります。

 

そのような意味でペット葬儀という仕事は悲しみと温もりを同時に感じれる仕事でもあるのです。

 

それは、おそらく、この仕事でないと、経験できないことであると私は思っています。

 

私はこの仕事が好きです。

 

一年のスタートを切る日に、そう言い切れるほど、この仕事が好きです。

 

今年もその思いを胸に感じながら邁進していくつもりです。

 

プレシャスコーポレーション

野村圭一



 

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