2014

贈る

私の仕事は旅立つペットをお見送りする飼い主さんを傍で見守る仕事でもあります。

 

葬儀の席というのは別れの席でもあり、悲しみの中、執り行われることが多いのですが、そんな、別れの席で飼い主さんがペットちゃんに贈る言葉の中で、お別れの代名詞と言える「さようなら」や「バイバイ」という言葉を聞くことはほとんどありません。

 

セレモニーの中で飼い主さんがペットちゃんに言葉を贈られるのは、お焼香のとき、祭壇のペットちゃんに語りかけるように言われるときと、火葬炉の扉が閉まるとき、火葬炉に納まったペットちゃん投げかけるようにして言われるときが、もっとも多いのですが、いずれも、さようなら等の別れの言葉で締めくくられることは少ないように感じます。

 

仮に、別れの言葉で締めくくられたとしても、それは別れの言葉であっても、少し意味合いが異なる「またね」という言葉を使われる人の方がはるかに多くいらっしゃり、その言葉に込められた想いは人によっても違うとは思うのですが、いずれにしても「また会おうね」という気持ちから出る言葉なのでありましょう。

 

先立ったペットとまた会いたい。

 

現実的にはありえないことのように感じますが、愛するペットを見送る飼い主さんは、心のどこかでペットと再会できる日が来ることを強く望んでいらっしゃる方が多く、それは、いつかこの先、自分が亡くなったとき、天国で再会したいという気持ちから発する場合もあれば、あるいは、ペットが生まれ変わって自分のもとに戻ってきてほしいという気持ちから、そのような言葉を贈られるようなときもあります。

 

ですので、葬儀の席で耳にする、たった三文字の「またね・・・」という言葉には、いろんな思いが凝縮されており、それに代わる言葉はないのかも知れません。

 

 

しかし、その「またね」という言葉より、多く聞く贈る言葉があります。

 

それは「ありがとう」という言葉であります。

 

これは、ほぼ全ての飼い主さんが口にされると言っていいくらい葬儀の席ではよく耳にする言葉なのですが、やはり、愛する者との別れの最後に残るのは「感謝」の気持ちなのかも知れません。

 

そのことからか、私は最近、葬儀のことを「別れの儀式」という認識から「感謝の儀式」と感じるようになってきており、これだけは、他のどの仕事でも学べないような貴重なその経験をさせてもらっているのだと強く思っております。

 

そんな多くの感謝の儀式に立ち会わせてもらった2014年も今日で終わりを告げ、また新たな年を迎えようとしています。

 

一年の最後の日に私の心に一番大きく残っていることが感謝の気持ちであることに、私は素直に喜びを感じています。

 

 

プレシャスコーポレーション

野村圭一

 




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「再会の日」いつまでもそばにいたい・・・最終回

そして、Yさんの愛猫ちゃんのセレモニーから一年が過ぎた今年の12月初旬。

 

Yさんから「そろそろ一年ですし、納骨をさせてもらおうと思いまして」とお電話があったのです。

 

電話を受けた私はすぐにYさんの名前と声を聞いて一年前の記憶が甦ってきて「ああ・・・Yさん。セレモニーを担当させてもらった野村です」と返事をし、Yさんも私の名を聞き「その節はいろいろと」と、一年前とは比べものにならないほど落ち着いた声色で挨拶をしてくださったのです。

 

Yさんはその週末の午前中に会館に納骨に来られることになり、納骨の儀も私が担当させてもらうことを伝え電話を切りました。

 

ご納骨の当日、お約束のお時間の少し前に来館されたYさんに私は「お久しぶりでございます」と声をかけながら出迎え、Yさんも控え目な笑顔で「どうも」と少し照れたように頭を下げられたのです。

 

その後、私はYさんを納骨堂に案内させてもらったのですが、Yさんは納骨を済まされた後、愛猫ちゃんがいつも食べていたフードとお花を納骨棚にお供えされ、静かに合掌をされていました。

 

合掌を解かれたYさんは、あらためて私に向き直り「本当にあのときはありがとうございました」と深く頭を下げてお礼の言葉をくださった後「あのね、野村さん。あれからね、私、友達とかに火葬の日の話をしたりするんですが、そのときに『葬式屋さんが私が戻ってくるって思って火葬せんと待っていてくれたんよ』って話をしたら、みんな『その葬式屋さんすごいな』って感心するんですよ」と笑顔を浮かべて言ってくださったのです。

 

「そうですか。ありがとうございます」と私が恐縮しながら返事をすると、Yさんは「あの・・・野村さん。一つだけ聞いていいですか?」と私の顔を見てお訊ねになられ、「あのね、野村さんはあのときね、なんで私が戻ってくるってわかりはったんですか?」とYさんは質問をされたのです。

 

そう聞かれ、私は視線を上に向けるようにしながら「う~ん・・・ただ、あのとき・・・絶対Yさんが戻ってくるって確信があったわけではないんです・・・ただ、何といいますか、あの時のYさんは別れが充分でないまま、状態が進行していく猫ちゃんを見かねて、やむを得ずに来られたように見えたんですね。それで、別れに立ち会うのも耐えられないような状態であったんで、最初は『全てお任せします』と言われたと思うんですが、Yさんが家に戻られたとき『もしかしてこれは間違ってるんでは』と気付かれるように思えたんです」と私は言いました。

 

Yさんは「はい」と返事をされたので、私は「それでお気持ちが変わられたとき、もうすでに火葬炉の中で火葬が始まっていたなら、後々ね、すごく悲しい思いをされるような気がしたんですね」と私は言いました。

 

するとYさんは大きくうなづき「そうですね・・・もし、火葬して、次に見たときに骨になってたらすごく悲しい気持ちになって、めっちゃ後悔してたように思います・・・」としんみりした口調で言われたのです。

 

「はい。そう思ったんで、あのとき、最低でも1時間は待とうと思っていたのは事実ですがYさんが絶対に戻って来られると思ってたわけではないんです。正直、半々くらいの気持ちだったんです」と私は当時の事を思い起こしながら正直に伝えました。

 

「そうなんですか?まあでも、実際に待ってくれたから私はちゃんと葬式もできたんだし・・・」とYさんも同じようにセレモニー当日のことを思い出すような目をされたのです。

 

このとき、私は、ある意味、Yさんに一番聞きたかった「それで、Yさん。あの日、戻って来られて最後までちゃんとお見送りされたじゃないですか?その事は今はどう思われているんですか?」と訊ねたのです。

 

私にそう聞かれ、今度はYさんが視線を上に向けるようにしながら「そう・・・ですね・・・正直あの後、三日くらいはすんごい落ちましたね・・・でも、日が経つにつれ、いろんな人にも話を聞いてもらってね、言われるのが「つらいのにえらかったね」っていうことなんですよ。でも、最初はそう言われる意味もいまいちわからんくらいやったんですけど、三か月くらい過ぎた頃から、ほんまに自分が責任もって送ってあげたことは良いことやったなって思えるようになったんです」と、少しだけ目を潤ませ言われました。

 

そして、Yさんは「だから野村さんが待ってくれてはったこと、ほんまに感謝してるんです」と、曇りのない表情でこれ以上ないお言葉をくださったのです。

 

「私もその言葉を聞いて素直に胸のつかえがとれたような気持ちです」と私は頭を下げました。

 

Yさんは、私の言葉の意味が少しわからなかったような顔をされたので、私は「いえ。葬儀の当日に言ったように『ペットが大切な存在であればあるほど、ちゃんとお見送りをしたほうが良い』と思っていますし、その気持ちは今も変わっていません。ただ、あの日、Yさんのようにお一人でお見送りをされる飼い主さんにとって、そのことは、とても酷なことでもあると痛感したのも事実で、当社の個別専門というセレモニーの在り方について考えさせられたんですよ」と補足するように言いました。

 

Yさんは私の気持ちを理解したようにうなづき「いや、絶対に野村さんとこは今のままでいいですよ。だって、あの日、野村さんが言った『その後の生活』ってことだけど、そこまで考えてしてくれるとこって無いと思いますもん。だから自信持ってこのスタイルでやってほしいです」と言ってくださったのです。

 

 

その後、Yさんは帰って行かれ、一年前とは全く逆の清々しい気持ちで私はYさんの後ろ姿を見送っていました。

 

 

一年を締めくくる最後の月に最高の通知表をもらったような気がして、Yさんが帰られた後も、私の胸は温かな余韻が残り、それがまた、私の気持ちを引き締めるように感じたのでした。

 

 

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野村圭一



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「一人で受け止めるという事とは」いつまでもそばにいたい・・・5

Yさんが会館に戻ってこられたので、私はもう一度、ろうそくと線香に火を灯し、Yさんが合掌をささげる中、愛猫ちゃんに読経をあげさせてもらいました。

 

そして、最後のお別れの時間になり、 Yさんは、約一時間ほど椅子に腰かけたまま愛猫ちゃんを抱いて、お別れをされたのです。

 

その間、Yさんの目から涙が消えることはなかたのですが、不意に顔をあげられ「火葬お願いします」と、しっかりとした口調で私に告げられたので、私はYさんを誘導するように斎場に向かいました。

 

火葬炉に納めるとき、Yさんは肩を揺らしながら愛猫ちゃんに顔を埋めるようにして、顔、体、尻尾の順で撫でられた後、最後に右前足を握りしめながら「ありがと・・・」と小さくつぶやき愛猫ちゃんから手を離されたのです。

 

火葬炉の扉が閉まるとき、そして、点火のスイッチが私の手によって入れられたとき、いずれもYさんは涙を流しながらも合掌をもってお見送りをされていたのですが、その姿は声をかけるのもためらうほどの姿でありました・・・

 

しかし、Yさんは、目をそらすことなく、ちゃんとそれを受け止めてお見送りをされてるように、私には見えたのです。

 

 

火葬が始まって15分ほど経過した頃、Yさんは幾分かは平静を取り戻されたように顔をあげ、あらためて「取り乱してすいませんでした」と私に声をかけてくださりました。

 

「いえ。とんでもないです。立派にお見送りをされたと思いますよ」と私は返事をした後「Yさん。お気持ち変わられて、こうやって、立ち会いながらお見送りをされてどうでしたか?」と訊ねました。

 

Yさんは、頭を傾げながら少し沈黙された後「・・・やっぱり・・・傍に居てやってあげたことは良かったかなって思っています・・・・」とそこまで言った後、手に持っていたハンカチで口元を押えて「でも・・・悲しいし・・・ほんまに死んでしまったんやなって・・・もういなくなったんやなって・・・」と口にされた後、言葉に詰まられたのです。

 

そんなYさんに「僕はペットをペットではなく家族と同じであると考えている人のために、ペットであっても葬儀が必要だと思いこのような会社を設立したんです。ですので、当社のセレモニーはご火葬も含め、飼い主さんが立会いのもと、お見送りをしてもらうようにしているのですが、それはペットのためと言うより、飼い主さんのためを考えて、このような形式にしてるんです。もちろん、別れのセレモニーというのは、つらいものです。でも、そのつらさや悲しみを受け止めた上で共に過ごした思いを胸に感謝の気持ちで見送ってあげるべきだと、僕は思うんです」と私は伝えました。

 

Yさんは視線を落とされたまま、小さくうなずかれた後「たしかにそうかも知れません・・・でも、やっぱりこうやって立ち会ったら、なんていうか・・・・『やっぱりこれは現実なんだ』って思い知らされるような気持ちにもなりました」とポツリと言われたのです。

 

「確かにそうですね。それはYさんの仰る通りだと思います」と私はうなずきながら返事をしました。

 

そして、「別れを受け止めながらペットをお見送りをするこにとはつらいことだと僕もわかっています。でも、その悲しみは遺された人にとってはとても大切なことであるとも思っているんです。悲しむことが大切というのはおかしな表現ですが、仮に意図的に立会いをされなかった場合、悲しみは薄れるように感じる人もいるかも知れませんが、それは錯覚であり、単に『ペットの死』から目を背けてることでしかないようなこともあるんです。そのような場合、悲しみが薄れたように感じた分、空しさや寂しさが募ってしまうこともあり、それが後々の生活に悪影響することもあるんですよ」と私は諭すような口調で言いました。

 

Yさんは無言のままだったので私は続けるように「逆に、つらく悲しい中であっても、ちゃんとそれを受け止めてお見送りしたことで、心に区切りが付き、それが後々の生活に良い影響をもたらす日が必ず来るものなんです。少なくとも私はそのように思っているんです」と私は自身のこの仕事に対する思いも重ねてYさんに伝えたのです。

 

 

その後、火葬が終わり、Yさんは愛猫ちゃんの遺骨を収骨され、最後まで立派にセレモニーを終えられたのです。

 

「ありがとうございました」と頭を下げて自転車で帰って行かれるYさんの寂しげな後ろ姿を見て、私はふと(Yさんのようなお一人様であっても個別で執り行う弊社プレシャスコーポレーションのセレモニーの形式は酷なことなのかも知れないな・・・)と頭に過ったのです。

 

悲しみの中、愛猫ちゃんのお見送りをされたYさんが、立会いされたことで、今後どのような影響があるのかは、その時点では判断することも出来ず、Yさんの姿が見えなくなった後も私は自問自答しながら会館の前でYさんが曲がった交差点を見つめていました。

 

 

ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。

 

 

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「心の区切り」いつまでもそばにいたい・・・4

電話に出た私に「すいませんYです」と、Yさんは、先ほど会館前で別れたときとは比べものにならないほど、ハキハキとした口調で話しだされました。

 

名前を名乗られた後、Yさんは「あの、もう火葬を始められてますか?」と慌てたように訊ねられたので「いえ。まだですが」と私は答えたのです。

 

「はあ・・・」と安堵したような溜め息をもらしたYさんは「あの・・・すぐそっちに戻りますんでちょっとそのまま待っていてもらいませんか?」と言われたので、私は「わかりました」と返事をしました。

 

電話を切った私はすぐにスタッフの顔を見ました。スタッフは電話のやりとりから事情を察したのか「飼い主さん戻って来られるんですか?」と少し嬉しそうな表情を浮かべ言ったので、私は「うん。すぐに来はるって」と返事をし、そのまま会館前に向かったのです。

 

そんな私にスタッフは「猫ちゃんはここ(祭壇)に?」と聞いたので「うん。どういう事情なんかはまだわからんからそのままでいいわ、とりあえず会館前で待つから猫ちゃんと一緒に居てあげて」と告げました。

 

私が会館前に出てすぐ、自転車で来られるYさんの姿が見えました。

 

そして到着してすぐ「あの○○は(愛猫ちゃんの名前)?」と訊ねられたので「いま、火葬前のお焼香をあげさせてもらった後なので祭壇に安置させてもらっています」と返答した後「どうされたんですか?」と私がお訊するとYさんは口元を押えながら「すいません・・・やっぱりちゃんと傍に居て(お見送をり)したらなあかんって思ったんです・・・」と少し涙を浮かべながらもしっかりとした口調で言われたのです。

 

その言葉を聞いた私は「そうですか。では中へ」とYさんを誘導するように私は愛猫ちゃんが安置されているセレモニーホールの祭壇の前に通したのです。

 

祭壇に横たわった愛猫ちゃんの姿を見たYさんは駆け寄るようにして両手で触れた後、膝をつき、声をだして泣かれました・・・

 

 

時間にして3分ほどYさんはその場で泣かれたのですが、私はそんなYさんの背中越しに「Yさん。実はね、ご火葬にかかる時間は○○ちゃんくらいの体格の猫で30分くらいなんですよ。でもね、3時間とお答えしたのは、Yさんは、気が変わって戻って来られるような気がしたからなんですよ」と声をかけました。

 

Yさんは涙を手で拭った後、静かに振り返り、私を見つめ「そうなんですか?」と聞かれたのです。

 

私は無言でうなずき「はい。ですからYさんが帰られた後、少なくとも1時間はこのまま待とうと思っていました」と返事をしました。

 

Yさんはゆっくりと立ち上がりながら「なんで・・・そう思ったんですか?こんなときはいつもそうされるんですか?」と訊ねられたので、私は首を横に振り「いえ。いつもしてるわけではありません。Yさん、ペットの葬儀をご依頼される飼い主さんの中には私達葬儀屋に一任される人もいらっしゃいます。一任される理由も、仕事上、時間をさけないようなときもあれば、小さいお子さんや介護の必要な家族が居て、時間を作れないときなど、いろいろな事情があるのですが、いずれにしても、そのようなとき、飼い主さんは自宅でそれなりにペットちゃんとお別れをしてからご依頼をされるものなんです」と説明をするように話しました。

 

Yさんが静かにうなずかれたので「どんな人でも、ペットが亡くなっても、そのままの状態であるのなら、ずっと傍に置いておきたいと思うもんです。でも、それが出来ないとわかっているからこそ、悲しいことであっても現実を受け止め、自分の心に区切りをつけてご依頼をされるものなんです。それは、とてもつらいことなんですが、『大切な存在との別れ』というのは、生きていくうえで、避けては通れないものであるし、大切な存在だったからこそ、最終的には『ちゃんと見送ってあげないといけない』と、皆さん思われるんです。でも、でも、Yさんは場合は、その「お別れ」が不十分であると私は感じたんです」と私は言いました。

 

無言のまま私の話に耳を傾けるYさんに私は続けるように「Yさんは、家が近いこともあったんですが、おそらく家に戻った後、その事にお気付きになって、もしかしたら、もう一度戻って来られるのではないかと思い、少し時間を置こうと思ったんです」と私は3時間と答えた真意をYさんに伝えたのです。

 

私の話を聞いたYさんは両手で鼻筋を押えるようにして、涙を流され、声を絞り出すようにしながら「ありがとうございます・・・」と頭を下げられたのです。

 

 

ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。

 

 

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「悲しみを振り切って」いつまでもそばにいたい・・・3

しゃがみ込んだまま愛猫ちゃんを抱きしめて泣き続けるYさんの姿に会館前の道路を行き交う人が不思議そうに見ていました。

 

私も身を屈め「大丈夫ですか?」と声をかけたのですが、Yさんの耳には届くことはありませんでした・・・

 

その後、Yさんは3分ほど、その体制のまま泣かれた後、静かに立ち上がられたので、私はYさんから愛猫ちゃんを受け取ったのです。

 

そして手で涙を拭うYさんに、もう一度「大丈夫ですか?」と声をかけました。

 

Yさんは小さくうなずき「すいません・・・」と言った後「終わったら連絡ください・・・お願いします・・・」と絞り出すような声で言われたので、私はYさんの携帯電話の番号を訊ねたのです。

 

Yさんはコートのポケットから携帯電話を出されたので「すいません。いまメモがないので、もしよろしければ、今から言う番号に着信して履歴を残しておいてもらえませんか」とお願いをし、自分の携帯番号を伝えました。

 

Yさんが電話をかけると胸ポケットにあった私の携帯の着信音がなったので、私は「ありがとうございます」とその場で頭を下げました。

 

Yさんは今一度、私の胸に抱かれた愛猫ちゃんの顔を見つめるようにした後、振り切るように「お願いしましす」と言葉を残し、肩を落としながら自宅のある方向に向かって歩いて行かれたのです。

 

会館前で愛猫ちゃんを抱いたままYさんを見送った私にその光景を後方で見守るようにしていたスタッフが歩み寄ってきて「大丈夫ですかね?」と心配そうに言いました。

 

「かなり悲しみが深いんやろうな・・・」と立ち去るYさんを見つめたまま私は返事をし、スタッフも無言でうなずきました。

 

 

Yさんが角を曲がられ姿が見えなくなってから、私はスタッフと共にセレモニーホールに入りYさんの愛猫ちゃんを祭壇に寝かせてあげ、ろうそくと線香に火を灯したのです。

 

当社では飼い主さんが立会いをされないときであっても、担当したスタッフがお焼香をあげてから火葬するようにしており、その時も私とスタッフは二人でYさんの愛猫ちゃんにお焼香をあげました。

 

その時、スタッフが「でも、野村さん。なんで飼い主さんに3時間って言ったんですか?この猫ちゃんなら、火葬にかかる時間は30分くらいですし、骨上げまでやっても1時間ちょいで終わるでしょ?」と不思議そうに聞いてました。

 

「うん。そやな」とだけ返事をした後、私は祭壇の猫ちゃんに合掌を奉げ、読経を唱えさせてもらったのです。

 

読経が終わり、振り返るとスタッフが(先ほどの質問の答えは?)と言わんばかりに私の顔を見つめていたので「今日、この後、会館は予約入ってないし、なんていうか・・・・飼い主さんが(Yさん)気が変わって戻ってきはるような気がしてんねん。だから、戻ってきたとき猫ちゃんが火葬炉の中やったら悲しみはるような気がしたから一時間ほど、この状態で待とうかなって思ってる」と私はYさんに「三時間」と答えた意図をスタッフに伝えたのです。

 

スタッフは納得したように「ああ・・・・」と声を漏らすように答えた後「過去にもそういう事ってありましたもんね」とうなずきました。

 

大切なペットちゃんのセレモニーを葬儀会社に一任するときは、いろんな事情でそれが出来ないときもあるものです。

 

しかし、Yさんの場合、本当は傍に居て見送ってあげたい気持ちがあるものの、どうしても、その悲しみに耐える自信がなく、仕方なしにそのような選択をされたように私は感じていました。

 

もちろん、この時点でYさんが戻って来られる可能性は私の中でそれほど大きくはなかったのですが、もし、気が変わり、戻ってこられたとき、愛猫ちゃんがすでに火葬炉の中で火葬されていたら、また別の悲しみが芽生えるような気がしたのです。

 

そして、その悲しみは後々に、Yさんの罪の意識となり心に影を落とすのではないか・・・

 

Yさんから愛猫ちゃんを受け取って火葬にかかる時間を訊ねられたとき、Yさんの自宅が近いことや、会館のその後の予約状況。そして、Yさんのその時の心の状態を私なりに考慮した結果、私は咄嗟に「3時間」と返答したのであります。

 

 

そして、Yさんが自宅に戻られて30分ほどした頃、Yさんから電話がかかってきたのです。

 

 

 

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「会館前の別れ」いつまでもそばにいたい・・・2

時計が夕方の5時30分を指した頃、私は(次はYさんの猫ちゃんのセレモニーだな・・・)と思いながらセレモニーホールの祭壇を掃除しながら準備を整えました。

 

そのときに少し慌てたような表情を浮かべたスタッフが入ってきて私を呼んだのです。

 

「ん?どしたん?」と私が返事するとスタッフは「玄関前に6時から予約されてるYさんて人が来られてるんですが」と言ったので、私は「もう準備できてる。かまへんから入ってもらって」と言いました。

 

ところが、スタッフは「はい。僕も『どうぞ』ってお連れしようとしたんですが、なんか様子がおかしいんですよ・・・それで『電話に出られた人を呼んでほしい』って言うてはるんです」と困惑気味に言った後「ちょっと来てもらえませんか」玄関の方に体を向けて言ったのです。

 

スタッフと一緒に玄関に向かうとYとおぼしき人が両手でバスタオルで包んだ何かを大切そうに抱きながら会館前に立っているのが見えました。

 

私は頭を下げながら「お電話でお話させてもらった野村です」と自己紹介をすると、今にも泣き出しそうな表情をしながら「すいません・・・Yです」と自己紹介をされたのです。

 

「お時間、少し早いですが、かまいませんよ。どうぞ中に入ってください」と私が言うと、Yさんは首を横に振って「いえ・・・やっぱり火葬するとき、近くにいるのがつらいんで、家で待ってたいんです・・・だからお願いしていいですか?」と涙ながらに言われた後、視線を胸元に落とされました。

 

Yさんの視線の先のはバスタオルに包れた愛猫ちゃんの姿があり、お気持ちを察した私は「そう・・・ですか・・・」と、ゆっくりうなずきながら小さく返事をしました。

 

暫しの沈黙の後「あの・・・Yさん。火葬のときは自宅に戻られるとして、当会館ではご火葬の前に飼い主さんにお焼香をあげていただいているんですね。その準備も整ってますが、お焼香はどうされますか?」と訊ねたところ、Yさんは一瞬、考えたような表情をされた後、深く目を閉じて「悲しくなりそうなんでいいです・・・」と言ってお断りになられたのです。

 

そして、Yさんは愛猫ちゃんを私に差し出すようにしながら「中に入ったら(お別れを)連想するような物があると思ったんで入れなかったんです・・・だからお願いします」と言って肩を震わせて泣かれたのです。

 

Yさんから愛猫ちゃんを受け取るようにしながら私は、酷な質問と理解しつつ、大切なことであるので「Yさん。ご火葬は一任させてもらうとして、お骨拾い(正式には葬儀会社側は「御骨上げ」と表現するのですが、聞きなれない言葉であるので、若い方との会話の中では「お骨拾い」と表現させてもらうことがあります)はどうされますか?そちらも私が代理でさせてもらったほうがよろしいですか?」と訊ねました。

 

Yさんは明らかに悲しそうな表情になり「お骨・・・」と言った後、言葉を失ったように黙り込まれました。

 

そして、Yさんは頭に浮かんだイメージを払しょくするように頭を小刻みに揺らしながら「見れないと思うので、それもそちらでお願いしていいですか・・・」と肩を落とされた後、思い出したよいうに顔を上げ「でも、骨は持っておきたいんで全部終わったら取りにきます」と言われたのです。

 

「わかりました。では御骨上げが済んだ段階でご連絡させてもらいますね」と私はお伝えをした後「Yさん家はどちらなんですか?」と訊ねたところ、Yさんは「○○町です」と返事をされました。

 

Yさんが口にした○○町とは、会館から程近い徒歩で5分ほどにある地名でありました。

 

「そうですか。ではここまで歩いて来られたんですか?」と私が訊ねるとYさんは小さくうなずき少しだけ照れたような表情をされたのです。

 

そしておもむろに「だいたい時間どれくらいかかるんですか?」と不安気に訊ねられたので、私は一呼吸置くようにしながら「・・・三時間ほど・・・ですかね・・・」と返事をしました。

 

Yさんはうなずきながら「わかりました・・・じゃあお願いします」と頭を下げられた後、私の胸に抱かれた愛猫ちゃんに視線を移されたのです。

 

私はこのとき、自分が先に愛猫ちゃんを抱いて会館の中に入るのか、この状態のままYさんを見送ったほうが良いのかの判断に迷っていました。

 

かといってYさんにそのことも訊ねることも出来ず、その場に立ち竦んでいると、不意にYさんは両手を差し出すようにしながら歩み寄ってこられ「もう一回抱かせてください」と言って愛猫ちゃんを抱きしめられたのです。

 

そして、その場で愛猫ちゃんを抱いたまま、しゃがみ込むようにして声を殺して泣かれました・・・

 

 

 

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いつまでもそばにいたい・・・1

弊社プレシャスコーポレーションでは創業以来、ペットの種類に関係なく、飼い主様立会いによる個別での火葬を実施して参りました。

 

「立会いによる個別の火葬」 これは、ペットを家族とお考えの飼い主さんが強く望む理想のお見送りの形であることでもあり、私自身もそうあるべきだという強い思いが、そのような形式を実施させてもらっている理由でもあります。

 

ところが、飼い主さんによっては、火葬をすること自体、つらく悲しいことだと感じられる人もいらっしゃるのです。

 

つまり、火葬とは息を引き取ったとはいえ、大切なペットちゃんを炎で燃やすことでもあり、それに立ち会うことに抵抗を感じられる人がいらっやしゃるのであります。

 

もちろん、そのような飼い主さんは、それほど多くはないのですが、それでもご全体の一割ほどは、立会いを希望されない飼い主さんであり、当社では、そのような人のために一任個別火葬※(飼い主さんに代わり当社スタッフがペットちゃんの火葬を実施させてもらうこと)という選択も出来るようになっております。

 

 

Yさんという20代の女性から愛猫ちゃんの火葬のご依頼があったのは、ちょうど1年前のことになります。

 

その日の朝早く、お電話で「すいません・・・三日前に猫が死んでしまって・・・火葬?っていうんですか?してあげないといけないって思ってるんですが・・・」と涙声で電話がありました。

 

電話を受けた私はYさんにセレモニーの流れと費用を一通り説明させてもらったのでありますが、受話器から聞こえてくるのはYさんのすすり泣く声だけであったのです。

 

「あの・・・Yさん?大丈夫ですか?」と私は意識的に小さな声で訊ねると「・・・はい・・・すいません」という返事が返ってきました。

 

少し間があり、Yさんが「あの・・・普通、他の人は亡くなってどれくらいで(火葬を)頼みはるもんなんですか?」と静かな声で訊ねられたので私は「夏場は進行が早いこともあり、亡くなった当日か遅くても翌日に実施される人がほとんどですが、この時期(冬場)ですと亡くなった翌日か翌々日が一番多いですね」とお答えしました。

 

「やっぱり・・・そうですよね・・・・うちの猫は亡くなって三日なんですけどもう遅いですか?」とYさんが不安そうに聞かれたので「いえいえ。そんなことはありませんよ。中にはね、1週間以上自宅で安置されてから火葬される人もいますよ」と私はお伝えしたのですが、その返答にYさんは少し驚かれたように大きな声で「ええ!?それってどうしてはったんですか?やっぱり凍らせたりしはったんですか?」と訊ねられたのです。

 

「いえいえ凍らせるのではなく、ペットちゃんの体を氷で冷やしたりして状態を保たせはったんですよ。それに、今は空気を完全に遮断して状態を保たせる専用品もあるので、そういったものを利用させる人もいますよ」と私は説明をしました。

 

「そうですか・・・」とYさんは少し落ち着いたようにそう言われたのですが、すぐに「でもね・・・毛とかは普通なんですけど、もう顔がね・・・目とかも窪んできて・・・すごい悲しそうな顔になってやるんです」とそこまで話されて嗚咽をだしながら泣かれたのです・・・

 

私は「うん。うん」と相槌をうつようにしながらYさんが落ち着かれるのを待ちました。

 

2分ほどしてYさんが「ごめんなさい・・・」と言われたので「いえいえいいですよ。悲しいことですもん。わかります」と私が言うととYさんは再び数分ほど声を殺すようにして泣かれ「すいません・・・一回切ります・・・また後で電話します」と言って電話をお切りになられたのです。

 

その30分後「さっきはすいませんでした」とYさんから再度お電話があり、私は「はい。大丈夫ですか?」と訊ねました。

 

Yさんは「はい。少し落ち着きました・・・」とお返事をされた後「それで考えたんですけど、やっぱり、今日の夕方に、そっちに連れて行こうと思います」と元気なく言われたのです。

 

私は予約表を見ながら「では本日なら18時になりますが、お時間のお都合はいかがですか?」と確認したところ、Yさんは「ではそれで」と短くお返事をされて電話をお切りになられたのです。

 

 

 

ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。

 

 

 

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リスクの伴う手術の判断

ペットの手術と一言に言っても、事故等で怪我をしてしまい一刻を争うような緊急手術もあれば、その日に退院できる簡単な手術もあります。

 

しかし、ペットが大きな病気を患ったとき、医師から手術に伴うリスクを示唆されるようなことがあり、場合によっては手術そのものがペットの命に関わる可能性があると告げられるようなときがあります。

 

その場合、医師は飼い主さんに手術実施の判断を委ねるものなのですが、これは飼い主さんにとって、とても難しい判断になることは言うまでもありません。

 

ペットの年齢、体力等を考慮し、医師から説明のあった手術そのものリスクや後遺症のことも頭に置きながら決断を迫られるものなのですが、その結果、手術を回避し、投薬等の治療のみで様子を見ることに決められる飼い主さんもいらっしゃいます。

 

 

私のようにペットの葬儀のお仕事をしていると、葬儀の席で、飼い主さんよりペットちゃんが大病をして、病院側から手術を示唆されたときの話を聞く機会がよくあるのですが、以外にも「あの時、手術に踏み切って良かった」と言う飼い主さんより「手術しなくて正解だった」と言われる飼い主さんの方が多いことに気付きます。

 

どのようなことかと言えば、ペットちゃんの手術をされた飼い主さんの場合、とりあえず手術は成功したと医師から告げられたものの、その後、ペットがすっかり元気を無くしてしまい、結果的に考えていたよりも早く亡くなったような気がすると感じておられる飼い主さんが多くいるのに対し、ペットちゃんの手術をしなかった飼い主さんの場合、ペットの自然治癒力を信じてのんびりと過ごさせてあげた結果、医師の告げた余命宣告を越えて長生きできた感じられる飼い主さんが多くいらっしゃるように感じるのです。

 

もちろん、これは結果論であるので、実際に逆の選択をした場合、どのような結果であったかはわからないものでありますし、あくまでも、私個人が飼い主さん達の話を聞いて、そのような感想を持ったにすぎない話であります。

 

しかし、局部麻酔ではなく、全身麻酔をして行う手術の場合、麻酔そのものがペットの体に大きな負担をかけることもあり、特に犬に比べ猫は麻酔に弱い生き物であると私は考えています。

 

事実、比較的簡単な手術と分類される避妊手術であっても、術後、体調を崩し、短期間で亡くなってしまった猫ちゃんの話はよく耳にしますし、実際に私がそうような経緯で亡くなった猫ちゃんの葬儀を担当させてもらったことも一度や二度ではありません。

 

そんなこともあってか、私がそのように感じるようになったのかも知れませんが、やはり犬でも猫でも10歳を超える高齢になったときの大きな手術というものは判断が難しいもので、それ故に医師もその判断を飼い主さんに委ねるんでしょうね。

 

いずれにせよ、言葉を話せないペットと心で会話を出来るのは飼い主さんしかいません。

 

大きな決断を迫られたとき、ペットの目を見たり、ペットを抱きしめて、ペットの意志や気持ちを感じれる飼い主さんになってあげることも、すごく大事なことであると私は思っています。

 

 

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野村圭一



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今を生きて

私は仕事柄、いわゆる精神疾患に分類されるペットロス症候群でお悩みの人達とお話をする機会が多くあります。

 

そのような人達とお話をすると、ほとんどの人が心の中に二つの感情が入り混じっていることに気付きます。

 

二つの感情・・・

それは、ペットを亡くした悲しみや寂しさからくる「喪失感」と、飼い主としての自分を振り返り、至らなかった未熟さや無知、配慮不足等の自責の念からくる「罪悪感」であります。

 

最初の「喪失感」については、当然のことであり、この気持ちを和らげる特効薬などありません。

 

大切な存在に先立たれたとき、遺された者は悲しみに塞ぐものであり、寂しくて当然なのです。

 

ですので、それは時の経過の中で、徐々に受け入れ心に溶かしていくものだと私は思っています。

 

次に自責の念からくる「罪悪感」ですが、実はこの罪悪感こそがペットロスで苦しむ人の心に大きな影を落とす原因であることは、あまり知られておらず、当の本人ですら気付いていないことも少なくありません。

 

人間、特に我々日本人は自分を咎める傾向が強い性格の人が多いそうなのですが、大きな心の支えでもあった大切な存在を喪ったとき、悲しみのあまり、無意識のうち自身の未熟さゆえの至らなかったことを数えるようにしながら自責の念に苛まれるようなこともあるのです。

 

そのような飼い主さんのことは過去にも当ブログ※{懺悔(ざんげ)の告白}で書かせてもらったことがあるのですが、人間は経験したことのない悲しみに直面したとき、その悲しみから自分自身を責めてしまうようなことがあるのです。

 

それが、 仮にペットが亡くなった原因が自分に直接関係のないことであってもそのように自分を責める人もいます。

 

どのようなことかと言いますと、例えばペットが明らかな医療ミスで亡くなったとしても「あの病院を選んだ自分が悪いんだ」と自分を責めるようなことであります。

 

それは、あたかも自分を責めることで、罪を償い悲しみから開放されると思っておられるがごとく、必要以上に自分を追い込まれる人もいるのですが、そのような思考は正しいことではないと私は思っています。

 

そんなふうに過去を咎めてみても何も変わりはしないですし、ますます出口の無い深みに落ちていくだけであります。

 

もちろん、過去の失敗から学ぶことは大切なことであると私も思っています。

 

しかし、必要以上に自分を責め続けることで、大切な存在が残してくれた想い出や一緒に過ごしたことで学べた教訓までも消し去ってしまうことになることだってあるのです。

 

それに、いくら過去を振り返っても過去は戻ってこないのはご自身もわかっておられることではないのですか?

 

そうであるのなら、今を生きている私達には、それを教訓に未来に活かすことしかできないのです。

 

 

誤解をうける表現に聞こえるのは百も承知で言わせてもらいます。

 

一番大切のものは先立ったものではありません。

 

一番大切なのは自分の周りに居る今を共に生きる存在であり、そこには自分自身も含まれるのです。

 

先立った者が残してくれた数え切れない想い出を胸に、それらから学んだ大切のものを今に活かしてこそ、先立った者へのはなむけとなり、最良の供養になると私は信じています。

 

そして、先立った者からもらった形のないものを共に暮らした自分が後世に伝え残してこそ、彼等が生きた証となるのだと私は思っています。

 

 

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謎の変死を遂げた猫達 後編

変死を遂げた、可愛がっていた野良猫は交通事故ではなく、何か別の理由で亡くなったのかも知れない・・・

しかも、過失ではなく、そこには危害を加えることを目的にある程度の悪意が存在したという可能性があるのではないか・・・

 

ご依頼者さんも私も、それ以上は口には出しませんでしたが、この時、おそらく同じようなことを考えていたかも知れません。

 

もちろん、このことについて、確固たる証拠があったり、目撃者が居たわけではなく、あくまでも憶測の域を越えた話ではなかったのですが、私はここ最近、同じようなケースでご依頼のあった野良猫達の共通点を考えていました。

 

その共通点とは、

1 野良猫であり、外で生活をしていた。

2 人間に慣れており、人間を見ても逃げない(撫でられることにも慣れていた)

3 住み慣れた場所で、外傷的な致命傷を負い亡くなっていた。

4 発見者からは交通事故で亡くなったと判断されるが、事故の瞬間を目撃した人間は

いない

5 どの猫も頭部、または顔面を強打して出来た傷があり、その部分が陥没骨折しており、体は無傷であった。

と、いうものであります。

 

火葬が無事に終わり、ご依頼者さんは野良猫ちゃんのお骨を収骨された後、当会館の納骨堂にお骨壺を納め帰っていかれたのですが、私はこのとき、この一連の野良猫達の変死と消えた遊歩道の猫達とのことが何か関連があるように感じたのは事実であります。

 

現会館に引っ越してきて以来、遊歩道の猫達は居て当たり前の存在であり、私やスタッフの癒しでもありました。

 

そう思いながら、私は一人、片道1キロほどの静かな遊歩道を歩きながら猫達を探したのですが、やはり白猫や他の猫達の姿は見当たりませんでした。



 

そして、引返すように同じ道を通ったとき、言葉では表現できないような寂しさを私は感じたのです。

 

消えた遊歩道の猫達と一連の野良猫変死事故※(今はまだ確証がないので事故と表現させてもらいます)との関連性と真相はわかっていません。

 

進展があり次第、またこのブログでご報告させていただきます。

 

 

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