2013

別れの後に残る感謝の気持ち

今年も残すところ一日となりました。

年中無休の仕事柄、仕事納めということはないのですが、やはり大晦日は一年を締めくくる総決算の日であります。

 

私とプレシャスコーポレーションにとって、この一年はどのような年であったのか・・・

 

前ブログでも、触れましたが、今年ほど、面識のあるペットとの別れが重なった年は、過去にはなく、本当にたくさんのお別れの場に立ち会った一年でもありました。

 

そういう意味では悲しみの多い年でありました。

 

では、良くない年であったのか?

 

そういうわけではありません。

 

もちろん、個人的な思いが強かったペット達との別れは、何度経験してもつらいものであります。

 

しかし、その別れで全てが消え失せるわけではありません。

 

彼等の残してくれた思い出の数々は、私の今後の人生の中で掛け替えのない宝でもあり、今後も色褪せることなく、心に宿ってくれるのです。

 

もちろん、それは面識のあるペットだけに当てはまることではなく、面識の無かったペット達とて同じことです。

 

今年も君たちのセレモニーの席で君たちの飼い主さんから君たちの心温まる実話をたくさん聞かせてもらいました。

 

生前に何の面識が無くとも、飼い主さんの話を聞いていると、不思議と昔から知っていたペットのように感じることもあるのです。

 

皆、別の世界で元気に楽しく過ごしているでしょうね。

 

「別の世界・・・」

 

今年、私の中で一番変わった、というより、再認識した死の概念がこれだと思います。

 

昔から「肉体は滅んでも魂は永遠」というような言葉は耳にしてきましたが、その意味の本質が少しずつではありますが、理解できるようになってきました。

 

先立ったペット達は死んだのではなく、別の世界に行っただけなんだ・・・

 

最近、本当にそのように思えるようになったのです。

 

だから人によっては肉眼では見えなくとも心眼では見えるのかも知れませんね。

 

もちろん、私は人間的にもまだまだ未熟なんで、心眼でも見えません^^

 

 

話は逸れましたが、私が言いたいのは「今年も旅立ったペット達から、実に多くのことを学ばせてもらえた」ということであります。

 

そういうい意味で、本当に今年は、いえ、今年も良い年でありました。

 

心からそう言えるのです。

 

今年、携わった全ての人とペットに感謝しています。

 

 

 

ありがとうございます。

 

 

プレシャスコーポレーション

野村圭一

 



 

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最終章 留夏 逝く・・・(そして皆の心の中に)

ルカの旅立ちから数日経っても私は実感が湧かずに過ごしていました。

年間を通じて、もっともペット葬儀の依頼がが多い時期に差し掛かり、仕事に追われるような日々を送っていたのも、その要因かも知れませんが、ルカの四十九日が過ぎてもそれは変わらず、ふと、ルカがKさんと一緒に会館に遊びにきてくれるような、そんな気がしていたのです・・・

 

 

月日が流れ、師走に入ったある日、とあるご家族がペットであるモルモットの葬儀のため、会館にお越しになられました。

そして、お葬儀が終わり、火葬の待ち時間のときであります。

 

待合室で待機されていたご家族が、テーブルの犬名鑑を見られていたのですが、そのとき、ご家族の小学生の娘さんが名鑑のサルーキを指さし「あ!これルカちゃんだ!」と言ったのです。

驚いた私は「もしかして、カニスさんとこのルカのことを言ってるの?ルカのこと知ってるの?」と訊ねたところ、娘さんは「うん」と誇らしげに返事をされたのです。

娘さんのお母さんが「この子ね、夏休みの自由研究でいろんな犬と写真を撮ったんですけど、そのときにルカちゃんとも写真を撮らせてもらったんですよ」と笑顔で説明をしてくれました。

 

お母さんは娘さんに「そういえば最近、カニスに行ってないね。今度の休みにルカちゃんに会いに行こうか?」と声をかけ、娘さんは笑顔で「うん行く!」と元気よくこたえました。

 

(ご存じないんだ・・・)と私は内心思いました。

楽しい会話に水を差すようで、気は引けたのですが、私は「あの・・・実は私共の会社もカニスさんとは親しくさせてもらってるんです・・・」と声をかけたました。

「そうなんですか?」とお母さんは言った後「うちは、犬も飼ってるんで、たまに一緒にカニスさんに行くんですよ」と笑顔で言われたのです。

 

ますます、伝えにくくなってしまった私ではありましたが「あの・・・それで、お伝えしにくいことなんですが、実はルカは、この10月に亡くなったんです・・・」と告げたのです。

「ええ!そうなんですか?」とお母さんは驚きを隠さずに言い、娘さんは言葉を失ったように私の顔を見た後、目に涙を浮かべたのです・・・

 

「はい・・・葬儀も当社で執り行わせてもらいました」と私はつらい事実をお母さんに伝えた後、身を屈めながら娘さんに「ルカのこと好きだったの?」と訊ねました。

娘さんはうつむきながら、小さくうなずき悲しげな表情を浮かべたのです・・・

 

そして、私はこのとき、Kさんからルカの訃報を知らされたときのことを思い出しながら、このようなことは知らされる側より、知らす側のほうが、ずっと辛いんだなと、あらためて痛感していたのです。

 

娘さんは顔をあげ「じゃあ、もう店に行ってもルカちゃんはいないの?」と訊ね、私は無言でうなずきました・・・

 

お母さんは「秋ってことは、この写真を撮らせてもらってすぐに亡くなったんですね・・・」と私に携帯電話を見せてくれたのです。

携帯のモニターには笑顔の娘さんと一緒に穏やかな顔をしたルカが写っていました。

私は胸が詰まりそうにながら「良く撮れてますね・・・」とありきたりな感想を口にしたのです・・・

 

ルカの旅立ちを実感が湧かずにいた私は、ルカのことを、なかなかブログに書けずにいました。

ブログに書くことで過去のことになってしまいそうに思えたからであります。

 

もちろん、私の悲しみなど、Kさんの悲しみや喪失感とは比べれば、大したことではありません。

しかし、私なりにルカとの別れと向き合えずに過ごす中で、この日、写真を見せてくださった親子さんが、ルカに対する、また別の感情をもたらしてくれたのは確かであります。

 

ブログを書くにあたり、私はルカのことを正式名の留夏ではなくルカとカタカナで書きました。

私がルカは留夏であるのを知ったのはルカのセレモニーの日であります。

お読みになられた人はわかったと思うのですが、今回のブログは葬儀屋としてではなく、私個人の感情ありきのスタンスで書きだした結果、留夏ではなく、ルカと書いたのです。

それと、もう一つ。私は自分のペットでもないのにルカちゃんではなく、ルカと書いたのも 、同じ理由からであります。

 

 

ルカは私が思ってるよりも、多くの人にその印象を残しているのかも知れない・・・

この親子さんとのことがあって、私は強くそう感じたのです。

 

そして、そう感じたことが、ブログを書く、きっかけにもなりました。

 

 

ルカは出会った人に鮮明な印象を残し、これからも、その人達の記憶の中で生き続けるはずです。

 

そして、私の心の中でも、ルカは永遠に生き続けると思います。

 

 

プレシャスコーポレーション

野村圭一

 



 

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続 留夏 逝く・・・

プレシャス会館からKさんの自宅までは車で15分程の距離でした。

私は早くKさん宅に着きたいような、着きたくないような、不安定な気持ちのまま、車を走らせました。

 

助手席の支配人は、ルカの訃報を聞いてから、ずっと考え込んだ顔をしていました。

数日前にルカの元気な姿を見た支配人は、ある意味、私以上に信じられない気持ちでいたのかもしれません。

 

私自身もルカの姿をこの目で見るまで信じられない・・・

というより信じたくない・・・と言ったほうが正しかったかも知れません。

 

それまでは何も考えないでいようと、私は自分に言い聞かせながらKさん宅に向かったのです。

 

Kさん宅に到着した私を玄関先でKさんが迎えてくれました。

Kさんは笑顔で私と支配人を迎えてくれたのです。

しかし、その笑顔を作っていたのはKさんの口元だけであり、Kさんの充血した目は細かく揺れていました・・・

 

私はルカに会う前に、Kさんの顔を見て(嘘じゃないんだ・・・本当にルカはもういないんだ・・・)と悟ったのです・・・

 

Kさんは、このようなときであるのにもかかわらず「急に無理言ってごめんなさいね」と労いのお言葉をかけてくれました。

「あの・・・ルカは?」と訊ねた私にKさんは「二階に・・・」と声を詰まらせながら言われた後「どうぞ」と二階に案内してくれたのです。

 

私と支配人はKさんの後をついていくようにして二階のKさんの部屋に通され、そこでルカと対面しました・・・

 

(なんだ~生きてるやん・・・)

そう言いそうになるくらいルカは安らかな顔をして眠っていました。

いつもカニスで横たわっていたときと同じように長い足をたたんで、ルカは眠っていたのです・・・

 

私はひざまずいて、ルカに触れました。

葬儀屋の仕事をしていれば、嫌でも覚える、呼吸をやめたペットの独特の冷たい感触がルカから私の手に伝わってきました。

 

私はその事実を噛みしめながら、無言でルカを撫でたのです・・・

 

そして、私の隣では支配人が同じようにルカを撫で、そんな私達を見てKさんは目に涙を溜めておられました。

 

その後、ルカの生誕からのフォトアルバムを見ながら、私とKさんと支配人はルカの想い出話をしながら一時間ほど過ごしました。

 

アルバムを見て、ルカが15歳であることを、あらためて感じると同時に、いつのまにか、私の中でのルカは、いつまでも変わらない、年のとらない存在になっていたことに、私は気付いたのです・・・

 

セレモニーが始まってからも、やはり、私は実感がわかずにいました。

支配人の読経を聞きながらも、まだ悪い夢を見ているような気持ちでいたのです。

 

お焼香の儀が終わり、Kさんに抱かれルカは出棺されたのですが、火葬炉の前まで来たときに、私は「Kさん。僕にも抱かせてください」と願い出ました。

Kさんは快く「うん。抱いてあげて」と私にルカを抱かせてくれたのです。

 

初めて抱いたルカは思ってたよりも軽く、そして、私はそのとき初めてルカがこの世から去ったことを実感したのです・・・

 

ルカは、その後、Kさんの手により火葬炉に納められ、Kさんの自宅横の駐車場にとめて火葬車で天に召されました・・・

 

 

火葬のとき、煙突から昇る靄を見つめながら、私はあることを思っていました。

それは、今年ほど面識のあるペット達との別れが多い年はなかったということであります。

 

ルカの火葬が終わったときは、台風についてきた雨雲は去り、うっすら晴れ間が広がっていました。

 

全てのセレモニーを終え、Kさんに見送られながらKさん宅を後にするときになっても、私はまだ何かを忘れているような気持ちでいました。

私と支配人は、その後、ほとんど会話を交わすこともなく会館に戻ったのです・・・

 

ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。

 

 

プレシャスコーポレーション

野村圭一



 

 

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留夏 逝く・・・

以前、このブログ{私の癒される場所}でも書かせてもらったドッグカフェ「canis」(カニス)さんの看板犬、留夏(ルカ)が今年の秋に永眠しました・・・

 

ルカはサルーキという大型犬に属する犬だったのですが、私が今まで見たどの犬よりも優雅という言葉がピッタリとくる犬でありました。

ルカと出会ったときは、すでに高齢と呼べる年齢であったのですが、それを感じさせないほど艶のある毛をした、本当に美しい犬でした。

 

立ち姿も歩く姿も優雅で落ち着きがあり、見る人、全てに洗礼されたような印象を与えるのです。

モデルでもある、飼い主のカニスのオーナーKさんと並んで歩くと、何とも言えぬくらい絵になる犬でありました。

 

 

私はルカが吠えたり唸ったりしたのを見たことがありません。

いつも穏やかで、カニスの扉を開けたらフッと顔を上げて私を迎えてくれました。

 

私がカニスさんに行ったときは、いつも一番手前のテーブルに座るようにしていたのですが、それは、そのテーブルのすぐ右前ぼ場所はルカの定位置であり、ルカに一番近い席であったからであります。

 

ルカはいつも、私が「ルカ」と呼ぶと、スクっと立ち上がり、長く細い足でスッ・・・スッ・・・とゆっくりと近づいてきて鼻先を寄せてくるようにするのです。

そして、長い鼻を私が撫でると、上目づかいをしながら私の顔を見つめるのです。

 

 

 

新しい会館に引っ越して間もない頃、カニスのオーナーさんと一緒にルカが会館に遊びにきてくれたことがあったのですが、ちょうど、その時、私は不在であり、ルカと会えずじまいでありました。

 

会館に戻ったとき、支配人から「今日、Kさん(オーナーさんの名前)とルカが来てたんですよ」と報告をもらったとき、私は「ルカも来てたん?会いたかったな」と独り言のように言ったのを覚えています。

 

この時、私は、もう二度とルカに会えなくなるとは夢にも思っていませんでした・・・

 

それからしばらくして、台風が大阪に接近した日のことです。

ちょうど、その日、台風の影響を考慮して、葬儀のご依頼は入れないようにしており、全て翌日に予定を振り分けていました。

 

しかし、台風は直前に進路を変え、大阪を直撃することはなかったのです。

私は雲間から漏れる陽を見上げながら、支配人に「こうなるとわかってたら、延期しなくてよかったのにな」と会話をしていたときのことでした。

Kさんから携帯に着信があり「野村さん?・・・今、大丈夫ですか?」と少し、いつもと違うトーンで訊ねられたのです。

私は何も知らずに「あ!Kさん^^ 大丈夫ですよ。どうされたんですか?」と大きな声で返事をしたのですが、Kさんが次に口にしたのは「あの・・・ルカが・・・逝きました・・・」という言葉でありました。

 

私は一瞬、Kさんが言われたことが、どういう意味かがわからなくなってしまい、頭を整理しながら「ええ?Kさん、なに言うて・・・・」と、そこまで言ったとき、受話器から伝わるKさんの息づかい感じ、これが悪い冗談でないことがわかったのです。

それでも私は信じられず「あのKさん。本当に言うてるはるんですか?」と確認するように聞き返しました。

Kさんは、声を詰まらせながら「はい。本当なの・・・本当にルカが亡くなったの・・・」と言われたのでした・・・・

 

Kさんは「それで、本当はもう一日、置いておきたかったんだけど、なるべく綺麗なまま見送ってあげたいから・・・野村さん、急で悪いんだけど、今日ってこちらに来れますか?」と申し訳なさそうに言われました。

「大丈夫です」と私は返事をし、時間を決めた後、電話を切りました。

電話を切った私のただならぬ顔を見た支配人が「どう・・・したんですか?なにかあったんですか?」と不安気な顔で近づいてきました。

私は一呼吸置いて「ルカが・・・カニスさんのルカが亡くなったらしい」と伝え、それを聞いた支配人は、会館に響き渡るくらいの声で「ええ!!!嘘でしょ?本当ですか?この前、会館に元気そうに来てたじゃないですか!」と信じれないと言った顔で吐き捨てるように言ったのです。

 

「ほんまや。とりあえず、用意して、今から一緒にKさんの家に行こう」と私は支配人に言い、二人でKさん宅に向かったのです。

その車中、支配人が「依頼を延期したのも、台風がそれたのも、全部、このためだったんですかね・・・」と助手席から窓を眺めながら、独り言のように言ったのですが、私も、そのとき、まったく同じことを思っていました・・・

 

それでも、まだ私はルカが亡くなったことを信じられずにいたのです・・・

 

 

ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。

 

 

プレシャスコーポレーション

野村圭一



 

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続 一緒に

その後、私はHさんと二人でシーズーちゃんのセレモニーを執り行いました。

我々、葬儀スタッフは読経のときもお焼香の儀のときも、もちろんながら起立して執り行うのですが、私はHさんの隣の椅子に腰かけたまま、Hさんと肩を並べるようにしてセレモニーを進行しました。

それは、考えようによっては、大変、非常識なことなのかも知れませんが、私はHさんの心の温度を感じながら、自然とそのようにして、セレモニーを進めたほうが良いと判断したのです。

私がご依頼者の隣に座ったまま、セレモニーを執り行ったのは、このときが初めてだっやのですが、おそらくHさんも、そのことで気を悪くはされていなかったと思います。

 

お焼香の儀が終わり、出棺までの最後のお別れの時間も私はHさんからシーズーちゃんの思い出話を聞かせてもらいながら過ごしました。

不意にHさんは「ねえ、この前のダックスちゃんは居ないの?」と周りを見渡しながら訊ねられたので、私は「実はあの子は友人の犬でして、あの日は預かってただけなんですよ」と私は答えました。

「あら残念・・・」とHさんは肩を落とした後、もう一度、祭壇のシーズーちゃんを見つめるようにして「お友達がいなくて残念だったけど、野村さんが一緒に見送ってくれてこの子もきっと喜んでますわよ」と目じりを下げて言われた後「じゃあ、そろそろ(出棺)お願いしましょうか・・・」と小さく頭を下げられたのです。

 

そして、シーズーちゃんはHさんに抱かれ出棺された後、火葬炉に納められ、天に召されました・・・

 

火葬の間も私は、Hさんとお話しながら過ごしました。

火葬が無事に終わり、綺麗に残ったシーズーちゃんのお骨を見たHさんは「あら・・・骨になっちゃったね・・・」と笑顔を浮かべながらも寂しげに、そう言われた後、骨上げ箸を使わず素手て、大切そうにお骨壺に納めておられました。

 

全てのセレモニーが終わった後、私はHさんを納骨堂に案内したのですが、Hさんは「家から近いし、ここ(納骨堂)のほうが仲間がたくさんいるから、すぐに納骨してもいいですか?」と訊ねられたので「はい。かまいませんよ」と私は返事をしました。

「そのほうがいいわ。私もここに御参りに来るついでに野村さんともお話できるし」とHさんは笑顔で言われ、私も「はい。是非」と笑顔で答えました。

 

その後、納骨の儀も無事に済まされたHさんを玄関先まで見送ったのですが、Hさんは最後にもう一度、深く頭を下げて「野村さん。本当にありがとうございました」と言われた後「一人でお見送りするのは、寂しいな~って思ってたから、とても嬉しかったです」と目に涙を浮かべて言ってくださったのです。

「いえ。とんでもございません。こちらこそ、ずうずうしく家族みたいな顔して一緒にお見送りしてしまって、すいませんでした」と私も頭を下げて言いました。

「いえいえ。本当に有難かったです。あの子もきっと喜んでます」とHさんはもう一度、頭を下げてくださり「野村さんは不思議な人やね・・・一回しか会ったことないのに、昔から知ってる近所のお兄ちゃんみたいな人やね」と笑いながら、そう言われた後、何度もお辞儀をして帰っていかれました。

 

会館からHさんの自宅までは、徒歩でも5分程の距離であります。

おそらく、今後、Hさんは定期的に納骨堂に御参りしてくださることでしょう。

 

私はこれで本当にHさんのご近所さんになれたのかも知れないと思いました。

 

 

プレシャスコーポレーション

野村圭一


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一緒に

私はプライベートの席で、ペット葬儀という職業を自分から名乗ることはほとんどありません。

 

もちろん「何のお仕事をされているのですか?」とストレートに聞かれた場合は正直にお答えしますが、それがペットを飼われていたり、その場にペットを連れておられる人からの質問である場合、返事に困ることもあります。

 

ペットを連れている人に「ペット葬儀屋です。ペットちゃんに何かあったときはこちらに」などと、名刺を渡したりする行為は、とてもじゃありませんが、失礼にあたることだと思いますし、相手によっては「縁起でもない」と気分を害される人もいるかもしれません。

 

その人と今後も顔を合わせていかなければならないような関係性に発展する可能性があるときは、失礼にならないように職業を名乗りますが、たまたま立ち寄った飲食店の人や、そこに居合わせた通りすがりの人から聞かれたようなときは「サービス業です」や「自営業です」ぼやかしてと答えるようにしています。

 

 

以前、このブログで、友人のペットのミニチュアダックスを会館で預かった話をしたことがあります。

 

私はその時、会館のすぐ近くの遊歩道にミニチュアダックスを連れて散歩に出かけたのですが、散歩を始めて5分ほどしたとき、ベンチにシーズー犬を抱いて座る高齢の女性に笑顔で挨拶をされたことがありました。

 

私も頭を下げて通り過ぎようとしたとき、私が連れていたミニチュアダックスが、そのおばあさんの抱いていたペットに近づいて行ってしまったのです。

「元気な子やねこの子」とそのおばあさんは優しく手を差し伸べて頭や顎下を撫でてくださったのですが、膝の上のシーズーちゃんは、ゆっくりと尻尾を揺らしていたものの、少しだけ迷惑そうにダックスを見下ろしていました。

「こら。すいません」と私はリードを引き寄せながら、謝ったのですが、おばあさんは「カワイイわね。幾つなの?」と私に訊ねたのです。

「たしか8歳だったかな」と私が答えたところ「そう。まだまだ元気な盛りやね」と言った後「うちの子(シーズーちゃん)も若いときは元気で走り周ってたけど、もう年やから、最近は歩くだけで疲れるようになりやってね。こうやって休憩しながら散歩してるんですよ」とシーズーちゃんの体を撫でながら、そう言われました。

「お幾つなんですか?」と私が訊ねたところ「10月で16歳になるんですよ」とおばあさんは、少しだけ誇らしげに優しい笑みを浮かべてお答えになられたのです。

 

その後、私は10分ほど、おばあさんと立ち話をしたのですが、その会話の中で「しかし、おたくさん。親切な話し方やけど何のお仕事されているの?」とスーツ姿のまま、犬の散歩していた私を疑問に思ったのか、そのような質問をされたのです。

 

私は高齢犬の飼い主さんでもある、おばあさんに正直に答えるのを抵抗に感じ「はい。接客業です」と、咄嗟に返答しました。

(接客?何の?)とさらに聞かれたらどうしようと思っていたのですが、おばあさんは「そう。だから言葉使いが綺麗なんやね」とそれ以上、訊ねることはありませんでした。

 

その後、私は挨拶を交わし、その場を離れたのです。

 

それから2週間ほど過ぎた、ある朝のことでした。

 

会社のフリーコール「あの・・・そちらはペットを火葬してはるとこですか?」と電話があり、私は特徴のある優しい声を聞いてすぐに(あのおばあさんでは・・・)と気付いたのです。

電話口でHさんと名乗ったその女性は「夜中に飼ってる犬が亡くなりまして、うちから近いんで、そちらにお願いしたいんですけど・・・どうすればいいのかな思いまして」と不安気に訊ねられました。

 

私はHさんが、あのおばあさんと思いつつも、確証がなかったので、通常通り、質問に答えるようにしながらセレモニーの流れを説明しました。

一通り説明を聞かれたHさんは「じゃあ、そちらにお願いしようかしら。それで、何時くらいにそちらに行けばいいですか?」とHさんが質問をされたので「本日なら13時以降でしたら、いつでも構いませんよ」と私は返事をしたのです。

「じゃあお昼過ぎにそちらに行きますね。近いから歩いて行きます」とHさんは言って電話を切られました。

電話を切った後、私はHさんのペットがシーズーであることや、自宅が近いということもあり(Hさんはあのおばあさんに間違いない)と思ったのです。

 

そして、その日の13時ちょうど会館に毛布で包んだシーズーちゃんを抱いた、あのおばあさんが見えられ「電話したHです。今日はよろしくおねがいします」と丁寧に頭を深く下げて玄関で迎えた私に挨拶をしてくださいました。

 

「プレシャスコーポレーションの野村です」と私も挨拶をし「さあどうぞ中の方へ」と誘導するようにHさんをセレモニーホールに案内をしたのです。

Hさんは私の顔を見ても何の反応も示されなかったので(おそらく気付いていらっしゃらないな・・・)と思いつつ私はHさんに椅子を用意しました。

 

Hさんはシーズーちゃんを抱きながら不安そうにセレモニーホールに入られ、ホールの中央に設置した祭壇を目にして「あら・・・・こんなふうになってるのね・・・・近くに住んでたのにここがこんなとこやって知らなかった・・・」と溜め息を漏らしながら、そう口にされたのです。

「越してきて、まだ間もないんで、ご存じないのは仕方ありませんよ。こちらに来たのは今年の8月なんですよ」と私は答えた後「Hさん。お久しぶりです。私の事、覚えてらっしゃいますか?」と訊ねたのです。

「え?・・・・」と、一瞬、驚いた顔をされたHさんは、まじまじと私の顔を見て「あれ・・・なんかおたくさん・・・あれ・・・」と、より不安気な顔をされたので、私は「半月ほど前にそこの遊歩道のベンチでHさんとお話したことあるんです。私はダックスフンドを連れてました」と、そこまで言ったとき「あ!」とHさんは大きな声をあげました。

そして「ああ・・・・あのときの・・・」と思い出したように言った後「おたくさん、こちらの人やったの・・・」と安堵されたようにHさんは言われた後、不意に涙を流されたのです。

驚いた私は身を屈め「大丈夫ですか?どうされたんですか?」と持っていたハンカチを手渡しました。

 

Hさんはハンカチで涙を拭いながら「すいません。おおきに・・・」と頭を下げながら言われた後「いえ、こんなこと(ペットの火葬)初めてのことやったから、一人で不安やなって思いながら家を出たもんですから・・・まさか顔見知りの人がおるなんて夢にも思わんかったんで、なんか急に安心したら涙が出てきてもうたんですわ・・・」と照れたような笑みを浮かべて言われたのです。

 

本来はいけないことなんですが、私はHさんの隣の椅子に同じように腰かけて「あの日、あそこでお会いしたのも何かの縁だと思います。今日は一緒にお見送りさせてもらいますので安心してくださいね」と声をかけました。

 

Hさんは「はい・・・はい・・・」と何度も頷きながら涙を流されたのでした。

 

 

ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。

 

 

プレシャスコーポレーション

野村圭一



 

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「さあ・・・行こうか・・・」

弊社プレシャスコーポレーションの推奨している家族葬のセレモニーでは、飼い主さんの自宅で執り行う訪問家族葬の場合も会館で執り行う家族葬の場合であっても、お焼香の儀の後、出棺までの間に必ず飼い主さんにペットの最後のお別れの時間を設けています。

その時、葬儀担当スタッフは一度、部屋、またはセレモニーホールから出て飼い主さんとペットちゃんだけで、最後のお別れをしてもらうのです。

 

残酷な表現ではありますが、出棺し、ペットを火葬炉に納めて、扉が閉じられたとき、再び扉が開かれたときにはペットはお骨の姿に生まれ変わってしまいます。

 

最後のお別れのお時間は、生前と変わらぬペットちゃんの見納めのお時間でもあり、ほとんどの飼い主さんはペットを撫でながら、その時間を過ごされるのです。

 

我々スタッフは、その時間に火葬の準備に取り掛かるのですが、準備を整え、祭壇のある場所に戻るときは、お別れの邪魔をせぬように、静かに後方から飼い主さんとペットちゃんを見守るようにしながら、もう少しお別れに時間が必要と判断したときは、再度、退室して、お時間をとってもらうようにします。

 

場合によっては、このお時間を飼い主さんと一緒に過ごすこともあるのですが、祭壇のペットちゃんを見つめる飼い主さんの眼差しは、今までの思い出を噛みしめながら、別れの覚悟を決めておられるので、言葉では言い表せないような独特の空気感に包まれるものであります。

 

そして、飼い主さんは覚悟を決められたとき「さあ・・・行こか・・・」と優しくペットに話しかけられるようにして、出棺されるのです。

ほとんどの飼い主さんは火葬のために出棺するこのとき「行こうか」という言葉をお使いになられます。

この短い言葉の中には飼い主さんにしかわからない、あらゆる想いが凝縮されているものであります。

 

以前、ブログで、セレモニーの席で飼い主さんが一番悲しまれるのは火葬の点火のスイッチを入れるときだと書いたことがありますが、私自身は、この最後のお別れを終えて、火葬炉に向かわれるときの飼い主さんの姿を見たときが一番、切なく感じます・・・

 

なぜだかはわかりませんが、この瞬間、毎回のように胸とお腹の中央部分の奥がギュっと締め付けられるほど、切なくなってしまうのです。

 

セレモニーホールから斎場まで、私はペットを抱いた飼い主さんを誘導するように少し前を歩くのですが、その間、ほとんどの飼い主さんは、何も話すこともなく、ただ静かに、そして優しく胸に抱いたペットの顔を見ながら歩いていかれます。

 

 

涙を流しながら歩く人もいれば、優しい笑顔のままペットを見つめるようにして歩く人もいます。

 

私は、そんな飼い主さんの表情を見ながら火葬炉の前までお連れすることになるのです。

 

そのようにして、私は数えきれないほどの、飼い主さんを見届けてまいりました。

 

その中で私は大切なものを飼い主さん達から学ばせてもらいました。

 

それは、別れを受け止めるのも愛情であるということであります。

 

 

だから、私は葬儀は最後の愛を飼い主さんがペットにそそぐ時間でもあると思っているのです・・・

 

 

プレシャスコーポレーション

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続 会館の近くで息絶えていた猫

その日から二日後、仔猫は再び会館の駐車場に姿を現せました。

支配人が言ったように警戒心が強く、呼んでも近づくことはなかったものの、私を見て逃げることもなかったので、私はキャットフードをお皿に入れて駐車場に置いて会館に戻りました。

 

夕方、駐車場には空になったお皿と、その傍らで寝転ぶ仔猫の姿を見て、私の頬は自然と緩みました。

翌日、そのこと、支配人に報告したら、支配人は嬉しそうな声をあげ「後はトイレを作ってあげましょう」と言い、翌日には仔猫用のトイレを作ってくれました。

 

その日、私は仔猫に「カミュ」と名前をつけました。

私の好きなフランスのノーベル文学賞作家から名前をもらうことにしたのです。

 

 

支配人が言ってたようにカミュは入ってはいけない場所も覚え、トイレも一回で覚えました。

そして、その日からカミュのご飯の用意とトイレ掃除が私の日課になったのです。

 

しかし、カミュの警戒心が薄れることはなく、常に私やスタッフと一定の距離を保つようにして、過ごしていました。

ご飯の用意をすることになってから1週間が過ぎても、カミュは体に触れさすことは、させてくれず、近づいて、抱き上げようと身を屈めた途端に逃げていく有り様でありました。

猫に慣れている支配人をはじめ、猫好きスタッフ総がかりでもカミュの警戒心を解くことはできなかったのです。

 

なるべく早い段階に一度、病院に連れていきたいのですが、カミュは子供とはいえ、すでに野良猫特有の警戒心からくる攻撃性が根付いており、瞬発力は大人の猫に匹敵するほど俊敏で、とても素手て捕まえるのは不可能だと感じました。

そんなカミュを見て、この警戒心や俊敏さはどこで培ったのだろうと想像を巡らせました・・・

 

もし、カミュが、あの会館の前で車に轢かれて亡くなった猫の子供だとしたら、生後一か月未満で母猫と離れたことになります。

兄弟がいたのかも知れないし、最初から一人っ子だったかも知れません。

いずれにせよ、母の帰りを首を長くして待っていたと思います・・・

 

いつまでたっても戻らない母猫の帰りを待つうちに空腹に耐えかねて、本能のまま独り立ちし、いろんな危険を経験しながら回避して、なんとか生き抜いてきたのでありましょう。

カミュの警戒心や逞しさはそのような日々の中で自然と身についていったのだろうか・・・そう考えると、胸が詰まりそうになったのですが、同時に、その内、慣れてくるだろうという私の思惑は、甘かったと言わざるを得なかったのです。

 

私は過去に何度も弊社プレシャスコーポレーションでご依頼をくださったことのある、猫の保護活動と里親探しをされている、あるお方にカミュのことを相談することにしました。

その方は「警戒心が強い子はなかなか懐いてくれないもんですよ。もう少し様子を見てあげてもいいけど、それでも状況が変わらないなら、少し可哀想だけで捕獲機で捕まえて病院に連れていくしかないですかね・・・」とアドバイスをくれました。

 

捕獲機はその方が貸してくださることになり、私は「ありがとうございます。では近日中にそちらに寄らせてもらいます」とお礼を言って電話を切りました。

 

「捕獲機か・・・」と私は内心、複雑な心境になりました。

そうすることでカミュの警戒心が増幅しそうな気になったからです。

出来ることなら自然な形でカミュが懐いてくれて、それから病院に連れて行きたかったのですが、最悪、それが無理なら、そうするしかないのでしょうか・・・

 

いずれにせよ、近いうちに結論を出さなきゃいけないでしょう。

 

カミュの今後のことは、またこのブログでも報告させていただきます。

 

 

プレシャスコーポレーション

野村圭一



大阪 ペット葬儀・火葬に関するお問い合せはプレシャスコーポレーションまで

大阪本社 大阪府守口市菊水通3丁目7-9

ペット葬儀・火葬のご依頼はフリーダイヤル:0120-982-660

会館の近くで息絶えていた猫

今年の9月、現在の会館に引越しをしてきて、間もない頃でありました。

私はこの頃、毎朝8時に会館に来て、一人で掃除をしていたのですが、その日の朝、会館の前の歩道で通学途中の小学生が何やら騒いでる声が聞こえたので、外に出てみると、会館のすぐ横の溝に、死んだ猫の姿があったのです。

 

集団登校の小学生が通りすぎた後、倒れていた猫に近づいて見たところ、下半身が潰れて変形していたので、おそらく、前の国道で車に轢かれたと思うのですが、状態の進行具合から、おそらく死後、二日ほど経過していることが想像できました。

そして、どこからやって来たのか、カラスが数羽、猫の体を突いていたのです。

無傷だった上半身を見てみると、オッパイが少し膨らんでいたので、もしかしたら、この猫には帰りを待つ仔猫がいるのかもしれないと思い、私は少しだけ居たたまれない気持ちになりました。

首輪も無く、少し汚れた毛を見ておそらく野良猫だろうなと思ったのですが、会館のすぐ隣の溝であったこともあり、このまま見過ごすこともできないと感じた私は猫を丁重に弔ってあげることにしたのです。

 

ちょうど通勤と通学の時間帯であったので、大勢の人が行き交っていたのですが、私は気にせず、カラスを散らし、その猫を抱き上げて会館に運びました。

 

そして、一人で読経を唱え、焼香をあげた後、猫を火葬炉に納め、火葬をしてあげたのです。

 

ここまで読まれた方は私のことを、見ず知らずの野良猫を火葬してあげるなんて、優しい人だと思われたかもしれません。

 

しかし、私が火葬をしたのは、優しさというより、引越して、間もない時期にペット葬儀会館の近くで猫が死んでいるとなると、会社のマイナスイメージにも繋がると判断したからであり、良心からとった行動ではないことを正直にお伝えしときます。

私と違い、過去には、事故等で命を落とした見ず知らずの猫や犬のために、自分でお金を払って火葬のご依頼をされた優しい人もいましたが、私が、見ず知らずの猫の火葬をしたのはこのときが最初でありました。

 

そんなこともあり、私はスタッフにも猫を火葬したことを話しませんでしたし、ブログに書くつもりもありませんでした。

 

私がブログにこのことを書こうと思ったのは、その日から二か月ほど過ぎた11月に、ある出来事があったからであります。

その日は早朝から会館葬のご依頼が入っており、私は遺族の飼い主さん家族と一緒にセレモニーホールでお焼香の儀を執り行っていた、まさしくそのときでありました。

セレモニーホールの供養像の後ろから一匹の子猫が姿を現したのです。

 

私は仔猫の姿を見て声をあげそうになるくらい驚いたのですが、それはお焼香をされていた飼い主さん家族も一緒で、ご家族の娘さんは「キャー」と悲鳴をあげられたのです。

仔猫は、その悲鳴に驚き、一目散に玄関めがけ駆け抜けていき、外に出ていきました。

 

「どうもすいません。猫が迷い込んでいたみたいです」と私は即座に謝罪し、ご家族は「ビックリした・・・」と笑って許してくださり、とりあえず、その場は事無きを得たのです。

 

その後、ご家族のペットちゃんのセレモニーは無事に終わり、会館を後にされたので、私は仔猫のことを支配人に訊ねました。

「仔猫入れた?」という私の問いに支配人は「え?仔猫ってなんですか?」と意味がわからないようなそぶりをしながら返答をしたので、私はセレモニーホールに仔猫が居たことを話したのです。

「ええ!ほんまですか?」と支配人は信じられないような顔をした後「精霊ちゃいますん?」と言いました。

「ちゃう。あれは本物の仔猫や。二か月くらいの仔猫や」と私は即答した後、念のために他のスタッフにも仔猫のことを訊ねることにしたのです。

 

スタッフ達も一応に仔猫のことは知らなかったみたいで、どうやら仔猫は、いつのまにか、どこからか会館内に入りこんでいたようでありました。

 

実は会館のすぐ裏には、運送会社があるのですが、そこは、一か月まえまで、長い間、空き倉庫になっていたこともあり、運送会社が契約される前までは野良猫達の住処になっていたのです。

そのこともあり、時間帯によっては当会館の駐車場にも野良猫達が日向ぼっこしに来てたのですが、会館の中まで入ってくる猫はいなかったので、私も安心していたのですが、やはり、仕事柄、会館内に猫が出入りするのは、良くないと判断した私は対策を練ることにしたのです。

 

私は支配人を伴って会館の駐車場に出たときでありました。

支配人が「どんな毛並みなんですか?」と私に訊ねたそのとき、仔猫が駐車場に停めてあった支配人の車の下から姿を現したのです。

 

「あれや!あの仔猫や」と私は仔猫を指さし、それを見た支配人は「うわあ可愛いいいい」とはしゃいだような声をあげながら「チュチュチュチュ・・・おいで・・・チュチュチュチュチュ」と身を屈めて仔猫に呼びかけました。

 

しかし、仔猫は支配人の呼びかけに応えることなく、玄関を抜けて外に逃げていったのです。

「警戒心の強い子ですね・・・」と支配人は残念そうに言ったので「そっちのほうがいいよ。変に懐いて、また中に入られたら大変やで」と私が言うと「別にいいじゃないですか」と呑気なことを支配人は口にしました。

「ええことないよ。中でオシッコされたり仏具とか倒されたりしたらエライことやん。それに今日みたいにセレモニーの最中にうろちょろされたらご依頼者さんに迷惑なるやん」と私は咎めるように言いました。

「大丈夫ですって。ちゃんと入ったらあかん場所を教えてあげたら悪さはしなくなりますから。それより、野村さん、あの子にしましょうよ。会館でペット迎い入れようって言うてましたやん。あの子をうちで飼いましょうよ!」と支配人は笑顔で言うのです。

 

私は返事もせずに無言でいたのですが、そのとき、私の脳裏には二か月前に弔ってあげた、あの猫のことが浮かんできたきました。

 

そして(そう言えば、あの猫と仔猫は同じ毛色であり、もしかしたら、仔猫はあの猫の子供なのかもしれない・・・)と思いを巡らせてたのです。

 

私はそんなことを考えながら「でも、入ったらあかん場所を教えるって、そんな簡単に出来るん?」と支配人に聞いたところ、支配人は「猫のことなら僕に任せてください」と自信満々に答え「そうしましょう。ちゃんと保護して病院でワクチンうってもらって、うちで面倒見てあげましょう」と、すっかり飼う気になっていました。

 

 

ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。

 

 

プレシャスコーポレーション

野村圭一



 

 

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納骨堂の精霊達に花を届けてくださった人へ

納骨堂に綺麗なお花を届けてくださった人へ

 

本当にありがとうございます。

心から感謝しています。

 

お花に添えてあった手紙を読ませていただきました。

 

お手紙の内容から、当社で何らかのセレモニーをされた人ではなく、私達スタッフとも面識の無い人ではないと思うのですが、本当にありがとうございました。

お手紙を読ませてもらい、心温まると同時に、弊社プレシャスコーポレーションの理念をご評価してくださったこと、本当に嬉しく思い、勇気づけられました。

 

来てくださったとき、我々を気遣ってくださり、声もかけずに帰られたこと、申し訳なく、またお会いしてお話できなかったことが少しだけ残念な気持ちであります。

 

もし、よろしければ、もう一度、会館の方にいらっしゃいませんか?

ちゃんとお礼を言わせてほしいのです。

 

前もって、来られる日を伝えてくだされば、予定を調整してお待ちしています。

 

プレシャスコーポレーション

野村圭一



 

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