2012-04

最後の遠吠え

年初に当ブログで猫や小型犬が急激な気温の低下によって体調を崩し、そのまま息を引き取ることが多いということをお話しましたが、逆にレトリバーやなどの中型犬以上の犬にとって梅雨時期から真夏にかけての高気温の時期は1年でもっとも体調を崩す季節になります。

 

事実、今年もGWに入ってから、日本列島は季節外れの真夏日を観測する地域も記録されたように、各地で気温が急激に上昇しております。

 

地元大阪でも枚方市では4月にも関わらず最高気温が30度を超えました。

 

今年は冬が長く厳しかった分、春の訪れが遅く、また春を感じる間もなく初夏が到来したように感じます。

 

この急激な気温の上昇に伴い、弊社プレシャスコーポレーションにも中型犬と大型犬の訃報が多くよせられました。

 

小型犬に比べ、中型以上の犬は体力があるため、突然死することは少ないですが、亡くなる数日前から徐々に元気がなくなり、家族の看護をうけながら、息を引き取るケースが多く、その分、家族の方達は望みは捨てはしませんが、覚悟をした上で、その時を迎えることが多いようです。

 

寝屋川市のゴールデンレトリバーのハル君は13歳の誕生日を目前に永眠しました。

4月の中旬に体調を崩し、歩行も困難になり、大好きだった散歩にも行けなくなりました。

 

亡くなる4日前には立つこともできなくなり、ご家族も、その時が近いことを覚悟しました。

 

ハル君は、現在、関東で働いている家族の長男さんが大好きでした。

 

「ハル」と名前をつけてくれたのも長男さんでした。

 

長男さんは二年前に関東の会社に就職がきまり、ハル君と会えるのはお正月とGWとお盆だけになりましたが、帰郷したときは、毎日、欠かさずハル君と散歩をするのが楽しみでした。

 

長男さんとハル君は見えない絆で結ばれているかのように、長男さんが帰郷のため、大阪行きの新幹線に乗車する時間には数分の誤差もなく、遠吠えをしたらしく、家族の方もハル君の遠吠えを聞いて「ああ長男が新幹線に乗る時間か」と思うほど正確だったそうです。

 

ハル君の体調が思わしくないと、家族からの電話で聞いた長男さんは気が気でなかったのですが、仕事を休む訳にはいかず、GWを待つ日々が続きました。

 

その間、毎日、仕事が終わったら実家に電話をかけ、家族にハル君の無事を確認した後、受話器をハル君の傍に持っていってもらい「もうすぐ帰るからな」「頑張って待っててや」と話しかけたそうです。

 

長男さんから電話があるたび、ハル君は横たわったまま、薄っすらと目を開け、受話器から聞こえる懐かしい声に聴き入ってました。

 

そして長男さんが帰ってくる日の朝、長男さんが新幹線に乗る時間にハル君は4日ぶりにお座りの姿勢をし、遠吠えをしました。

 

その姿を見た家族は、「ハルは最後の力を振り絞って長男の帰りを待ってるんだ」と思い、一刻も早く長男さんに会わせてあげたいと思ったそうです。

 

遠吠えから約3時間後、長男さんは実家に戻り、横たわったままのハル君と対面しました。

 

正月に会ったときより痩せたハル君の姿を見た長男さんは涙を流しましたが、ハル君は横たわったままでありながら、尻尾を振って迎えてくれました。

 

長男さんが実家に着いて二時間後、ハル君は家族の見守る中、長男さんの腕の中で息を引き取りました・・・

 

決して苦しむことなく、眠るように安らかに逝ったそうです。

 

翌日、ハル君のセレモニーは弊社プレシャス会館で執り行われ、ハル君は大好きだった長男さんの写真を胸に火葬され、天に召されました。

 

セレモニーの間、長男さんは誰よりも悲しいはずなのに、涙を見せることはなく、終始笑顔で、ハル君の思い出話を私に聞かせてくれました。

 

「ハルがいなくなったら大阪に帰る喜びが減るな」と長男さんが言ったときお母さんが茶目っ気たっぷりに「そんなこと言うたらおばあちゃんがスネるよ」と軽く小突くフリをされていました。

 

ハル君の遺骨は二つの骨壷に分骨され、一つは実家に、もう一つは長男さんが関東の自宅に持って帰られることになり、お盆休みのときに一つにまとめられ、プレシャス会館の二階の納骨堂に納められることになりました。





 

ペットの火葬に立ち会う想い

弊社プレシャスコーポレーションは当HPの「葬儀の流れ」でもわかりますように、訪問家族葬、セレモニー会館葬に限らず、セレモニー~出棺~火葬~お骨上げまでの全ての弔いの儀をご家族様立会いのもとで執り行っております。

ペットとの最後のお別れの場に立会いたいという思いは、飼い主さんなら当然の心情であり、我々セレモニースタッフは、ある意味、そんなご家族様とペットとのお別れの席をサポートするという立場にあると言えます。

お電話で葬儀のご依頼があったときに、弊社に初めてご依頼される方が必ず質問されるのは「立会いさせてもらえるのですか?」ということと「お骨は自らの手で拾えますか?」という二点であります。

そう質問されるのには二つの理由が考えられます。

一つは、愛するペットの死という現実を受とめ、家族として最後まで見送り、見届けたいという想いから、自らの手で弔ってあげたいという使命感にも似た責任感であり、そして、もう一つの理由は、我々ペット葬儀業界全体への不信感だと私は思っております。

悲しいことではありますが、これは現実であります。

少子化とペットブームの影響でペット葬儀業界に進出する新規業者も数多く、その中には心からペットを弔ってあげたいという飼い主様の心を踏みにじるような不当な業者も数多く存在しているのは事実であります。

このような不当業者の悪事を例で挙げますと、ペットの遺体不法投棄(引き取ったペットの遺体を火葬せずに海や山に捨てること)や遺骨のすり替え(実際には自社で火葬せず、役所などに持ち込み焼却処分して別の骨を飼い主様に返すこと)などです。

このような業者は、火葬設備を持たず、回収するトラックのみで運営している場合がほとんどであり、引取り専門であります。

過去にこのような業者に被害に遇われた経験をお持ちの飼い主さんや、また知人や友人が被害に遇い、そのような業者が存在を知ったことによって、我々にご依頼するときも半信半疑の気持ちで、上記で述べた二点の質問をされているんだと、私は思っております。

また、これは私の個人の主観的な意見ではありますが、個別ではなく複数のペットを同時に火葬する合同火葬も、不当とまでは言いませんが昨日のブログ{犬の火葬 猫の火葬 }で書かかせてもらった理由により、ペットを想う飼い主様の気持ちを軽視していると考えております。

ペットを飼うことは、もはやブームではなく、スタンダードの域に入ってきてると思います。

そうなると、当然ながら良からぬな業者も増えていくことでしょう。

その事も考慮しつつ、我々プレシャスは、これからも飼い主様の気持ちを尊重し、理想の弔いを形にできる会社になれるよう、日々邁進していく心構えであります。



 

 

犬の火葬 猫の火葬 

過去にこのブログで爬虫類や小鳥の火葬について書かせてもらったことがあるのですが、ご依頼の8割以上を占める犬の火葬と猫の火葬については過去に触れたことがないので、今回は犬と猫の火葬について書かせてもらいたいと思います。
一言で犬や猫と言っても種類によって、全く別の骨格をしております。
特に犬の場合、セントバーナード等の大型犬からチワワ等の小型犬まで、大きさは様々なので当然ながら骨の太さや長さも違います。
仮に同じ犬種であったとしても、骨の状態は生まれ持った体質、または年齢や健康状態によっても違うので火葬もそれらの固体差を考慮してやらなければなりません。
弊社プレシャスコーポレーションが手動による火力の微調整をしながら個別火葬のみを実施してきた理由はこのブログでも何度も言ってきましたが、これら個体差があるペットのお骨を少しでも多く残すには、センサーや機械にだけ頼った自動火葬では限界があり、目視による確認をしながらの手動火葬がどうしても必要となってくるからです。
また避妊手術や過食によって脂肪率が高めの猫ちゃん。つまりメタボぎみの猫ちゃんの場合ですと、どうしても脂肪に含まれる油分の影響で火の回りが早く、火葬炉は短時間で炎に包まれ、高温になります。
このような場合は一度、火葬炉のサーバーの火力を最小まで下げ、脂肪分が燃えるのを待たないといけません。
自動装置に頼って、この作業を怠ると、脂肪から出た油にサーバーの火が引火して、一気に高温の炎が発生し、細かな骨は燃え尽きてしまいます。
同じことは油分が多く含まれる皮膚を持つダックス系の犬にも当てはまるのですが、これらのペットちゃんの火葬は上記の理由により細心の注意が必要となり、「お骨をご遺族に返す」ということを前提にした場合、ペットと言えど、いかに個別の火葬が重要かがご理解できるかと思います。
また、それらの事実を無視して複数のペットを同時に自動火葬した場合、どうしても大型のペットの火葬のほうが時間を要するため、早い段階で終了した小さなペットのお骨は、その間も高温で焼かれ続けることになり、結果、小さいペットの骨は砕けてしまい塵となってしまうのです。
プレシャスが考える火葬は、ペットのご家族(飼い主)様の愛情を形にした弔いの儀であり、効率やコストを重視した焼却ではありません。
プレシャスが創業以来、合同火葬を実施しなかったのは、それが理由であり、これからも、変わることはないでしょう。

自分で作るペットの遺骨アクセサリー

以前にこのブログ{ペットの遺骨アクセサリー}でお話した、自分の手で作れるペットの遺骨アクセサリーの計画が実現に向け、また一歩、前進しました。

写真は弊社のアクセサリー担当スタッフがこの計画に協力してくれてる大阪芸術大学の学生さん指導の下、実際に作った、遺骨が入ったガラス石です。



写真では見にくいとは思いますが、ガラス石の中に入ったお骨が複雑な模様のようにも見えて、身につけるアクセサリーとしても違和感がないような出来栄えでありました。

今後、最終デザイン等を煮詰めて行き、5月中には皆様からの注文を受付をさせてもらう予定であります。

 なお、この遺骨のアクセサリーについてご質問がある方は06-6997-6888田原(タワラ)または野村(ノムラ)までご連絡ください。

 

神様からのプレゼント

セレモニーのとき、ペットの飼い主さんに亡くなったペットの思い出話を聞かせてもらうことがよくあります。
 
もちろん、亡くなる間際の辛く悲しい話を聞くことがほとんどでありますが、ペットちゃんの生い立ちや生前元気だった頃のエピソードもよく聞かせてもらいます。
 
そして、私が必ず尋ねるのは、そのペットちゃんとの出会いの話であり、家族になった経緯であります。
 
我々ペットセレモニーの会社でペットちゃんの葬儀を執り行われる飼い主様はペットを家族と考え、我が子のように大切に育ててこられた方ばかりであります。
 
そんな方達とペットちゃんの出会いは偶然ではなく必然であり、家族になるべくして出会ったのだと私は思っています。
 
たくさんの中からそのペットを選ばれたことは、言葉では説明できない何かを感じたと仰る方も多いのですが、私がセレモニーを通じて、飼い主さんから聞いた話でよく耳にするのが、「この子(ペットちゃんのこと)だけ売れ残っていたんです」「他の子にイジメられていたから」「うまれつき病気で他とは別のゲージに入れられてたんです」といったものです。
 
そのような理由でペットを選ばれた飼い主さんのほとんどは女性で、面倒見がよく、母性愛が豊かな人が多いように感じます。
 
 
そんな人の中で今回は生まれつき顔に大きな傷を負ったパグ犬のコロンちゃんと飼い主のKさんのお話を紹介したいと思います。
Kさんは今から12年前、長年の夢だったペットを購入すべく、市内の大手ペットショップに出かけました。
 
ショップには人気のダックスやプードル等の仔犬がたくさんいて、どの子もぬいぐるみのように可愛らしく尻尾を振ってKさんを迎えてくれました。
 
店員さんに頼んでゲージから出してもらい直接抱かせてもらいもしました。
 
そんなときショップに来ていた小学生くらいの女の子とお母さんとの、こんな会話が耳に入ってきました。
「ママ~あそこに気持ち悪い犬がいるよ」
Kさんは子供特有の無邪気な言い回しかとも思ったのですが、気になって女の子が指さすショップ脇の通路の方向に目をやりました。
 
そこには、顔が少し変形したパグの子犬が皆から離れたアクリルケースの中でひとりポツンと座っていたのです。
 
Kさんは店員さんに「あの子(パグの仔犬)は病気かなにかなんですか?」と尋ねたところ、「いえ、病気ではないんですけど、生まれたときから、顔に窪みがあるんです」
「窪みってなんですか?」
「ん~まあ顔の傷ですね。お母さんのお腹の中で付いたかもしれないですね」
 
Kさんはあらためて、アクリルケースに近づきパグ犬の顔を見ました。
 
パグ犬には右の口元から右目の下を通り眉間まで達する溝のようなものがあり、その傷が原因で顔の右半分が、へこんだような感じになっていたのです。
 
店員さんと会話をしてる最中もショップに来ていたお客さんが代わる代わるアクリルケースを覗き込み「うわ!」とか「かわいそうに」と好奇や同情の目でパグ犬の前を通りすぎていくのでした。
 
パグ犬は、もう毎日見なれた光景なのか、いろんな人がいろんな言葉を投げかけても反応せず、ただ悲しげに覗きこむ人の顔を見てるだけでした。
 
Kさんは店員さんに「この子は売ってるのですか?」と聞いてみたところ、店員さんは「最初は同犬種の半値で販売してたんですけど、買い手がつかず、今ではショップで飼ってる感じなんですよ」
「じゃあ私が買うと言ったら売ってくれるんですか?」と尋ねました。
 
店員さんは少し驚いた様子で「店長に聞いてみますので待っていてください」とショップの奥に歩いていきました。
 
Kさんはしゃがんでアクリルケースに触れ「今ここから出してあげるからね」と優しく話しかけました。
 
そのとき、今まで何の反応も示さなかったパグ犬がかすかに尻尾を振ったそうです。
それを見たKさんは思わず涙がこぼれ、「この子にしよう」と固く心に決めたそうです。
店の奥の扉が開き、先ほどの店員さんと店長さんが現れKさんに歩み寄られ挨拶をされました。
 
店長さんは「どうしてこの犬なんですか?」とKさんに尋ねました。
Kさんは「この子が気に入ったからです。だめですか?」
店長さんはパグ犬のほうに目をやりながら「いや、ダメではないんですが・・・失礼ですけど、好奇心とかそれらの類の理由で」そこまで店長が話したときKさんは遮るように「そういうんじゃありません!純粋にこの子が気に入ったんです」と口調を強め言いました。
 
そう言ったとき、不意に涙が溢れ、Kさんは口元をおさえました。
 
店長さんは慌てて「すいません。失礼な言い方をしまして。いや、あえてこの犬を選ぶには訳があるのかと思ったもので」とKさんに詫びました。
 
その後、Kさんは店長さんに気持ちを伝え、店長さんもKさんに、今まで犬を飼った経験や家族構成、生活環境などを質問されました。
 
そして店長さんは「わかりました。もし大切に育ててくださるなら☆円でいいです」と考えられないような値段でKさんにパグ犬を譲ってくれたのです。
 
Kさんはショップで犬を飼うのに必要な物を買い揃え、パグ犬を連れて家に帰りました。
パグ犬にはショップでつけられた名前があったのですが、Kさんはコロコロした愛らしい体系から「コロン」と名付けることにしました。
 
コロンちゃんは顔に傷があったものの、ショップでちゃんと規則正しくフードを与えられたようで、健康状態に問題なく、Kさんの家にもすぐに慣れ、Kさんにとても懐きました。
 
コロンちゃんと散歩をするのが日課となったKさんは近くの公園を中心に犬の愛好家仲間もでき、コロンちゃんもたくさんの友達ができました。
 
コロンちゃんの顔を見て悪気はなくとも心無い表現で話しかけてくる他の犬の飼い主さんもいましたが、Kさんもコロンちゃんも気にせず、楽しく毎日を過ごしたらしいです。
 
そして12年もの歳月が過ぎたある日、コロンちゃんは1年前に患った癌が原因で永眠しました。
 
Kさんはセレモニーの席で「本当にコロンを選んでよかった」と涙ながらに言っておられました。
 
コロンちゃんは人の心をよめるのか、Kさんが落ち込んでいるときはいつも傍に来てKさんの顔を覗き込んで「どうしたの?」と言わんばかりに心配したような表情をしたそうです。
 
焼香の儀が終わり、出棺しようとしたとき、Kさんは私に向って「見て!」とコロンちゃんの顔を指さし言いました。
 
言われたまま、私が祭壇のコロンちゃんの顔を見たとき、思わず「あっ」と声が出そうになりました。
 
コロンちゃんは息を引き取ってから二日間経過していたのですが、その間に余計な力が抜けたからなのか、死後硬直が原因なのかはわかりませんが、コロンちゃんは顔の傷がほとんど目立たないくらい、安らかな顔になっていたのです。
 
一見すると、ふつうのパグと同じ顔にしか見えず、生前の写真も見せてもらっていた私も驚くしかありませんでした。
私もこの仕事を通じていろいろな経験をしましたが、このようなことは初めてで、とても驚くと同時にKさんがコロンちゃんに言った「神様が最後の最後に男前にしてくれたね」という言葉に胸が熱くなりました。
 
顔に大きな傷を負ったまま生まれたコロンちゃんではありましたが、心だけは生まれたときから綺麗だったに違いありません。
 
だからこそKさんという最良の人と出会い、その犬生を真っ当できたのでしょう。
そして、その一生の幕を降ろすときにKさんへの感謝の気持ちが最後の表情となって表れたのではないでしょうか・・・
 
 
 

お骨を返すために

弊社が合同火葬を一切行わない理由は、このブログも過去に何度も書かせてまらいましたが、簡単に説明すると、例えば、同じ種類のペットであっても、ペットの体質や骨の成長状態。そして持病や生活環境等によっても固体差があるため、細部に渡って綺麗にお骨を残すためには手動による個別火葬しか方法がないからであります。
 
我々プレシャスが創業以来、手動による個別火葬に徹した理由は「骨は返してもらえるのですか?」「他の骨と混じることはないのですか?」といったペットのご火葬依頼者様からの悲痛な問いかけにお応えしたかったこともありますが、もう一つの理由として、過去にペットを喪った経験を持つ全スタッフが、「これだけは譲れない」と手動による個別火葬に徹しようと決めたからです。
 
なぜか?
 
それはお骨を返さない火葬であるなら役所や地域管轄の公共機関で低料金で受付していますし、我々のような会社も必要ないことになります。
 
ですので、もしペットが亡くなって、その処理のみを考えた場合、それらの機関に持ち込めば、火葬はしてくれます。
 
ただし、短時間で骨も焼き尽くす大型の高熱炉で、生ゴミや他の動物の死骸と一緒に愛するペットを焼かれる光景を想像したとき、胸が痛まない飼い主さんなどいるのでしょうか?
 
はたしてそれが火葬といえるのか?
 
はっきり言います。
 
それは「火葬」ではなく「焼却」です。
 
もちろん、これは私個人の主観であります。
 
違った考えをお持ちの方もいるでしょう。
 
そうのような方に私の考えや価値観を押し付けようとも思いません。
 
ただ、私と同じ価値観を共有できる方なら「骨を残す」という事の意味合いを理解していただけると思います。
 
「骨を返してほしい」という思いは、形見を残したいという遺族の思いでもあり、それは依頼の8割を占める犬の火葬、猫の火葬に限ったことではなく、ハムスター、フェレットなどの小型哺乳類や小鳥、爬虫類であっても飼い主様にとっては同じ気持ちであります。
 
デジタルカメラ機能付きの携帯電話が普及した現在では、生前のペットの画像や動画を数多く残されている飼い主さんがほとんであります。
 
しかし、ペットそのものを感じれる形見となるとお骨だけしかありません。
 
その唯一無二の形見であるお骨を少しでも多く残すように最善の注意を払いながらの手動火葬は想像以上に繊細な仕事ではありますが、絶対に必要なことであり、この理念と方針は揺ぐことなく、プレシャスは今までと同様、この方法をを続けていくつもりです。
 
「完全個別火葬」「完全返骨」
 
これは特別なことではなく、ペットを家族と考える人にとっては、ごく当り前のことなのではないでしょうか?
 
 
 

「励ましのループ」

弊社直営のプレシャス会館内には、先立ったペットに宛てた遺族の皆様からの手紙を展示しているメッセージボードがあります。

会館にお越しいただいてセレモニーをされた方達はご火葬の待ち時間などに、このメッセージボードに歩み寄られ、同じ悲しみと痛みを経験された遺族の方たちが残されたメッセージを読まれております。

手紙の内容が今の自分自身と重なって、涙を流される人もいますが、そのことで、「この悲しみは自分だけではないんだ」と逆に勇気付けられることも少なくありません。

愛するペットを喪うということは、 ペットの種類は違えど、共通の寂しさと悲しみがあり、その悲しみ最中から送ったペットへの手紙は、時を経て、悲しみの底に沈んでいる人たちを勇気づけ、励ますことにもなっています。

そして、その人たちが同じように先立ったペットへメッセージを送り、いつの日か、そのメッセージは、今の自分と同じ悲しみを背負われた人の目に触れ、その人を悲しみからの出口へと導くきっかけになるのです。

また、これらの手紙の中から、心に残る言葉や文章を抜粋させていただき、DVDに編集してセレモニーのときに音楽と一緒にモニターに流させてもらっております。

この勇気付けのバトンはプレシャスが存在する限り途切れることはなく、皆様からいただいた「励ましのループは」永遠に繋がっていくのです。

ペットの遺骨アクセサリー

亡くなったペットの遺骨を形見としてカプセルやお財布などに入れて持っていたい。

そう思われる遺族の方は少なくはありません。
 
「ペットと、これからもずっと一緒に居たい」
「いつまでも忘れずにいたい」
 
そういった気持ちの表れからペットの遺骨の一部を肌身離さず身につけている人も大勢いらっしゃいます。
 
ペットセレモニーの仕事をしていると、そのようなお声をよく耳にしますし、実際、ペットの遺骨を細かく砕いてガラス石材と融合させたアクセサリーも多数、商品化され、弊社でも何社かの代理店をしております。
 
その中でも、もっとも人気が高いのは数珠をはじめとするブレス系のアクセサリーであり、次いでペンダント、そしてキーホルダータイプの順であります。
 
人気商品に共通しているのは、ファッションとしても違和感なく身につけられるということと、人目には遺骨だとわからないことなどがあげられます。
 
それらの商品は弊社の会館の中にも展示されており、火葬のときなどの待ち時間に購入される方もいらっしゃいます。
 
そしてお骨上げのときに、お骨の一部をごく少量を取り除き提携している製造会社に郵送し、工場で加工後、後日、遺族様の自宅に届くという流れであります。
 
お骨の量はサイズや物によって違いますが、だいたい米粒ほどの分量があれば、大抵の商品に加工が可能であります。
 
ただ、ここでひとつの疑問と不安がうまれます。
 
それは購入されたほとんどの人から質問として私たちに投げかけられるのですが、その内容とは「これは本当に遺骨が入ってるの?」「うちのペットの遺骨だと証明書のようなものがあるの?」といったものです。
 
当然ながら、我々も信用のできる業社さんだから代理店契約をしたものの、業者さんが遠方のため、加工する際に我々が立会いができるわけでもなく、そのような遺族の方たちからの、不安や疑問を完全に払拭できるような証明書をお付けできないのが現状であります。
 
弊社は取引はないのですが、一部、DNA鑑定書付きと表記された商品もありますが、それらは高額で、鑑定費用だけで商品代を上回ることになってしまい、本来の気軽に持ち歩ける形見といった観点からは外れてしまいます。
 
そこでプレシャスコーポレーションでは、それらの問題の解決策として会館内にアトリエをつくり、そこで、遺族の方立会いのもと製作できないものか?また、希望であるなら製造工程の段階で遺族の方が自らの手で加工に携わり、その日のうちに製品を完成させて持って帰ってもらえばいいのではないのか?というひとつの結論に行き着きました。
 
もちろん我々はセレモニー会社であって、アクセサリーや製造業に関しては素人であります。
 
もし実現するとなれば、特殊な機械や工具類が必要となってくるだろうし、なによりそれらの専門知識や技術をもったスタッフも必要となってくるでしょう。
 
実際、この提案がスタッフミーティングで議題に上がった今年の1月から実現に向け、計画を進めてきたのですが、頭でイメージできていても、いざ、取り掛かってみると、いろいろな問題や障害が発生し、試行錯誤の日々が続いておりました。
 
なにより遺骨をガラスと融合させるという特殊加工は想像してた以上に難しいようで、あらゆる加工業者さんや職人さんに相談したのですが、コストや技術的な問題で現実化には至りませんでした。
 
そんなとき、ネット上で、大阪芸術大学の学生さんたちがガラス工芸の個展に出展した作品を見て、その作風やクオリティの高さに目を奪われた私は、大学に電話をかけ、作品を製作した学生さんと電話でお話をする機会を設けてもらいました。
 
私は電話でガラスと遺骨を融合させた製品を作りたいという意向を伝え、現段階て製品化に向けて行き詰っていることを告げました。
 
学生さんは、「可能かどうかはやってみないとわかりませんが、一度、大学のほうで、実験してみます」と快く協力を申し出てくださり、実験用として弊社社員が飼っていたペットの遺骨の一部を学生さんたちに渡すべく、数日後、市内のホテルのロビーで待ち合わせをしました。
 
その場で私は学生さんたちに、あらためて、この話がペットを亡くした遺族の方達の声から始まった計画であることを話し、なんとしても実現したという胸の内を伝えました。
 
学生さんたちは十二分に私の気持ちを理解してくださり、力強く「やってみます」と言ってくださり、握手をしてその日の会談は終了しました。
 
そして四月になり、桜の花が満開の頃、学生さんから「上手くいきました」と画像入りのメールが届き、その画像を見た私は喜ぶと同時に、学生さんたちの若い才能と豊かな発想に敬意すら覚えました。
 
もちろん、最終的なデザイン等、製品化にはまだまだ時間がかかると思いますが、学生さんたちからの朗報は間違いなく実現に向けた大きな一歩となるでしょう。
 
そして今後、我々も学生さんから製造工程と技術を学び、遺族の方たちと一緒に製作できるような環境と設備を整えていこうと考えております。
 
下の写真は学生さんたちが送ってくださった写真です。
まだまだテスト段階なので今後、実験を進めていく中で改良と改善を重ねていかれるとのことでした。
 
いつか完成したときには、このブログで皆様に紹介させてもらいたいと思います。
 
※遺骨をそのままの状態でガラスに閉じ込めたもの
 
※遺骨を細かく砕きガラスに融合させたもの

小鳥の火葬


最近、弊社プレシャスコーポレーションに小鳥のセレモニー及び火葬のご依頼が増えております。

 

私自身、小鳥の依頼が増えていることに気付いてはいましたが、犬ちゃんや猫ちゃん等、全体のご依頼件数も増加傾向であったため、それほど気にとめておりませんでした。

 

ところが先日、セレモニー会館のほうで小鳥のセレモニーを請け負った際、火葬の待ち時間にご家族の人とお話する機会があり、ご家族の方から「プレシャスさんは小鳥の火葬でもお骨を残してくれると聞いたので」というお言葉をもらい、私は驚くと同時に、小鳥の火葬のご依頼が増えた理由を理解したのでした。

 

 

なぜ、驚いたのかというと、他社では小鳥の火葬は出来てもお骨は残らないという理由でお骨上げ及び返骨をしていないという業者がほとんどだという現実を聞いたからです。

 

当ブログ{手動による火葬にこだわる理由}でも紹介したことがありますが、確かに小鳥の骨は爬虫類同様、細く脆いため、自動火葬でやった場合、お骨は跡形もなく塵になってしまいます。

 

そこでプレシャスでは、あえて手動火葬にこだわり、鳥の代名詞ともいえるクチバシをはじめ、お骨を細部に渡って残すべく、担当者が付きっ切りで目視による手動火葬を実施しております。

 

もちろん弊社の火葬炉が自動装置がないわけではありません。

 

しかし機械のセンサーでは小鳥などの小さなペットの火葬状態を察知するのには限界があり、たとえ手間がかかっても、火力バーナーを切り、火葬炉の小窓から数分置きに状態を人間がチェックして火力の調整をしないとお骨は残りません。

 

この手動火葬は小鳥や爬虫類に限ったことではなく、犬ちゃんや猫ちゃんであっても弊社では自動火葬は一切行わず、全てのご火葬を担当者による手動によって実施させていただいております。

 

それは、たとえ、同じ種類のペットであっても、年齢や体質、食生活や生活環境によって内臓や骨の成長状態に差があることと、ペットちゃんが癌を患って亡くなった場合、患部が焼けずに残る傾向にあり、火葬を進行する段階で炎があたる位置を微調整してあげないと綺麗にお骨が残らないことを経験上で学んだからであります。

 

手動による火葬は弊社が創業以来、続けてきたことでありますが、そのことが、このような形で支持をうけている事実を知り、私は素直に嬉しく感じました。

 

でも、誤解しないでもらいたいのは、我々プレシャスコーポレーションは支持を得たいからそうしたのではなく、亡くなったペットちゃんの形見であるお骨を少しでも多くご家族に返したいという強い理念から実践していたことをご理解してもらえれば幸いでございます。

大阪 ペット葬儀・火葬に関するお問い合せはプレシャスコーポレーションまで

大阪本社 大阪府守口市菊水通3丁目7-9

ペット葬儀・火葬のご依頼はフリーダイヤル:0120-982-660



慰霊祭

今月の8日、弊社プレシャス会館にて浄土宗西向寺の泰範住職による慰霊祭を行いました。



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