スタッフブログ―スタッフの日々、感じたことを発信します。

切なき思いを託されて・・・

昨年の9月下旬の頃でした。

その日、支配人と一緒に本社から書類関係を引越したばかりの現会館に運んでいたときであります。

会館の自転車置き場にガムテープで梱包したダンボール箱が置いてあるのに私は気付きました。

 

小包かなと近づいてみて見ると、そのダンボール箱にはマジックで「プレシャスコーポレーション 野村様」と書かれていたのです。

 

私は誰かの差し入れかなと思い、ダンボール箱を持って会館に入り、ガムテームを解いて箱を開けました。

箱の中には白いタオルで包まれた状態で息絶えている痩せた茶トラの猫ちゃんが横たわっていたのです。

 

箱には他に小さな花束と腹部を冷やすための凍らしたペットボトルが入っており、猫ちゃんの肩口には封筒に入った手紙が添えてありました。

 

手紙には

「野村様 こんなことをして本当にもうしわけありません

14年一緒に暮らした猫が死んでしまいました

市役所のゴミとして燃やされるのは我慢できませんでした

なんとか火葬をしてあげたかったのですがお金がありません

本当にもうしわけないのですが なんとか野村さんの手で火葬してもらえませんでしょうか?

ぜんぜんたりませんが今あるのだけ入れときます

残りはいつか必ず払います

本当に本当にすいません」

と書いてあり、封筒の中には千円札が五枚入っていたのです。

 

私が手紙を読み終えたとき、車庫から戻った支配人が、箱の猫を見て「うわ!なんすか?」と驚いた顔で言ったので、私は手紙を支配人に見せました。

 

手紙を読んだ支配人は噛みしめるように二回うなずいた後、顔を上げ「どうするんですか?」と不安そうに訊ねたので、私は「・・・・うん。してあげんと仕方ないんちゃうかな・・・」と困惑気味に言いました。

私は「過去に僕が担当した人なんかな・・・」と独り言のように言うと、支配人が即答するように「違うと思います。面識はない人や思いますよ」と確信ありげに言ったので「なんでそう思うん?」と私が訊ねたところ、支配人は「わかりませんけど、ブログ読んでる人や思います。だって凍らしたペットボトルで冷やすのを知ってるのは野村さんのブログ読んでる人ですもん」と答えたのです。

妙に納得した私は短く「ふ~」と息を漏らしました。

 

「すぐにしますか?僕がやりますよ」と支配人が言ってくれたのですが「いや。もしかしたら、飼い主さん気が変わって取りにきはるかも知れへんし、どっちにしても今日一日は置いておこう。で、来はれへんかったら明日にでもやってあげよ」と私は返答したのです。

「そうですね・・・確かに飼い主さん、こうしたものの、気になって来はるかもしれませんね。そのときに骨になってたら悲しまれるかもしれませんよね・・・・」と自分のことのように泣きそうな顔をして言った後「どこ置いときます?」と聞いてきたので「とりあえず応接室に安置しておく」と返事し、私は冷房の利いた三階の応接室に猫ちゃんを箱ごと移すことにしたのです。

 

この日、午後から三件のセレモニーのご依頼があり、全ての仕事を終えたのは夜の11時頃でした。

私は会館のシャッターを閉めるため、玄関先に向かったのですが、何気に外に出てダンボール箱が置いてあった自転車置き場の方を見ました。

 

何か伝言らしきものがあるかもと思いながら、自転車置き場を見たのですが、何もなく、私は会館の玄関に戻りシャッターを下ろすスイッチを入れたのです。

 

電動シャッターの降りる「シャー」という金属音が夜の町に響いたそのときでありました。

自転車に乗った人影が近づいてくるのが見えたのです。

(もしかして)と思い、私は注意深く、その人影を見ていたのですが、自転車に乗った20代くらいの男性はスピードを緩めることなく会館の前を通りすぎていきました。

(なんや・・・思い過ごしか・・・)と肩を落とし、中に入ろうとしたその時、自転車の男性が一瞬だけ、こちらを振り返えり、私と目が合ったのです。

暗くてよく見えなかったのですが、その男性の目には涙が浮かんでいるように見えました。

常識では考えられないことなんですが、道路の街灯の逆光で表情が見えなかったのにも関わらず私には男性が泣いているように見えたのです。

 

私は半分ほど降りていたシャッターを止め、くぐり抜けるようにして外に出たのですが、その時、慌てて頭をシャッターに「バシャーーン」と打ちつけてしまい、一瞬、たじろぎながらも、目で男性を追いました。

しかし、その自転車の男性は、そのまま走り去り、次の角を曲がって行ってしまったのです。

 

その光景を中で見ていた支配人が笑いながら「なに一人で遊んでるんですか?綺麗な女の人でもおったんですか?」と声をかけてきたので、私は「違うわ!今、飼い主さんらしき人が自転車で前を通ったんや!ツツツ・・・痛・・・」と頭を打った痛さを八つ当たりするように言いました。

「飼い主さんて?」と支配人はニヤついたまま言ったので「ダンボールの」と三階のある応接室を指さし答えたのです。

「ああ!ほんまですか?どこですか?」と支配人も外に出て周りを見渡したので「もう行った後や・・・」と私は頭を摩りながら言ったのです。

「どんな人でした?」と支配人は興味深々に聞いてきたので「大学生風の若い兄ちゃんやった」と私は見た印象のまま答えました。

 

納得したようにうなずいた支配人は「てか、なんで飼い主さんてわかったんですか?話したんですか?」と不思議そうに訊ねたので「ううん。話してないし、その人が飼い主さんて確証はない。ないけど、たぶん間違いないと思う」と私は答えました。

「つまり・・・カンってやつですか?」とさらに支配人が聞いてきたのですが、その質問には私は答えず、会館の中に戻ったのです。

私の後を追うように中に入ってきた支配人が独り言のように「たぶん、その人でしょうね・・・野村さんの、そういうカンって当たりますもんね」と言いました。

 

そのカンが当たっていたのかは、それから五か月後にわかることとなったのです。

 

ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。

 

 

プレシャスコーポレーション

野村圭一



 

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大阪本社 大阪府守口市菊水通3丁目7-9

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