スタッフブログ―スタッフの日々、感じたことを発信します。

医師から安楽死を示唆されたとき

9月の初旬。

その日の正午過ぎ、私は、摂津市のとある犬ちゃんの訪問火葬のご依頼を請け、ご依頼様の自宅に火葬車で向かっていたときでありました。

携帯に着信があり、電話に出たところ、会館スタッフが「野村さん今どこですか?」少し慌てた声で聞いてきたので「○○の交差点付近やで。どしたん?」と私は訊ねました。

「すいません。今からすぐに会館に来れますか?」とスタッフが言ったので「今から訪問(火葬)やで?何かあったん?」と私は何事かあったのかと思い、車を道路脇に停車させて、スタッフに事情を訊ねたところ「はいわかってます。その訪問は自分が担当しますんで、野村はさんこっち(会館)に来てもらえませんか?」とスタッフは言った後「実はTさんというご依頼者の人が猫ちゃんのセレモニーで会館にお越しなられてるんですけど・・・」と事情を話し始めたのです。

 

この日、私が担当することになっていた訪問火葬の同じ時間帯に、会館で猫のお葬儀とご火葬のご依頼が入っていたことは私も知っていたのですが、どちらも初めてのご依頼者であり、特に担当者の指名もなかったことから、私は訪問火葬の担当の日でもあったので、その日は会館には寄らず、本社から直接ご依頼者宅に向かっていたのです。

 

私は「そのTさんって人がどうしたん?何かトラブルでもあったん?」と少し不安になりながらスタッフに訊ねたところ「いえ。そういうのではないんですが、実はTさんは野村さんの書いたブログを読んでうちに(プレシャスコーポレーション)ご依頼してくださったんですよ」と返答をしました。

 

有難いことに、最近はこのブログを読まれた人からのご依頼も増え、そのような人は前もって担当者に私をご指名してくださることもあるのです。

 

私は「そうなん?それで僕の担当を希望されてはるの?」とスタッフに確認をしたところ「いえ。そういうわけではないんですが」と言った後、スタッフは「実はTさん、わざわざ広島から来られてはるんですよ」と思いもよらないことを口にしたのです。

 

「えええええ!!!広島!?まじで??」と私は驚きを隠さず聞き返しました。

「はい。本当です。僕も聞いたときビックリしました。でね、Tさんも『野村さんは忙しそうだから指名とかするのも悪いかなって思いまして』って電話で指名とかされなかったんですけど、なんか申し訳なくて・・・」とスタッフは事情を説明してくれたのです。

当社ではご依頼者より、会館での葬儀、及び火葬を予約があったとき、自宅に訪問させてもらう訪問葬儀と違って住所はお訊ねいたしていません。

ご予約のお電話があった際、確認するのは飼い主さんのお名前と連絡先と来館される人数。それにペットちゃんの種類と体重だけであります。

会館葬の場合、ご依頼者さん住所確認はご予約に必要ないので、来館されてから依頼書に記載していただくまで、どこから来られるのかがわからないものなのです。

 

「わかった。すぐ戻るから、こっち(訪問火葬ご依頼者宅)向かってくれる?間に合う?」とスタッフに聞いたときには、私は車をUターンさせて会館に向かっていました。

「摂津市ですよね?大丈夫。間に合うと思います!」とスタッフの張り切った声の返事を聞いて、私は電話を切りました。

 

摂津市とプレシャス会館のある守口市の間には淀川があるので、遠くに感じるのですが、淀川を挟んで隣の町に位置することもあり、道が空いていれば15分程の距離であります。

 

私はスタッフとの電話を切った10分後には開館に到着していました。

会館に入るとセレモニーホールから支配人とTさんらしき女性の会話をする話声が聞こえました。

足早に二人に歩み寄る私に気付いた支配人が「ああ、野村が戻ってきました」と椅子に腰かけたTさんに告げ、Tさんは猫ちゃんを膝に置いた状態のまま、振り返り「どうもすいません」と頭を下げられたのです。

 

「プレシャスコーポレーションの代表の野村です」と私も挨拶をしながら深く頭を下げました。

Tさんは猫ちゃんを抱きなおしながら「なんだか無理言う形になってすいません。Tと申します」と立って自己紹介をされたのです。

「あの・・・広島から?」と私は訊ね、Tさんが返事しようとしたその前に、支配人が「Tさん朝6時に車でこっち向かってくださったんですって。一人で車を運転してきはったんですよ」と目を充血させながら答えたのです。

 

そう言った支配人の顔を見ながら(なんでセレモニーも始まってないのに半泣きになってるんやろと)・・・私は内心思ったのですが、その理由はTさんが抱いた猫ちゃんの姿を見てすぐに察しがつきました。

Tさんの愛猫。ジンベエちゃんの身体は極限までに痩せこけており、おそらく癌系の病気で亡くなったことが想像できたのです。

 

おそらく、私を待つ間、支配人はTさんからジンベエちゃんの最期の様子を聞いたのありましょう・・・

Tさんは「朝6時に出ましたけど、休憩しながら来たんで、運転してたのは4時間弱ほどです」と恐縮されながら言われたので「でも女性で4時間運転はキツかったでしょう?僕も何度か広島には車で行きましたが、かなりキツかったこと覚えてます」と私は気遣うように言いました。

「まあ。でも私、実家がこっち(関西)なんで結構慣れてるんですよ」とTさんが言われたので「そうなんですか?」と私は返事しました。

「はい。だから火葬してもらった後、実家に帰る予定なんです。お盆に帰れなかったから、そのつもりで来たんで、気にしないでください」とTさんが言われたので、私は少しだけホっとした気持ちになりました。

 

その会話の後、私はジンベエちゃんに視線を移すようにして「あの・・・猫ちゃんはお病気で?」と小さな声で訊ねました。

同じように胸に抱いたジンベエちゃんを見ながらTさんは「癌でした・・・」と言われた後、声を詰まらせるようにして「癌てわかったのは2月だったんですけど、夏ごろ、お医者さんから『もう治療のしようがない』って言われ『苦しむのを見るのがつらいなら安楽死って選択もあるんですよ』って言われて・・・それまで私、猫にも安楽死があるのを知らなくて・・・家に帰ってからパソコンでいろいろ調べたんですね。そのとき偶然、野村さんが安楽死のことを書いたブログ※({安楽死という決断をするまで・・・}{安楽死という選択はしなかったFさんからの手紙})参照。を目にして読ませてもらったんです・・・それで、もし、何かあればプレシャスさんとこに頼もうって思ってたんです・・・」と途切れ途切れになりながらも、つらい話をしてくださったのです。

そして、Tさんの隣にいた支配人が「僕も今、そこまでのお話を聞かせてもらったんです」と言い、私は無言でうなずいた後「そうだったんですか・・・あの、それで安楽死を?」とTさんに訊ねました。

Tさんは首を横に振り「いえ。結局、私にはそれ(安楽死)が出来ませんでした・・・」と言った後、大粒の涙を流されたのです・・・

 

 

ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。

 

 

プレシャスコーポレーション

野村圭一





 

大阪 ペット葬儀・火葬に関するお問い合せはプレシャスコーポレーションまで

大阪本社 大阪府守口市菊水通3丁目7-9

ペット葬儀・火葬のご依頼はフリーダイヤル:0120-982-660

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