最後の遠吠え

年初に当ブログで猫や小型犬が急激な気温の低下によって体調を崩し、そのまま息を引き取ることが多いということをお話しましたが、逆にレトリバーやなどの中型犬以上の犬にとって梅雨時期から真夏にかけての高気温の時期は1年でもっとも体調を崩す季節になります。

 

事実、今年もGWに入ってから、日本列島は季節外れの真夏日を観測する地域も記録されたように、各地で気温が急激に上昇しております。

 

地元大阪でも枚方市では4月にも関わらず最高気温が30度を超えました。

 

今年は冬が長く厳しかった分、春の訪れが遅く、また春を感じる間もなく初夏が到来したように感じます。

 

この急激な気温の上昇に伴い、弊社プレシャスコーポレーションにも中型犬と大型犬の訃報が多くよせられました。

 

小型犬に比べ、中型以上の犬は体力があるため、突然死することは少ないですが、亡くなる数日前から徐々に元気がなくなり、家族の看護をうけながら、息を引き取るケースが多く、その分、家族の方達は望みは捨てはしませんが、覚悟をした上で、その時を迎えることが多いようです。

 

寝屋川市のゴールデンレトリバーのハル君は13歳の誕生日を目前に永眠しました。

4月の中旬に体調を崩し、歩行も困難になり、大好きだった散歩にも行けなくなりました。

 

亡くなる4日前には立つこともできなくなり、ご家族も、その時が近いことを覚悟しました。

 

ハル君は、現在、関東で働いている家族の長男さんが大好きでした。

 

「ハル」と名前をつけてくれたのも長男さんでした。

 

長男さんは二年前に関東の会社に就職がきまり、ハル君と会えるのはお正月とGWとお盆だけになりましたが、帰郷したときは、毎日、欠かさずハル君と散歩をするのが楽しみでした。

 

長男さんとハル君は見えない絆で結ばれているかのように、長男さんが帰郷のため、大阪行きの新幹線に乗車する時間には数分の誤差もなく、遠吠えをしたらしく、家族の方もハル君の遠吠えを聞いて「ああ長男が新幹線に乗る時間か」と思うほど正確だったそうです。

 

ハル君の体調が思わしくないと、家族からの電話で聞いた長男さんは気が気でなかったのですが、仕事を休む訳にはいかず、GWを待つ日々が続きました。

 

その間、毎日、仕事が終わったら実家に電話をかけ、家族にハル君の無事を確認した後、受話器をハル君の傍に持っていってもらい「もうすぐ帰るからな」「頑張って待っててや」と話しかけたそうです。

 

長男さんから電話があるたび、ハル君は横たわったまま、薄っすらと目を開け、受話器から聞こえる懐かしい声に聴き入ってました。

 

そして長男さんが帰ってくる日の朝、長男さんが新幹線に乗る時間にハル君は4日ぶりにお座りの姿勢をし、遠吠えをしました。

 

その姿を見た家族は、「ハルは最後の力を振り絞って長男の帰りを待ってるんだ」と思い、一刻も早く長男さんに会わせてあげたいと思ったそうです。

 

遠吠えから約3時間後、長男さんは実家に戻り、横たわったままのハル君と対面しました。

 

正月に会ったときより痩せたハル君の姿を見た長男さんは涙を流しましたが、ハル君は横たわったままでありながら、尻尾を振って迎えてくれました。

 

長男さんが実家に着いて二時間後、ハル君は家族の見守る中、長男さんの腕の中で息を引き取りました・・・

 

決して苦しむことなく、眠るように安らかに逝ったそうです。

 

翌日、ハル君のセレモニーは弊社プレシャス会館で執り行われ、ハル君は大好きだった長男さんの写真を胸に火葬され、天に召されました。

 

セレモニーの間、長男さんは誰よりも悲しいはずなのに、涙を見せることはなく、終始笑顔で、ハル君の思い出話を私に聞かせてくれました。

 

「ハルがいなくなったら大阪に帰る喜びが減るな」と長男さんが言ったときお母さんが茶目っ気たっぷりに「そんなこと言うたらおばあちゃんがスネるよ」と軽く小突くフリをされていました。

 

ハル君の遺骨は二つの骨壷に分骨され、一つは実家に、もう一つは長男さんが関東の自宅に持って帰られることになり、お盆休みのときに一つにまとめられ、プレシャス会館の二階の納骨堂に納められることになりました。





 

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