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豆柴カイ君の遺言

13歳で永眠した大阪市の豆柴のカイ君のセレモニーの席で飼い主さんのWさんの娘さんからこんな質問を受けました。

それは「犬の言葉がわかる人を知りませんか?」というものでした。

実はこの質問。過去にも何度かいろんな人から聞かれたことがあるのですが、私は即答で「自称と、そのように名乗る人は何人か知っています」と答えます。

そして「その人、信用できますか?」と聞かれると「人間的には信用に値する人もいますが、それ(動物の言葉がわかること)が本当かどうかを確める術がないので、そういう部分は信用していません」とキッパリ答えるようにしています。

 

Wさんの娘さんは私の返答に「そうですね・・・」と肩を落としました。

私は「どうしてそのような事を訊ねられたのですか?」と訊ねたところ、娘さんは「カイが亡くなる直前、何か言いたげに鳴いていたんですよ・・・ずっと私や父の顔を見ながら、本当に何かを言いたいような感じで、鳴くというか、本当に人間の言葉を必死で話そうとしてるす感じで・・・」

娘さんはそこまで話して声を詰まらせて涙を流されました・・・

 

犬は亡くなる直前に遠吠えをするというような話をよく耳にしますが、私が過去に飼い主さんからそのようなことを聞いたことは、ほとんどありません。

むしろ、カイ君のように「話すように鳴いていた」や「じっと私の顔を見るんです」と口にする飼い主さんがほとんどであります。

 

「野村さんもわからないですよね?」と娘さんはティッシュで涙を拭いながら聞かれたので「僕ですか?もちろんわからないですよ。勝手な解釈はしょっちゅうしてますけど」と正直に話しました。

「勝手な解釈って?」と娘さんが不思議そうに私の顔を覗き込んだので、私は「例えばたくさん犬を飼ってられる家に仕事で行くとき、家にお邪魔した瞬間、いっせいに吠えられるようなことって結構あるんですけど『ここは僕の家だぞ!お前誰だ!』とか言ってるんだろうなって思ってるんです。  それで心の中で(怪しい者じゃない。葬儀屋だ( ̄△ ̄)!)とか返してるんです」こたえました。

娘さんは「あ~そういうこと^^それなら私もあります」と少し笑みを浮かべられました。

 

「でもね・・・本当に何か言ってたと思うんですよ・・・カイは元々、あんまり吠えない子だったんですけど、死ぬ少し前に10分くらい鳴き続けてて、そんなこと今まで無かったんで・・・」と娘さんは言い、思い出したように「父が途中からそのときの様子を携帯で撮ったんですけど、野村さん見ます?」と私に訊ねたのです。

「え?あるんですか動画?見たいです。是非、見せてください」と私はお願いしました。

「お父さ~ん。携帯かして~」と娘さんは奥の居間にいたお父さんを呼んだのです。

お父さんは居間から顔を出し「携帯?」と訊ねられたのですが、娘さんは「いいから貸して。カイの話してる動画を葬儀屋さんにも見てもらうねん」と急かすような口調で言いました。

「ああ・・・」と言いながらお父さんは携帯を持って祭壇の設置したリビングまで来てくださったのですが、娘さんに「これどうやって見れるか、もっかいだけ教えてくれへんか」と頬に手をあてながら照れくさそうに携帯を手渡しました。

 

「何回言ったら覚えられるの・・・あとで教えるから」と娘さんは呆れたように言いながら、お父さんの携帯を手馴れた感じで操作し「これです。野村さん。少し私が取り乱してる姿も入ってますが、それは無視して見てください」と言って携帯電話で録画したカイ君の動画を見せてくれたのです。

 

動画にはカイ君が伏せの状態のまま首を少し持ち上げるような感じで鳴き続けている姿がおさめられていました。

吠えるのでもなく、鳴くのでもなく、本当に何かを話してるような感じで数秒間、声を発しながら、時折、娘さんや携帯で撮影してるお父さんの方に視線をそっと向けるのです。

口を閉じたような状態で、声を出しているときは、目を半分だけ閉じるような感じでした。

本当にそれを文字するのは難しいのですが、あえてカイ君の声を文字にすると

(くぉうぉぅおぅぉぅぉぅぉぅぉぅ~ぉぉ~)というような感じでしす※余計わかりにくくなったらすいません。

 

声を発しては、こちらを見る。その動作を何度も繰り返しながらカイ君は最後の力を振り絞るような感じで何かを伝えたそうにしていることが、動画でも伝わってきたのです。

動画の中で娘さんは「カイ~どうしたん?痛いの?怖いの?皆おるから大丈夫やで」と泣きながらカイちゃんの腹部を撫で続けていました。

時間にして2分くらいの動画だったのですが、見終わった後、どっと汗が吹き出るくらい悲壮感が伝わってくるような動画でありました。

この撮影の2時間後、カイ君は、大きく息を吸い込むような仕草を見せた後、お父さんと娘さんに見守られながら息を引き取ったのです・・・

動画を見終わった後、何とも言えない沈黙に部屋は包まれたのですが、その沈黙を破るようにお父さんが「葬儀屋さんはどう思われました?」と私に意見を訊ねられたのです。

「・・・いや・・・」と私は返答に困ったのでありますが、お父さんは「ワシはカイが『今までありがとう』って言ってるような気がしたんやけど、こいつ(娘さんのこと)は『痛い痛い助けて~』って言ってたって言いよるんですわ」と娘さんの方を見ながら言いました。

娘さんは動画を見てその光景を思い出されたように泣いていらしたのですが、お父さんにそう言われ「だってすごい悲しい声で苦しそうにしてやったもん・・・」とうつむきながらポツリと言われました。

そして「野村さんどう思いますか?」娘さんも私に訊ねられたのです。

「いや・・・そんな大事なこと、軽々しく口にはできませんよ」と私はこたえたのですが、娘さんは「勝手な解釈で構いませんから野村さんの感想を聞かせてください」と言われたのです。

 

私は、正直、迷ったのですが、娘さんやお父さんが聞きたいのは私の個人的な意見だということだったので「もう一度、動画を見させてください」とお願いし、今度は携帯を自分の手に取って一人で見させてもらいました。

 

そして見終わった後、私は正座し直しながらお二人の方を見て「私には・・・私はお二人の意見とは違うものが伝わってきました」と言いました。

「どう思われたんですか?」と娘さんは聞かれ「遠慮せんと言ってください」とお父さんが言ってくださったので「本当に私の勝手な解釈なんですが」と前置きをし、私は自分の感想をお二人に伝えました。

私の感想を聞いたお父さんは「なるほど、言われてみたらほんまにそう見えるわ」と言ってくださり、娘さんは声を出して泣きながら「うん。そうやわ。カイはそう言ってたんや」と妙に納得されたのです。

しかし、私は「いやいやいや、これは私の勝手な解釈ですし、カイ君の生前を知ってるわけではない私の意見なんかアテになりませんよ。参考にせんとってください」と逆に困ってしまいました。

ただ、娘さんもお父さんも「なんかスッキリした」と仰ってくださったので、私はそれ以上、否定することもやめました。

 

現時点ではペット達の言葉を正確にわかる方法など、存在していません。

ですが、私はそれで良いのだと思っています。

それだけは飼い主さんとペットにしか解らない世界だと思うし、飼い主さんが純真に感じたことが正解だと思っています。

 

カイ君の動画を見て、私に伝わってきたこと。

これは本当に私の勝手な解釈でしかないのですが、それは

 

「もう少しだけみんなと一緒にいたかった・・・」

 

 

私にはカイ君が家族にそう言ってるように感じました。

 

プレシャスコーポレーション

野村圭一

 



 

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