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病室でおこった神秘的な出来事

今年のお正月に18歳で永眠した都島区の猫のふーちゃんのセレモニーのご依頼がありました。

私は飼い主さんのTさんと一緒に近くの川辺に火葬車で移動し、ふーちゃんはTさんが見守る中、大好物の食べ物と一緒に天に召されました。

 

30分後、火葬は無事に終わり、細部にわたり綺麗に残ったふーちゃんのお骨を見てTさんは涙をながしながらも「こんなに綺麗に残るんですね・・・ありがとうございました」と労いのお言葉を私にかけてくださいました。

猫で18歳というは人間に例えると80歳以上にあたり、人間同様、年を重ねる毎に骨密度が低下しているものであり、当然、密度の薄いお骨は熱に弱く、私も火葬が終わるまでは、綺麗にお骨が残るのかどうか、正直、不安でありました。

しかし、ふーちゃんのお骨は若い猫と変わらないほど、健康な状態であり、Tさんの話によると、生前のふーちゃんは瞬発力に優れ、力も強い猫ちゃんであったそうで、それが原因かは断定できませんが、ふーちゃんのお骨は年齢を感じさせないほど太く、密度の濃いものであり、熱にも崩れることなく、原型に近い状態で残ったのであります。

 

お骨あげもTさんが自ら執り行われ、お骨壷に収骨されました。

そしてTさんはふーちゃんの遺骨の入ったお骨壷を大切そうに両手で持ったまま私の方を振り返り「本当は暫くの間、お骨を自宅に置いておきたいのですが・・・このままそちらの納骨堂に持って帰ってください・・・」と寂しげに仰ったのです。

私は「それは構わないのですが、何か事情があるのですか?」と私はTさんに訊ねました。

Tさんは首筋に手をあて「実は私、病気を患っておりまして、お正月が明けたら入院するんです。手術をする予定でして・・・家を空けることになるので、遺骨を家に置いとくのも可哀想かなって・・・」と伏し目がちにポツリと仰いました。

「そうなんですか・・・わかりました。では私が責任もってお預かりさせてもらいますね」と私は両手を差し出して、ふーちゃんのお骨壷をTさんから預かったのです。

Tさんを自宅までお送りし、別れ際、Tさんはふーちゃんのお骨壷を優しく撫でながら「無事に退院できたら会いにいくからね」と声を詰まらせながら語りかけておられました。

 

Tさんと別れたその足で、プレシャス会館に向かって車を走らせた私は助手席のお骨壷を見ながら、Tさんの病状のことを考えておりました。

Tさんはお会いしたときから、ご自身が愛猫を亡くされて悲しみの中にいらっしゃるのにも関わらず、終始、私のことを気遣ってくださるようなお方であり、私はTさんから直接お聞きするまで、病気を患っていらっしゃることに気づきませんでした。

確かに、言われてみれば、Tさんは少し顔色が優れないことが見受けられたのでありますが、いちペット葬儀屋の私が踏み込んだお話をするのも不自然だと思い、そのとき、詳しい病状はお聞きすることはできませんでした。

ふーちゃんのお骨壷を私に手渡すとき、Tさんから何とも言えない覚悟のようなものが伝わっていた私は「Tさんの病状は私が思ってるよりも深刻なのかもしれない・・・」という思いに駆られ、無意識の内にふーちゃんのお骨壷を助手席から取り、膝の上に置いたのでした・・・

 

会館に着いて私は「この子、今セレモニーが終わった子やねんけど※里親扱い(当社スタッフが飼い主さんの代わりになってお骨の管理をすること)でお願いします」と支配人に伝え、手渡しました。

Tさんの希望もあって、Tさんの目線の高さに近い三段目の納骨棚に納めたあと、支配人がフードをお供えしてくれました。

支配人から「いくつだったんですかこの子?」と質問を受けたので、私はTさんのことも含め端的に説明しました。

私の説明を聞いた支配人は「そうなんや・・・」と目を潤ませていたので(どんだけ涙腺緩いんや)と内心思ったのですが、支配人の涙腺が緩いのは今始ったことではないので、私は次のセレモニーが控えていることもあり、その日はそのまま会館を後にしたのです。

 

それから一ヶ月半ほど過ぎた頃でした。

会館の支配人から「ふーちゃんの飼い主さんが会館にお見えですよ」と電話がありました。

私は京都に向かっていたのですが、支配人の報告をうけ、急遽、引き返し会館に向かいました。

会館ではTさんが私を待っていてくださっており「野村さん。その節はお世話になりました」と笑顔で迎えてくださったのです。

私も元気そうなTさんの姿に立場を忘れ「Tさん!お久しぶりです!」と大きな声で挨拶をしてしまいました。

Tさんは少しだけ目を潤ませ「先ほど支配人さんに納骨堂を案内してもらったんですけど、御供え物もしてくださって、綺麗にしてくださって・・・野村さん本当にありがとうございます」と深く頭を下げてくださいました。

「いえ。それは全部支配人がやってくれたんですよ」と私は謙遜しながら言いました。

それを聞いたTさんはあらためて支配人の方に向きなおし「そうだったんですか。本当にありがとうございました」と支配人にもお礼の言葉をかけてくださいました。

「あの・・・ところでTさん。手術の方は・・・?」と私は静かな口調でTさんに術後経過を訊ねました。

Tさんは黙って頷き、一呼吸置いてから「それがですね・・・とても不思議なことんですけど・・・」と病院で起こった不思議で神秘的なお話をしてくださいました。

 

それは手術を翌日に控えた病室での出来事だったそうです。

Tさんは喉の患部の切除手術を翌日に控え、不安な気持ちを抱えながら病室のベッドで眠りに就こうとしたときでした。

静かな病室でうとうとしてきたときでありました。胸元から首にかけて懐かしい温かみと重みを感じたのです。

慣れていない病院の布団と患部のせいかなと、寝たままの姿勢で胸元を見たTさんは我が目を疑いました。

なんとそこには亡くなったふーちゃんが座っていたのです。

驚いたTさんはガバっと布団を払いながら上半身を起こし「ふーちゃん?」と呼びかけました。

その拍子にふーちゃんはTさんのお腹まですり落ちたのですが、ふーちゃんはTさんの顔を見上げながら、ゆっくりと透けていき、そのまま消えてしまったそうです。

「絶対夢じゃない。間違いなくふーちゃんだった。ふーちゃんが会いに来てくれたんだ」とTさんはたった今、目の前で起きた神秘的な出来事に気が動転しながらも、言葉では表現できないような感動を覚え、その夜、眠ることができなかったそうです。

眠れぬ夜を過ごしたTさんは翌朝、手術前の最後の検査をするために主治医の診断をうけました。

そこで主治医から思いもしないことを告げられたのです。

医師はTさんのレントゲン写真を見ながら喉を触り「患部が消えていまね・・・いったん手術はせずに様子を見ましょう」と告げたのでした。

「え?それってどういうことですか?」とTさんは納得できないように医師に訊ねました。

医師の話によると、自然治癒の類で、稀にこのようなことがあるのですが、極めて珍しいことであり、Tさんの喉の患部は小さく、というより、跡形も無く消えていると言うのです。

 

狐につままれたような感覚になったTさんは自分の病室に戻り、暫し呆然としていました。

そしてベットを見ながら昨夜の出来事を思い出し「ふーちゃんだ・・・ふーちゃんが私の病気を持っていってくれたんだ・・・」と思った瞬間、涙が溢れてきたそうです・・・

 

その話をしてくれたTさんは私と支配人に向かい「馬鹿な夢物語と思ってくださってもいいのですが、本当の話なんです」と真剣な面持ちで仰いました。

「いえ。私も支配人も信じます。このような仕事をしていると、常識では計り知れないような出来事にも数多く遭遇してきましたし、事実、この会館でも頻繁に不思議な現象がおこるんですよ」と私は会館で起こる不思議な現象や、つい最近、このブログでも紹介した{旅立つペットからの贈り物}に纏わるお話をTさんにしました。

Tさんは目を輝かせながら私の話を聞いてくださり「本当に奇跡ってあるんですね」と満たされたような表情を浮かべられました。

 

その後、最寄の駅までTさんをお送りさせてもらった私に「体が万全に回復したらプレシャスさんで一緒に働いてみたくなりました」とTさんは言ってくださり「はい。とりあえず今は体調を整えてくださいね。それがふーちゃんの願いでもあると思います」と私も返事しました。

Tさんた別れ、京都に向かう車中、私はとても清らかな空気に包まれたような感覚に浸り、あらためてふーちゃんの冥福を祈りました。

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