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愛と追悼の時間

沈んだ声の女性から「今からそちらに行きたいのですが」と、お電話でメモリアルグッズの作製の予約があったのは昨年の秋口でありました。

その日は、たまたま別のメモリアルグッズ作成者が来館されていて、製作スタッフも会館にいたので、2時間後に来館してもらうことになったのですが、ご予約くださったのはAさんという20代の女性でありました。

Aさんは同じく20代の旦那さんとお二人で来館され、Aさんの胸には小さなお骨壷が抱かれており、旦那さんの手には小さなティッシュに包まれた微量の遺骨が握られておりました。

 

ご夫婦は私の目から見ても、かなり悲痛な面持ちであり、声をかけるのも躊躇うほど沈んだ心境であることが伺えました。

私は製作スタッフと一緒に、メモリアルグッズの製作過程の説明をし、タイプとサイズとカラーをご夫婦にお決めいただきました。

そして、製作する段階になったとき、Aさんが小さな声で「この遺骨は私達の子供の遺骨なんです。先ほど、飯盛さんで火葬してきたんです・・・」と私に告げたのでありました。

Aさんが口にした「飯盛さん」とは飯盛霊園さんのことで、飯盛霊園とは大阪府守口市、門真市、大東市及び四條畷市が組織運営する特別地方公共団体のことで、地元では知らない人がいないほど有名な霊園であり、その全容は霊園と一言で表現できるものではなく、お墓はもちろんのこと、広大な敷地の中はセレモニー施設や斎場も完備されており、公園や日本庭園やアスレチック広場まである市民の憩いの場としての顔も持っています。

まだお若いAさん夫婦のお子様ということは、かなり幼いお子様であることが想像できましたが、詳しいお話をお聞きできるような状態ではないと私は判断したので「そうでありましたか・・・」とだけAさんに優しい口調でお答えしました。

その後、Aさんご夫婦はお揃いのブレスを1つずつ作製し、完成後、すぐに手首につけられて、お互いのブレスを見せ合っていました。

そしてAさんが遺骨が融合されたメインストーンを優しく人差し指で撫でながら「これからもずっと一緒にいれるね・・・」と寂しそうに笑いながら、ぽつりとそう言って帰っていかれました。

実は遺骨のメモリアルグッズは、飼い主さんがペットを偲んで自分自身が作製することを目的に始めたものであるのですが、稀にAさん夫婦同様、人間の遺骨を持参されて来館される方もいらっしゃるのです。

遺骨の主がペットか人間かが違うということ以外、亡き者を偲びながら自分の手で作製するということは同じであると私は判断しており、法的にも問題がないと確認できたので、ご要望があれば、人間の遺骨であってもお請けするようにしています。

そして、Aさん夫婦が作製された翌週のことでありました。同じく飯盛霊園でお母様をお見送りされた50代の男性のBさんが、同じように遺骨のメモリアルグッズの作製の予約の電話があったのです。

Aさん同様、飯盛霊園の斎場からお電話を下さったようでありました。

ただ、その日は予約が詰まっていたこともあって、翌日に来館されて作製することになったのですが、私はそのBさんに「当社のメモリアルグッズのことは、どのような経緯でお知りになられたのですか?」と訊ねました。

Bさんは「母の遺骨を身につけれる物がほしくて、何か良いのがないのか探していたんですよ。そしたら親戚にプレシャスさんのメモリアルグッズのこと知ってる人間がいて、ここから(飯盛霊園)車で10分くらいの所にあるって教えてもらったんです。ただペット専門の会社やから一度、確認したほうがいいと言われて電話したんですよ」と経緯を説明してくれました。

確かに飯盛霊園さんからプレシャス会館までは車で10分ほどの距離であるのですが、当社はペット葬儀社、飯盛霊園さんは人間の霊園であるので、葬儀という大きな枠で考えたときに全く関連は無いとは言えないものの、違う分野であるので、今まで何の取引もありませんでした。

BさんもAさん夫婦同様、メモリアルブレスレットの完成後、すぐに手首につけられて「おかん。これからはちゃんと頑張るから見守っといてな」と出来たばかりのブレスに話しかけられておられました。

Bさんは、とても満足気に私に「どうもありがとうございます」と頭を下げて言ってくださり、会館を後にされました。

私はペット葬儀屋という立場から、メモリアルグッズの作製についても、当然のようにペットオンリーで考えていたのですが、このようなことが続いたこともあり、一度、飯盛霊園さんに足を運ぶことにしたのです。

私は霊園の正門をくぐり、車で10分ほどかけて園内の山道を登り、山頂の斎場の遺族待合室を見学させてもらいました。

待合室はホテルのロビーを思わせるほど広く落ち着いた雰囲気で、山側の壁は全てガラス張りの窓になっており、その大きな窓から見下ろす山肌の景色は壮大なものでありました。

Aさん夫婦もBさんも、この待合室から当社にお電話を下さったと言っておられたのですが、そう思って、景色を眺めていると、なぜか少しセンチな気持ちなってしまい、その日、私は見学をしただけで、飯盛霊園を後にしたのでした・・・

翌日、飯盛霊園の総務の方に私は電話でアポをとりました。

私は電話で簡単に用件をお伝えし、Aさん夫婦やBさんのことをふまえた上で、電話するに至るまでの経緯を簡単に担当者にお話させてもらったのです。

「とりあえず、一度、お会いしてお話を聞きたいので、ご都合が良いときにこちらに来てくださいませんか?」と担当者から言われ、後日、私は支配人と飯盛霊園さんを訪問したのでした。

訪問したものの、私は少し不安な気持ちでありました。

それは飯盛霊園さんが原則、人間専門の霊園施設であり、ペット関連の施設は存在しないという事実を知っていたからであります。

今回の訪問はペットと関係は無いにせよ、ペット葬儀屋の人間が運営しているメモリアルグッズの案内をすること自体がタブーにあたるのかも知れないと内心は穏やかではありませんでした。

そんな私とは裏腹に隣で「うっひょ~広い霊園ですね~」と観光気分で飯盛霊園さんの巨大さに感心している支配人を横目に私は霊園管理事務所の扉を開けたのでした。

ところが、そんな心配は担当者のNさんの笑顔と「とても良いメモリアルグッズですね」と言ってくれた一言で吹き飛びました。

当社のオリジナルである遺骨メモリアルグッズが新たな扉を開いてくれたのであります。

その日、私達はNさんの案内のもと、私が前回、単身で訪れた斎場の待合室に通され、メモリアルグッズのパンフレットを設置する場所を決めさせてもらいました。

 

そして今年の正月から飯盛霊園さんの斎場の待合室の出入口の正面に当社のメモリアルグッズを紹介するパンフレットが設置される運びになりました。

これを機に人間の遺骨のメモリアルグッズ専門ホームページも大急ぎで製作中であります。

愛する者を偲んで自ら製作するメモリアルグッズはそれがペットであっても人間であっても何ら変わりないものであり「これからも一緒にいたい」「そして見守っていてほしい」と共通する想いは同じであるということを今回の件で私自身もあらためて認識させられました。

 

先立った者を想い偲びながら自らの手でメモリアルグッズを作る時間は

愛と追悼の時間でもあり、その人にとってはどんなに高価な宝石よりも

特別な形見となるでしょう

 

そして、その想いを受け取った者たちはいつもそこから
その人を見守っているのかもしれませんね
 

※メモリアルグッズ案内ページ

http://www.precious-corporation.com/service/goods.html

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