スタッフブログ―スタッフの日々、感じたことを発信します。

亡くなったペットが飼い主さんと過ごす満たされた時間とは

ペットが亡くなって我々のような葬儀会社に連絡をする間、ほとんどの方は自宅で数日間、安置されます。

夏場は気温が高いこともあり、お亡くなりになった当日に葬儀と火葬の依頼をされる方もいますが、当社の統計によると、飼い主さんが亡くなったペットを安置されておくお時間は平均して夏場で1日~2日。冬場で2日~3日であります。

安置の時間はペットと飼い主さん家族。または生前に交流があった飼い主さんの知人やご近所さんとの最後の触れ合いの時間でもあり、たとえ呼吸をしていなくても生前と変わらない姿の見納めでもあるので、ほとんどの飼い主さんは風通しの良い場所などにペットを移動し、氷や保冷剤等を利用して状態を保てるように施してあげ、綺麗な状態を保ちながら旅立ちの準備に備えるようにされております。

※それら安置の方法は当社のHPの「ペットが亡くなった際」にも詳しく掲載させてもらっておりますので参考にして下さい。http://www.precious-corporation.com/service/

 

 

それと亡くなったペットを綺麗に保つ方法として弊社プレシャスコーポレーショに問合わせあった際に上記の具体的な処置以外に必ずお伝えすることがあります。

それは「生前と同じようにペットに話しかけてあげてください。そしていつもと変わりなく優しく体を撫でてあげてください」ということです。

もちろん、それらの行動でペットの状態が保てるという科学的な根拠は存在しません。

しかし、私達は毎日のようにペットの葬儀や火葬のご依頼を請け、数え切れないほど、旅立ったペット達に目にし、触れて参りましたが、亡くなってからも家族の方達が生前と変わりなく優しく接してあげたペット達は毛並も艶があり、表情も安らかで本当に眠ってるようにしか見えないほど、生気に満ち溢れているのであります。

 

また、これらの話しは、過去にペットを亡くされた経験がおありの方ならきっとご理解できる話だと思っております。

 

 

N市のKさんにとって、ペットに先立たれたのは初めての経験でありました。

Kさんの愛猫のちゃるちゃんが亡くなったとき、現実を受け入れられず、何をすればいいのかさえわからず3日間が過ぎました。

そんなKさんを見かねたお母さんは地域の焼却場に持ち込むことを薦めました。

もちろんお母さんにとってもペットを喪ったことは初めての経験であり、そこで、ちゃるちゃんがどのような処置をされるのかは認識しておりませんでした。

Kさんはちゃるちゃんを腕で抱き、焼却場を尋ねました。

そこで役場の人に聞かされたのは「生ゴミと一緒に焼却処分します」という悲しい現実でした。

「遺骨を拾わせてほしい」という要望も「高熱で焼くので、ほとんど骨は残りませんし、そのような(骨を返す)事も規則でできません」と受け入れられませんでした。

涙を流しながら立ち竦むKさんに役場の人が「どうしてもゴミと一緒に焼けれるのが嫌なら火葬場に行けばいいんじゃないですか」と教えてくれたのは市営の斎場でありました。

Kさんは言われたまま、今度は斎場に向かいました。

斎場ではゴミと一緒に焼かれることはありませんでしたが、立会いもできず遺骨は返してくれないということでありました。

斎場の受付の人が「で、どうされますか?」と尋ねましたがKさんは「もう一度考えさせてください」と言い残し斎場を後にしました。

誰でも初めてペットを飼うときに亡くなってからのことを考えて飼う人なんていません。

初めてのペットロスはどんな人であっても戸惑いと悲しみ以外の何物でもないのであります。

Kさんとて、それは同じでありました。

 

Kさんは、一度、自宅に戻ることに決め、歩きながら、ふと腕の中のちゃるちゃんを見ました。

ちゃるちゃんの安らかな顔を見たKさんの目からは涙が溢れ、止めることができませんでした・・・

 

Kさんは自宅に戻りお母さんに役場と斎場の出来事を話しました。

お母さんも「それはあんまりだわ・・・」と嘆き、Kさんとお母さんはペットを飼っている親戚に相談することにしました。

弊社プレシャスコーポレーションをKさんに紹介してくれたのはお母さんの親戚のお姉さんでありました。

翌日、電話で「立会いできますか?」「骨は返してくれるのですか?」とKさんからお電話でお問合わせがあり、全てそのような形式でのセレモニーを前提にしているのが当社の理念でもあるとお伝えし、その日にちゃるちゃんのお葬儀とご火葬を請け負うことになりました。

担当することになった私は指定のお時間にKさんの自宅前に着き、お電話で到着を告げました。

玄関で挨拶を交わし、Kさんとお母さんとKさんの叔父にあたる親族の方が出迎えてくださり、ちゃるちゃんが安置されてる二階の部屋に案内されました。

安置されていたちゃるちゃんを最初見たとき私は驚きました。

ちゃるちゃんは亡くなってから4日経過しているとKさんから聞かされていたのですが、部屋で安置されていたちゃるちゃんは生気に満ち溢れ、とても四日前に亡くなったようには見えなかったからです。

私はKさんにお許しをもらい、ちゃるちゃんの顔と体にも触れさせてもらいましたが、死後硬直もほとんどなく、お腹の部分は弾力感さえあったのです。

私は失礼なのを承知で「あの・・・本当にお亡くなりになったのは4日前なのですか?」と尋ねました。

Kさんは「はい・・・そうですが・・・なぜですか?」と困惑気味に答えました。

私は「気を悪くされたならすいません。私は仕事柄、毎日のようにお亡くなりになったペットを見るのですが、ちゃるちゃんはどう見ても死後1日くらいしか経過したようにしか見えなくて・・・」と正直に言いました。

先にも述べたようにKさんにとってもお母さんにとってもペットを亡くしたのが初めてのことだったので、私の言ってることが理解できないのも無理はなく「そうなんですか?初めての経験なので、よくわからないんですけど、普通ならもっと状態は悪くなるものなんですか?」と逆に質問をされました。

「そうですね。今の時期、暦では秋になりますが、ここ数日は気温的にも夏ですよね。ある意味、一番状態の悪化が進むのが早い時期でもあるんです。ところが、ちゃるちゃんはとても四日も経過したようには見えなかったもので」と私は言いました。

私は「Kさん。ちゃるちゃんが亡くなってからも普段と同じようにしてちゃるちゃんと過ごしていたんじゃないですか?」と聞きました。

Kさんは私の意外な問いかけに「・・・はい・・・話しかけたり・・・抱っこもしてあげましたし、眠るときもずっと一緒に添い寝していました・・・なぜわかったんですか?」と少し戸惑いを隠せないように言いました。

「何の根拠もない話ではありますが」と私は前置きをし「私達のような仕事をしていると、ペットが亡くなってから飼い主さんとどのようにして過ごしたかわかるんです。つまり、Kさんのように生前と変わりなく、優しく接してあげたペットは呼吸をしていたかのように綺麗な状態を保てるんです」と私は伝えました。

私の言葉を聞いてKさんとお母さんは目を潤ませ、「そうなんですか・・・」とつぶやき、もう一度、祭壇のちゃるちゃんの元に行き顔と体を優しく撫でておられました・・・

 

お焼香の儀が終わり、ちゃるちゃんは長年過ごした自宅の前で火葬車によって天に召されました。

ご火葬が無事に終わり、お骨あげも自宅でKさんが細部に渡って優しく拾骨し、ちゃるちゃんの遺骨はKさんの手に戻りました。

役場や斎場でペット火葬の悲しい実情を知ったKさんは、業界の不信感からか、最初、私にも、あまり感情を出さずに接しておられたのですが、すべてのセレモニーが終わり、帰り際、私を呼びとめ「ほんとうにありがとうございました。お願いして本当によかったです」と深く長く頭を下げて仰ってくださいました。

「とんでもございません」と恐縮する私の言葉に頭を上げられたKさんの顔からは涙は消え、晴れやかな笑顔だけが残っていました。

この笑顔は飼い主としての責任を全うした思いからくる満たされた心の表れであり、私は飼い主さんたちのこのような表情を見たときにいつも思うことがあります。

 

それは「飼い主さんたちのこの表情が見たいからこの仕事をしているのかもしれない・・・」

ということであります。

コメント:0

コメントフォーム
Remember personal info

トラックバック:0

このエントリーのトラックバックURL
http://www.precious-corporation.com/blog/archives/1965/trackback
Listed below are links to weblogs that reference
亡くなったペットが飼い主さんと過ごす満たされた時間とは from スタッフブログ|ペットの訪問火葬のプレシャスコーポレーション

Home > 未分類 > 亡くなったペットが飼い主さんと過ごす満たされた時間とは

  • 亡くなったペットの遺骨で作るメモリアルグッズ
  • 永代供養
  • ペット火葬について日々のスタッフブログ
  • ペットロス 愛するペットの死を乗り越えるために
  • 訪問可能エリア 大阪・京都・兵庫・滋賀・和歌山・奈良 その近辺のエリアに関してもお気軽にお問い合わせください。

ページトップへ