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「悪夢の瞬間」突然奪われた命を前にしたとき 4

Rさんは、涙で赤くなった目で私を見上げ「でも、夜に会館で葬式するって場所はどこなんですか?」と訊ねられました。

 

私は「会館は163沿いにあって、ここから歩いても10分程の場所です」と答えると、Rさんは「そこで葬式もしてもらえるんですか?」と、さらに訊ねられたのです。

 

私はその場で、簡単な葬儀の流れを説明したのですが、どうやらRさんは会館で葬儀ができるということをご存知なかったというか、当社は訪問火葬専門の会社だと思われていたようでありました。

 

最初にHさんからお電話をいただいたときに、Hさんには説明はさせてもらったのではありますが、24時間体勢であることを、ちゃんとお伝えできていなかった私の説明不足もあり、おそらくHさんは自宅の立地的に自宅火葬は厳しく、かといって、家族全員が仕事のため昼間、Cちゃんを会館連れていくこともできないので、朝に一任火葬をご依頼するのが良いと判断され、ご家族にもそのようにお伝えされたのだと思います。

 

それともう一つ。

 

おそらくHさんの頭の中には、不慮の事故で急死したCちゃんの死に大きなショックを受けた娘さんのことが何より気がかりで、休日が終わるこのタイミングで、その悲しみを断ち切らせる意味でも、そのようなご依頼されたかも知れない・・・私はその時、そのように感じたのです。

 

しかし、それは良い判断ではなく、むしろ、逆効果になってしまうこともあります。

 

やはり、悲しみが深ければ深いほど、気持ちの区切りは自分でつけないといけないものであり、このときの娘さんの姿を見たHさんも、きっとそのことを瞬時に理解され、私の提案を即座に受け入れられたのだと思います。

 

私の説明を聞いたRさんは「てことは、夜に私達がそっち行くまでCはこのまま置いていてもらえるんですよね?」と、念を押すようにして訊ねられたので、私は「はい。当社が責任を持って安置させていただきます。そして皆さんが来られたとき、もう一度、ちゃんとお別れをして、その後、火葬という流れになります」と私は伝えました。

 

そのとき、後方に居た奥さんのさらに後ろに居たHさんが「すまんな・・・お父さんもようわかってへんかったんや。さっきちゃんと説明聞いたらそういうの(会館葬)もできるみたいやから、そうしてもらおう」と優しげな声でそう言われたのです。

 

Rさんはうなずき、手の平で目元を拭いながら、少し平静さを取り戻した声で「じゃあCのことよろしくお願いします」と、言って立ち上がり、私にCちゃんを差し出すようにして手渡してくださったのです。

 

私は棺を開け、Rさんはそこに優しくCちゃんを寝かせられました。

 

自分の手からCちゃんが離れたとき、Rさんは、唇を噛みしめるようにして再び涙を流されたのですが、表情はしっかりとしたものであり、おそらく心の中で(夜にまた会えるから)と自分に言い聞かせておられたのかも知れません。

 

棺に納まったCちゃんの顔を名残惜しそうに撫で続けるRさんにお母さんが「あんた、そろそろ時間も考えんとあかんで」と小さな声で言い、Rさんも「うん・・・わかった・・・」と返事をされ、手を離されたのです。

 

その後、ご家族全員が帰宅されるのが20時頃だと確認し、葬儀は21時に執り行うことが決まりました。

 

「では、夜にお待ちしています」と私はご家族に告げた後、棺を手に、自宅前で、今一度、Hさん家族に頭を下げた私は、皆さんが見送る中、車に向かったのです。

 

棺を車に乗せ、会館に向かう車中、私はふとCちゃんのことを考えていました。

 

Hさんの話によると、Cちゃんは車にはねられたということであったのですが、Cちゃんは目立った外傷はなく、どのような状況下でどのような事故であったのかが気になったのです。

 

おそらく家族の誰かが、その瞬間を見られたはずなのですが、もしそれがRさんであるなら、そのショックの大きさや悲しみの深さは当然のことであり、憔悴するのも無理はありません。

 

ペットが自分の目の前で事故に遭う・・・

 

これだけは経験した人にしかわからない悪夢のような出来事であり、私も幼き頃にその悪夢を経験した一人でありました・・・

 

そんなことを考えながら自分の中で眠る記憶を呼び起こしてしまった私は複雑な思いを胸に感じたまま会館に車を走らせたのです。

 

 

ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。

 

 

プレシャスコーポレーション

野村圭一

 

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