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「お骨を目にするということ」心に沁みるお言葉 6

火葬の間、私はYさんから生前の愛猫ちゃんのお話を中心にいろいろなお話を聞かせてもらいました。

 

Yさんの語り口は穏やかで優しく、私はただ、相槌をうちながら静かに話を聞いていました。

 

40分後、火葬は無事に終わり、私がYさんにそのことを告げると、Yさんは「そうですか」と寂しげな笑顔を浮かべて視線を落とされたのです。

 

私が火葬炉からお骨を取り出し、収骨場に運び込む際もYさんは視線を外すように顔を下に向けておられました。

 

そんなYさんの姿に少し、気が引けたのでありますが、私は静かに歩み寄りながら「お骨上げの準備ができました」と小さな声で声をかけたのですが、Yさんは「はい・・・」とお返事をされたものの、一向にソファーから立ちあがる気配を見せなかったのです。

 

お骨になってしまった愛猫ちゃんの姿を見るのがつらく、少し抵抗があるのかもしれないと感じた私は、暫しの間、その場でYさんが立たれるのを待ちました。

 

しかし、Yさんはハンカチで口元を隠すようにしながら、私の顔を見て「ごめんなさい。また無理言うようなんですけど、代わりに骨拾ってもらえませんか?」と言われたのです。

 

「はい・・・それは構いませんが・・・」と私が口籠って返事するとYさんは「なんや骨見ると死んでしまったと思い知らされるような気がしてね・・・悪いんですけど代わりにやってもらえますか?」と言われたのです。

 

Yさんのお気持ちを察した私は「はい。わかりました。そうさせてもらいます。」と返事をした後「では、お骨上げが済みましたら声をかけますので、そこでお待ちください」と告げ、私は一人で収骨場に入りました。

 

愛猫ちゃんのお骨は大変状態が良く、綺麗なものであったので、Yさんにお見せできないことは残念ではあったのですが、それ以上にYさんのお気持ちを考えると、見せないほうが良いかもしれないという思いのほうが強く私の胸にありました。

 

収骨場は待合室のすぐ隣にあり、仕切りもないので、待合室から見ようと思えば見える位置にあります。

 

ですので、私はYさんのお気持ちを考慮して自分の背中で愛猫ちゃんのお骨が見えない位置に立ち、お骨上げをすることにしたのです。

 

5分ほどで、お骨上げは無事に終わり、お骨をお骨壺に収めた私は、それを両手で持ち、待合室のYさんのもとに戻りました。

 

そして「無事に終わりました」と静かに声をかけたのです。

 

Yさんは顔を上げ私が両手に抱いたお骨壺を見て「ああ・・・小さくなっちゃったね・・・」と溜め息を漏らされるように言った後「本当にごめんなさいね・・・お骨まで拾わせちゃって」と頭を下げて言われました。

 

「いえ。とんでもございません」と私も頭を下げて返事すると、Yさんはバックから財布を出され清算を済まされたのです。

 

私が領収書とお釣りを持って戻るとYさんはお骨壺を大切そうに抱きながら出口付近に立って待っておられました。

 

Yさんは「この子も軽くなったし、帰りは歩いて帰ります」と笑顔で言われたのですが、「バックもありますし、両手が塞がった状態だと危ないですから車で送りますよ」と私は言いました。

 

Yさんは「この年になっても両手塞がったまま歩くこともあります。あんまし年寄り扱いしないでください」と茶目っ気ぽく笑顔で言われたので私は「いえ、そういうつもりは・・・」と戸惑いながら返事すると、Yさんは笑いながら「それにここからでしたら車やと、ぐる~と遠回りせんとあかんでしょ。余計遅くなりますやん」と、もっともな事を言われたのです。

 

「まあ、確かにそうですけど・・・」と私は言ったものの、何となく、Yさんと会館で別れるのに妙な抵抗感のようなものを感じていました。

 

いつもなら、会館前で葬儀を終えられた飼い主さんをお見送りするのが通常なことではあるのですが、このときは、何かYさんが家まで帰られるのを見届けたいというか、一人でお骨を抱いて歩いて帰られるYさんの姿を見たくないというのか、私はそのような複雑な心境になっていたのです。

 

 

ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。

 

 

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野村圭一

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