道しるべ

前日、このブログで家族葬の推奨を日々の活動で実施していることを書かせてもらいました。
 
その活動は、あくまでも亡くなったペットちゃんたちの立場の観点から考え、始めたものであったのですが、いざ家族葬を実施してみると、悲しみに暮れる飼い主さんたち遺族にとっても、家族葬がその悲しみの出口を見出すきっかけになることを立会人として感じることがあります。
 
その、きっかけとは「けじめ」と「区切り」であります。
 
 
弊社協賛のお寺さんから守口市のネコのミルちゃんの弔報を受け、ミルちゃんのご家族様にお電話をかけたのは肌寒い朝でした。
 
前日のブログで書いたとおり、電話口に出られたの飼い主さん宅の奥様はミルちゃんが亡くなられたこともあり、多少の混乱と気持ちが沈んでいたせいもあって、弊社のセレモニー内容の説明が明確に伝わらず、ただ、「個別で火葬してあげたい」そして「お骨にして返してください」という切なる思いだけを私にお伝えくださいました。
 
翌日、指定されたお時間の少し前に到着した私を、飼い主様は玄関でご夫婦揃って対応してくださいました。
 
そのとき、旦那様のほうから「娘がこちらに向かっております。火葬される前に、もう一度、ミルの姿を見届けたいと言ってるんです。少し待ってもらえますか?」と言われました。
 
奥様に比べ比較的、気丈な面持ちだった旦那様の話を伺った私はあらためて
「娘さんが来られるなら、なおさら家族葬をしてあげてはどうですか?」
と家族葬のお話をしました。
 
悲しみの日から一夜明けたこともあり、弊社のセレモニー内容をご理解くださった飼い主様ご家族は、急遽、家族葬を執り行うことにされました。
 
本社から近いこともあり、急いでセレモニーに必要な祭壇等をとりに帰り、再び飼い主様宅に向いました。
 
私が到着したとき、娘さんたちも揃っておられ、奥座敷に設けられた生花で飾られたお手製のお棺の中で、横たわるミルちゃんを撫でておられました。
 
私たちは祭壇、線香、ろうそく、ご焼香を設置し、プレイヤーでお経を流し、準備を整えました。
 
神様のもとへ旅立つための旅装束をミルちゃんに施してあげた後、祭壇に運びました。
迷わず神様のもとに行けるように旦那様にミルちゃんの左手に数珠を巻いてもらい、家族葬を執り行いました。
 
旦那様、奥様、娘様の順にご焼香を済ませ、それぞれがご焼香の後、「ちゃんといい所に行くんやで」「ミルちゃんもっかい戻っておいで」「本当にありがとう」とそれぞれの想いをミルちゃんに伝え、ミルちゃんのお顔やお腹を撫で家族全員がミルちゃんの手を両手で握っておられました。
 
ご家族の皆様のご焼香の後、私共もご焼香をさせてもらい、ご家族がしたように私自身もミルちゃんの手に触れさせてもらいました。
 
ミルちゃんの手には、ご家族の手の温もりが残っており、それがミルちゃん自身の体温のように私には感じました。
 
私は霊魂とかの、たぐいのものを見たことはありませんが、このような仕事をしていると、目には見えなくとも魂の存在を感じることがあります。
 
ミルちゃんの手に触れたときもミルちゃんの意識の塊のようなものを感じることができました。
 
それは言葉で説明ができるものではありませんが、きっとご家族の皆様も私以上にミルちゃんの存在を感じていたと思います。
 
家族葬のセレモニーは、見方を変えたら、ペットの死から少しは平静を取り戻された遺族の皆様に、あらためて、もう一度、悲しみに向き合わすという残酷な儀式のように写るかもしれません。
 
でも私は、残された家族にとって、日常の生活を取り戻す上で、それをも大事な事だと思っております。
 
家族葬を終え、火葬とお骨あげを無事に済ませ、2時間後、ミルちゃんのお骨は家族のものへ返されました。
 
骨壷におさめられたミルちゃんを抱いた家族の顔は悲しみの中にも安堵感のようなものが漂っておられたことを担当スタッフから聞き、それは、飼い主として、家族として、やれることはやりきった感ともいうべきか、最後まで見届け、責任をまっとうしたという感情の表れだと私は思いました。
 
そして、これこそが私が文頭で言った「けじめ」や「区切り」であり、先立ったペットちゃんが家族に残した、新たに進むべき「道しるべ」になるのではないでしょうか・・・
 
 
 
 

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