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「心の区切り」いつまでもそばにいたい・・・4

電話に出た私に「すいませんYです」と、Yさんは、先ほど会館前で別れたときとは比べものにならないほど、ハキハキとした口調で話しだされました。

 

名前を名乗られた後、Yさんは「あの、もう火葬を始められてますか?」と慌てたように訊ねられたので「いえ。まだですが」と私は答えたのです。

 

「はあ・・・」と安堵したような溜め息をもらしたYさんは「あの・・・すぐそっちに戻りますんでちょっとそのまま待っていてもらいませんか?」と言われたので、私は「わかりました」と返事をしました。

 

電話を切った私はすぐにスタッフの顔を見ました。スタッフは電話のやりとりから事情を察したのか「飼い主さん戻って来られるんですか?」と少し嬉しそうな表情を浮かべ言ったので、私は「うん。すぐに来はるって」と返事をし、そのまま会館前に向かったのです。

 

そんな私にスタッフは「猫ちゃんはここ(祭壇)に?」と聞いたので「うん。どういう事情なんかはまだわからんからそのままでいいわ、とりあえず会館前で待つから猫ちゃんと一緒に居てあげて」と告げました。

 

私が会館前に出てすぐ、自転車で来られるYさんの姿が見えました。

 

そして到着してすぐ「あの○○は(愛猫ちゃんの名前)?」と訊ねられたので「いま、火葬前のお焼香をあげさせてもらった後なので祭壇に安置させてもらっています」と返答した後「どうされたんですか?」と私がお訊するとYさんは口元を押えながら「すいません・・・やっぱりちゃんと傍に居て(お見送をり)したらなあかんって思ったんです・・・」と少し涙を浮かべながらもしっかりとした口調で言われたのです。

 

その言葉を聞いた私は「そうですか。では中へ」とYさんを誘導するように私は愛猫ちゃんが安置されているセレモニーホールの祭壇の前に通したのです。

 

祭壇に横たわった愛猫ちゃんの姿を見たYさんは駆け寄るようにして両手で触れた後、膝をつき、声をだして泣かれました・・・

 

 

時間にして3分ほどYさんはその場で泣かれたのですが、私はそんなYさんの背中越しに「Yさん。実はね、ご火葬にかかる時間は○○ちゃんくらいの体格の猫で30分くらいなんですよ。でもね、3時間とお答えしたのは、Yさんは、気が変わって戻って来られるような気がしたからなんですよ」と声をかけました。

 

Yさんは涙を手で拭った後、静かに振り返り、私を見つめ「そうなんですか?」と聞かれたのです。

 

私は無言でうなずき「はい。ですからYさんが帰られた後、少なくとも1時間はこのまま待とうと思っていました」と返事をしました。

 

Yさんはゆっくりと立ち上がりながら「なんで・・・そう思ったんですか?こんなときはいつもそうされるんですか?」と訊ねられたので、私は首を横に振り「いえ。いつもしてるわけではありません。Yさん、ペットの葬儀をご依頼される飼い主さんの中には私達葬儀屋に一任される人もいらっしゃいます。一任される理由も、仕事上、時間をさけないようなときもあれば、小さいお子さんや介護の必要な家族が居て、時間を作れないときなど、いろいろな事情があるのですが、いずれにしても、そのようなとき、飼い主さんは自宅でそれなりにペットちゃんとお別れをしてからご依頼をされるものなんです」と説明をするように話しました。

 

Yさんが静かにうなずかれたので「どんな人でも、ペットが亡くなっても、そのままの状態であるのなら、ずっと傍に置いておきたいと思うもんです。でも、それが出来ないとわかっているからこそ、悲しいことであっても現実を受け止め、自分の心に区切りをつけてご依頼をされるものなんです。それは、とてもつらいことなんですが、『大切な存在との別れ』というのは、生きていくうえで、避けては通れないものであるし、大切な存在だったからこそ、最終的には『ちゃんと見送ってあげないといけない』と、皆さん思われるんです。でも、でも、Yさんは場合は、その「お別れ」が不十分であると私は感じたんです」と私は言いました。

 

無言のまま私の話に耳を傾けるYさんに私は続けるように「Yさんは、家が近いこともあったんですが、おそらく家に戻った後、その事にお気付きになって、もしかしたら、もう一度戻って来られるのではないかと思い、少し時間を置こうと思ったんです」と私は3時間と答えた真意をYさんに伝えたのです。

 

私の話を聞いたYさんは両手で鼻筋を押えるようにして、涙を流され、声を絞り出すようにしながら「ありがとうございます・・・」と頭を下げられたのです。

 

 

ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。

 

 

プレシャスコーポレーション

野村圭一



 

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