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「別れの時間」地下道に捨てられた仔猫~6

Bさんが病院に到着すると、すぐに受付の人が「Bさんですか?」と声をかけてくれました。

事前に店長さんが電話を入れてくれたこともあり、そのとき病院には5組の飼い主さんとペットちゃんが診察を待っていたのですが、先にBさんとチャペルちゃんを通してくれたのです。

 

診察室に入るとすぐに看護師さんが「猫ちゃんを」とチャペルを受取り診察台の上に寝かせてくれました。

院長先生がBさんを見て「意識なくなったのはどれくらい前?」と質問をされたので、Bさんは「時計を見ながら20…分か30分くらい前です」と小さな声で返事をすると、院長先生は「30・・・」と独り言のように言いながら表情を曇らせたそうです。

 

その後、看護師さんが「待合室でお待ちくいださい」と言ったので、Bさんは、言われた通り、診察室を出て待合室に戻りました。



 

待合室では小型犬を連れていた60歳くらいの女性が「猫ちゃんどうされはったの?」と優しく聞いてきたのですが、Bさんは説明する気になれず「いえ・・・」とだけ返事をして口を閉ざしたそうです。

 

その時、勢いよく病院の玄関の扉が開きAさんが入ってきました。

BさんはAさんの顔を見た途端、涙が溢れてきたのですが、Aさんは息を切らしながら真顔で「チャペルは?」とBさんに訊ねたのです。

 

涙で答えることの出来ないBさんは診察室の方を指さすのが精一杯で、代わりに小型犬を連れた女性が「今、先生に診てもらってやるよ」と言ってくれたので、AさんはBさんの横に座り、Bさんの肩を抱いて励ますように背中を擦りました。

 

一方、診察室では院長先生が院内で可能な限りの蘇生処置を試みてくださったのですが、チャペルちゃんの心臓が再び動くことはなかったのです・・・

 

Aさんの到着から10分ほど経過した頃、診察室のドアが静かに開き、看護師さんが「Bさんどうぞ」と冷静な口調で声をかけたので、AさんとBさんは支え合うようにしながら立ち上がり、診察室に入ったそうです。

 

診察室の小さなベッドにはチャペルちゃんが横たわっており、その奥の椅子に座っていた院長先生が立ち上がりながら「残念ながらすでに手の施しようがありませんでした・・・」と小さく頭を下げたのです。

 

Bさんはその場で泣き崩れたそうなのですが、まだ、いまいち事態を理解できないAさんはチャペルちゃんに歩み寄り、チャペルちゃんの体に触れた後、静かに抱き上げたそうです。

 

動かなくなったチャペルちゃんを抱き上げてもなお、Aさんはチャペルちゃんが死んだことが信じられず、ただ呆然と「なんで・・・?」と独り言のように院長先生に訊ねたのです。

 

院長先生は椅子に腰かけた後「心臓発作だと思われます・・・もう少し・・・」と、そこまで言って、言葉を濁しました。

 

その後、院長先生から具体的な死因の説明がありましたが、AさんもBさんもほとんど頭になにも残らないくらいほど、チャペルちゃんの死に大きなショックを受けていました。

 

病院側がチャペルちゃんに棺を用意してくれたのですが、二人はBさんが家からチャペルちゃんを連れてきたときと同じようにバスタオルに包んでマンションに連れて帰ったそうです。



マンションの自室に戻ってすぐ、Aさんのアルバイト先の店長さんから電話があり、Aさんは店長さんにチャペルちゃんの死を伝えました。

Aさんは、このとき、初めてチャペルちゃんの死が悪い夢でないと実感し、涙が出てきたそうです・・・

 

チャペルちゃんをタオルで包んだままソファーに寝かせた二人は何をすればいいのかさえ、わからず、ただ、チャペルちゃんの顔を見つめていました。

それから二時間後、店長さんがAさんとBさんのマンションにお花を持って来てくれたのです。

 

沈んだ気持ちのままの二人にとって、店長さんが来てくれたことは、とても心強いことでありました。

 

店長さんも過去に愛猫を亡くした経験があったので、AさんとBさんの気持ちは痛いほどわかったそうで、その後、店長さんを交え、三人で明け方でまで、チャペルちゃんとの別れの時間を過ごしたそうです。

 

 

ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。

 

 

プレシャスコーポレーション

野村圭一



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