スタッフブログ―スタッフの日々、感じたことを発信します。

大阪市鶴見区のラヴちゃんが居た通り

葬儀のご依頼を請け、スタッフと二人で鶴見区のラヴちゃんの自宅に向かいました。

約束のお時間にラヴちゃんの自宅に着いた我々は玄関に沢山のお花が敷き詰められたお手製の棺に寝かされているラヴちゃんに手を合わせ、奥さんにお悔みを告げました。

ラヴちゃんの飼い主さん家族はご夫婦と四人の娘さんたちで構成された六人家族でありました。

四人姉妹の長女さんと次女さんは双子で、おそらく大学生くらいの年齢とお見受けしました。双子だけあって、本当にそっくりな顔をしておられ、この日はたまたま似たような服を着ていらっしゃったこともあり、私は最後まで、どちらが長女さんでどちらが次女さんか見分けがつきませんでした。

そして姉妹の中で1番長身な三女さんと制服姿の四女さん。

四人とも、現代っ子らしい印象ではありましたが、しっかりした受け答えのできる言葉遣いの丁寧な姉妹でありました。

ラヴちゃんのご葬儀は自宅で執り行われる家族葬だったので私は、奥さんとセレモニーの流れの説明をし、葬儀の準備にとりかかりました。

葬儀の準備が整った頃、奥さんが「まだ家族が全員揃ってないので待っていただけますか?」と申し出があったので、私はご家族全員が揃うまでの間、奥さんに承諾を得て、棺の中のラヴちゃんの体に触れさせてもらってました。

ラヴちゃんは毛並の美しい柴ミックス犬で享年は15歳でありました。

私がラヴちゃんの棺の前で、奥さんと、既に在宅していた三女さんとお話をしているとき、玄関のドア付近で人の気配がしたので、てっきりご家族の誰かが帰宅されたと思い、私は外に出てご挨拶をしました。

ところが、表にいらっしゃったのは、帰宅したご家族ではなく、ラヴちゃんの訃報を聞き、葬儀に参列されるためにお集まりになられたご近所の皆様でした。

私も長年、このお仕事をして、ご家族以外の方が、参列された事は過去にもあったのですが、そのほとんどが、ご家族の親しい友人さんや、たまたま通りかかったご近所さんが、訃報を知り、焼香をしていくといったようなケースであって、今回のように葬儀が始まる定刻にご近所さんがお見送りをするためにお集まりになられるのは、ごく稀なことであります。

ご近所さんのお一人が「ラヴちゃんはこの通りのアイドルやったんよ」と私に教えてくれました。

ラヴちゃんの自宅は住宅街の通りの中間地点にあり、その自宅の正面にラヴちゃんの小屋がありました。

ラヴちゃんの小屋から通りの入口まで見渡せるので、ご家族やご近所の人が出かけるときはラヴちゃんに見送られて、帰ってくるときはラヴちゃんに出迎えられるのが、この通りの日常の風景でもありました。

通り自体に歴史があるのか、年配の住民さんも多く、参列しておられたご高齢の女性が、私に

「これでまた生きる楽しみが減った。毎日ラヴちゃんとお話するのが日課だったのよ」と涙をふきながら話してくれました。

ご家族がすべてお揃いになられたところで、セレモニーが始まり、ご家族と参列されたご近所さんのご焼香の儀が済み、我々スタッフもお焼香をあげさせてもらいました。

ご家族の方々は涙でラヴちゃんを見送っておられ、そして参列されたご近所の皆様も涙をながされていました。

ラヴちゃんのセレモニーは、6人の飼い主さん家族以外に私が確認しただけでご家族の親戚さんがお一人と、ご近所さんが7人の合計14人名の人が参列されておりました。

そして、そのほとんどの方が涙を流されており、ラヴちゃんの祭壇を設けた玄関は人で溢れていました。

飼い主さんのご夫婦は、本来、一番悲しいお立場であるにも関わらず、参列されたご近所さん一人一人に丁寧に応対されておりました。

その光景を見た私は、この日、一緒に担当したスタッフのY君に「すごいね。ご家族以外でこんなに参列者が来る葬儀って過去にあった?」と聞き、Y君も「なかったです」と驚きを隠しませんでした。

そのとき背後で人の会話がしたので、振り返ってみれば、ラヴちゃんの自宅のお向かいさんの若いご夫婦が立っていました。

私はご夫婦に歩み寄り、「セレモニーを担当させてもらっておりますプレシャスコーポレーションです」と自己紹介をし、「お焼香がおすみでないなら、どうぞこちらに」と祭壇に案内しようとしました。

ところが、お向いの旦那さんは「いえ。昨日、充分にお別れをさせてもらったので、ここからお見送りするだけでいいです」と申されました。

私は遠慮されていると思い「ご近所の皆様もすでに済まされました。まもなく出棺ですので、どうぞ」と、さらに促したところ、旦那さんは、声を震わせ「いえ。本当にここからでいいです。動かないラヴちゃんを見たら・・・また・・・泣いてしまいますから・・・ここから見送ります」と視線を落とし言いました。

私は、旦那さんの心境を理解し「そうでしたか。どうもお気持ちを察せず申し訳ありません」と頭を下げラヴちゃんの自宅玄関前まで戻りました。

お向かいの旦那さんとのやりとりをY君に話したところ「確かに、どこの近所にも人懐っこい犬っているもんですけど、これほど愛されてる犬ちゃんって珍しいですよね。なんか特別な理由とかあるんですかね?」と素朴な疑問を口にしました。

「うん。僕も同じこと考えてた。ご近所付合いレベルで皆さん参列されてないよね。本心からお別れを偲んでおられる。家族葬というよりご町内葬儀だね」

事実、その後、ご近所さんは火葬後のお骨あげのときもお見えになられ、飼い主さんのご家族の配慮で、集まられた人、全員がお拾骨もされておりました。

私は参列者の一番後方にいらしたご高齢の女性に歩み寄り、小声で「ラヴちゃんって、本当にご近所の皆さんから愛されていたんですね。そこまで人を惹きつけるのには何か理由があったのですか?」と不謹慎なことを承知で話しかけました。

その女性は涙を指で拭いながら「本当にラヴちゃんは優しい子やったんよ。優しいだけじゃなく、賢い子たった。落ち込んでるときは優しくしてくれるし、そうでないときは必要以上に甘えてこないのよ。ちゃんと相手の心の状態がわかる子やった」と仰いました。

そして、ご火葬のとき、私とY君にお茶を運んでくれた奥さんに「あの奥さん。お葬儀の日にこんなこと聞くのは不謹慎なのですが」と断ったうえで、「ラヴちゃんって、どういうワンちゃんだったのですか?」尋ねてみました。

奥さんは少し戸惑いながら「どういうって?なぜですか?」と逆に質問をされたので「いや。なんというか、すごくご近所さんから愛されていたようですし・・・こんなにご近所さんが参列されるセレモニーは私自身も初めてなもので」と言ったところ、奥さんは少し笑顔になられて「まあ、いつも玄関に座ってましたからね。名前もLOVE(ラヴ)ですし」と茶目っ気をこめて話てくれました。

そして奥さんは続けるように「でもラヴって名前だけど男の子なんですよ」と仰いました。

私は名前からてっきり女の子と思い込んでいたので「そうなんですか?どうしてその名前になったのですか?」

「名前をつけたのは娘なんですけど、まあ『愛される』的な意味合いを込めてつけたと思うのですけど」と奥さんはそこまで言われて、少し間を置き「実はラヴは捨て犬だったんです。もう少しで役所に処分されるところだったんで、ウチが引き取ったんです」と驚きの事実を教えてくれました。

私は「ええ!!?つまり、それはどういう経緯なんですか?詳しく話してもらえませんか?」と尋ねたところ、奥さんは、「上の双子の娘がまだ小学校だったころに話は遡るのですが・・・」

と言ってラヴちゃんと家族の出会いからお話をしてくれました。



なお、捨て犬だったラヴちゃんが役所に引き取られる寸前に家族に救われ、家族の一員となって近所の人達に愛される犬になったお話は、近日中にこのブログで紹介させていただきます。

 

 

コメント:0

コメントフォーム
Remember personal info

トラックバック:0

このエントリーのトラックバックURL
http://www.precious-corporation.com/blog/archives/1205/trackback
Listed below are links to weblogs that reference
大阪市鶴見区のラヴちゃんが居た通り from スタッフブログ|ペットの訪問火葬のプレシャスコーポレーション

Home > 未分類 > 大阪市鶴見区のラヴちゃんが居た通り

  • 亡くなったペットの遺骨で作るメモリアルグッズ
  • 永代供養
  • ペット火葬について日々のスタッフブログ
  • ペットロス 愛するペットの死を乗り越えるために
  • 訪問可能エリア 大阪・京都・兵庫・滋賀・和歌山・奈良 その近辺のエリアに関してもお気軽にお問い合わせください。

ページトップへ