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「別れのとき」 今夜が峠と奇跡の回復~5

「今夜が峠」

タクちゃんを見て、そう覚悟したTさん家族ではありましたが、タクちゃんは息子さんが与えてくれたスポーツドリンクを飲んで以来、少しずつ元気を取り戻していったのです。

 

そして、タクちゃんがスポーツドリンクを飲み始めて三日目。

タクちゃんは何日か振りに自分の足で立ったそうです。

 

もちろん、立ったといっても、その立ち姿はお尻を下げ気味で弱々しいものではあったのですが、ご家族は、一時の危機的状況からは確実に脱したと感じ、胸を撫で下ろしたのです。

お父さんは、奥さんに「これで、少なくとも後一年くらいは生きるんちゃうかな?」と安堵の表情で言い、奥さんも「そうやね」と笑顔で返事をしました。

 

息子さんも「もう以前のように走り周ることは出来へんかもしれんけど、この調子なら散歩に行けるくらいには回復するで」と嬉しそうに言ったそうです。

 

二週間ほど、このような日々が続き、その間、ご家族の目にもタクちゃんの容態も安定しているように見えました。

 

 

そして、その日の深夜2時過ぎ。

二階の自室で就眠していた息子さんは、お母さんの「S(息子さんの名前のイニシャル)!」と呼ぶ声で目を覚ましたのです。

 

(もう朝か・・・)と半分、寝惚け眼の息子さんは、目を擦りながら「・・・ん?」と返事をしました。

するとお母さんの「タクがおかしい!早く来たって!」との声に息子は一気に眠気が吹き飛び、急いて階段を駆け下りたのです。

 

一階に降りると、タクちゃんは、今まで聞いたことのない(グ~・・・・グ~・・・・)という声を漏らすようにして苦しそうに呼吸をしており、お父さんが懸命にタクちゃんの背中から腹部にかけて、擦っていました。

息子さんは、すぐにタクちゃんの右前足を握りしめ「どうしたんやタク!しんどいんか?」と声をかけたのですが、タクちゃんの呼吸は荒くなる一方たったのです。

 

そして、息子さんが駆け付けた20分後、ご家族が見守る中、タクちゃんは、最後に痙攣をするようにして大きな息を吐いた後、息を引き取ったそうです・・・

 

もう少し一緒に居れる・・・

そんな、ささやかな希望を抱き始めた矢先のことでした。

しかし、無情にも家族の願いが叶うことはなく、タクちゃんは14年の生涯に幕を降ろしたのです・・・

 

 

タクちゃんのご葬儀とご火葬は。その翌晩、プレシャス会館で執り行われることになり、私が担当をさせてもらうことになりました。

お焼香の儀が終わり、最後のお別れの時間に、ご家族から、タクちゃんの容態が悪くなってから、息を引き取るまでの話を、息子さんから聞かせてもらったのです。

 

息子さんは「タクが病院に行った日の夜、お父んが『これから徐々に弱っていくって言うてたから、家族三人協力して、最期までタクの面倒見てやろ』って話してたとき、タクはめっちゃ悲しい顔してて、僕にはほんまにタクが泣いてるように見えたんですよ」と、目に涙を浮かべながら、その日のことを思い出すようにして、ポツリと言われたのです。

 

息子さんは続けるように「犬ってね、ある程度は人間の言葉を理解できるもんやし、あの時タクは『自分はもうすぐ死ぬんや』ってわかって泣いてたんやと思います・・・」と言って肩を落とされました。

 

そんな息子さんの言葉に、お父さんもお母さんも、無言でうなずかれ、セレモニーホールは沈黙に包まれたのです。

 

その後、タクちゃんはお父さんと息子さんに両側から抱えられるようにして、出棺し、火葬炉に納められました。

 

点火のスイッチはご家族を代表して、お父さんが入れられたのですが、お父さんはスイッチを入れる瞬間、斎場に響き渡るほどの声で「タクーーありがとうー」と声をかけられたのです。

 

その光景をお母さんは目を閉じて合掌しながら涙を流されたのですが、息子さんは火葬炉の煙突を悲しげな表情で見つめておられました。

 

 

 

ブログのスペースが無くなりましたので、この後のお話は次回に紹介させていただきます。

 

プレシャスコーポレーション

野村圭一


大阪 ペット葬儀・火葬に関するお問い合せはプレシャスコーポレーションまで

大阪本社 大阪府守口市菊水通3丁目7-9

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